2023年2月3日に岸信夫前防衛相が体調不良を理由に衆院に辞職願を提出したことを受けて、長男の信千世さんが衆院山口2区の補欠選挙に立候補する意思を表明しました。
信千世さんの政治家としての公式サイトが開設されましたが、そのプロフィールに掲載されていた「家系図」がアベガーの人によって批判され、それらのツイートを利用してスポーツ紙などが批判記事にして炎上しています。
話題のサイトは https://kishi-jpn.com/ です。
ドメインはkishi-jpn.com
ドメインの「kishi-jpn.com」は2003年6月9日に取得されたものです。
このドメインのサイトを時系列で追ってみます。
https://kishi-jpn.com/ はもともとは、参議院議員(当時) 岸信夫さんの公式サイトでした。
それが衆議院議員 岸信夫さんの公式サイトとなって、
で、立候補予定の長男の信千世さんのホームページになったのですね。
話題になった「家系図」はこのページの「プロフィール」の部分にありました。
「家系図」が野党政治家などに批判されると、
政治家としての政策よりも、家系図が前に出る政治家に、この国を良くできるとは思えない。
— 参議院議員 田島まいこ (@maiko_tajima) February 13, 2023
残念だけど、これが今の政界の現実。
家系図ではなく、問題意識と意思と志が政界への門戸を開く社会にならないと、いい加減未来はないと思います。#批判続出 pic.twitter.com/1X6SdnVS1e
「家系図」の文字を削除、
そしてついには「家系図」そのものを削除しています。
そして現在(2月14日)はメンテナンス中となり、サイトが見れなくなっています。
衆議院議員 岸信夫さんの公式サイトは、どこへ?
元の衆議院議員 岸信夫さんの公式サイトは、どこへ行ったかというと、
に移転しています。
しかし、この「nobuo.kishi-jpn.com」は、「kishi-jpn.com」のサブドメインであって、ドメインを新しく購入されたわけではありません。
「○○○.com」(独自ドメイン)を本体ドメインとしたとき、「△△△.○○○.com」のように本体ドメインの先頭に文字列を挿入して作る無料のドメインがサブドメインです。
独自ドメインがひとつあれば、複数の無料のサブドメインを作ることができます。
例えば、楽天では「rakuten.co.jp」という独自ドメインに対し「travel」や「books」といった文字列を前につけてサブドメインとして使用しています。
なお、「nobuo.kishi-jpn.com」のページには、「岸信夫 Official Web Siteは4月末で閉鎖いたします。」と書かれています。
岸信夫さんの公式サイトは削除予定のようです。
「家系図」の何が問題か?
「安倍・岸一族の家系図」というものは、毎日新聞ですら、図を掲載しています。
ウィキペディアにだって載っています。
つまり、有権者が知るべき情報と毎日新聞は判断しているわけです。
そのような特別な一族の家系図を本人が掲載したとして、何が問題なのでしょうか?
理解に苦しみます。
「ドメインも世襲」の何が問題か?
「ドメインも世襲(笑)。ドメインくらい自前で用意しろ。」という批判もあります。
ドメインも世襲(笑)。ドメインくらい自前で用意しろ。
— mxmpee✌ (@mxmpee) February 13, 2023
岸信夫前防衛省の長男・岸信千世氏の公式HPから批判続出の「家系図」が削除されていた(NEWSポストセブン)#Yahooニュースhttps://t.co/pvzTyxENcB
この批判も的外れではないかと思います。
ドメインは毎年、料金を支払って買って(借りて)いるものです。
「kishi-jpn.com」は使うのをやめてしまえば、他の人に取られてしまうだけです。
同じ「岸」なのですから、第三者に譲り渡す必要もなく、「岸信夫 Official Web Site」の閉鎖にともない、そのまま使用するのは当然のことです。
これも、ドメインのことをよく知らない人の、批判のための批判ではないかと思います。
要するに批判されるとすぐに該当部分を削除するのが悪いのです。堂々としていればいいだけです。