アエラの「ワクチン予約システムに重大欠陥」記事とワンマンバスの乗車整理券…そもそも欠陥じゃないし問題

朝日新聞AERAdot.さんの【独自】ニュース、

「誰でも何度でも予約可能」ワクチン大規模接種東京センターの予約システムに重大欠陥、

が話題です。

この記事の最大の問題点は、「欠陥」でもないものを、「重大欠陥」などとタイトルにして煽っていることだと思います。

皆さん、朝日新聞AERAdot.さんの記事のタイトルに騙されてしまっているのです。

ワクチン大規模接種東京センターの予約システムは、「欠陥」でもなんでもありません。

これでいいのです。

おそらく、そういうように割り切って作られているシステムです。

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誰でも予約できてしまうことがそんなに重大な欠陥ですか?

そもそもこれは予約を吐き出すだけのシステムです。

おそらく、制作スピード重視で、そういうふうに割り切って、短期間で作られたものです。

誰でも予約できてしまうことがそんなに重大な欠陥ですか? という話です。

個人情報と照合するシステムだと手間が膨大にかかる

東京の場合、対象の高齢者には、区から「ワクチン接種番号」が割り振られた、2回分の「ワクチン接種券」が郵送されています。

「ワクチン接種番号」は、それぞれの区が独自に割り振っていますから、その個人情報を全部、自衛隊が集めて照合するシステムなどを作ったら膨大な手間がかかります。こんな短時間では完璧なシステムは作れません。

この「ワクチン接種券」の確認と「本人確認」を接種会場で行うのですから、なりすましで予約を取っても、接種はできないのです。

打油(だゆ)さんの、「重大欠陥」などとタイトルにした記事に対するご意見が正しい。

何の利益もないことをわざわざ実行するハッカーはいない

ひどく誤解している人では、この予約システムを「暗証番号も口座番号もチェックせず、デタラメでも金が出てくるATM」だとツイートしている人もいます。

お金は出てきません。

これは予約の順番を取るだけのシステムです。

こんなもので誰かが枠を占拠したとしても、転売もできませんから、何の利益もないのです。

ハッカーは、何の利益もないことに、わざわざ時間と手間をかけて行動はしません。

いたずらか、愉快犯しか考えられないのです。

いたずらか愉快犯しかありえないのに、おもしろおかしく手口を記事にして煽って、愉快犯のきっかけを作ってしまった朝日新聞AERAdot.さんが非難されているわけです。

システムを公開してから、問題があれば少しずつ改善すればよいものを、朝日新聞AERAdot.さんなどが手口を一気に公開してしまいました。

愉快犯の危険があるのではなくて、朝日新聞AERAdot.さんの記事によって、愉快犯が誘発される可能性があるのです。

ワンマンバスの乗車整理券

例として、ワンマンバスの乗車整理券が考えられます。

このワンマンバス乗車整理券のツイートは、5月20日21時現在、600件のリツイート、1365件のいいね、と賛同を集めています。

(この説明図は、関東鉄道さんの「バスの乗り方降り方」のページからお借りしました)

ワンマンバスに乗るときに取る「整理券」の数字で、バスの乗車料金が決まります。

簡単なシステムですが、これを悪用しようとする人はいません。

誰でも何回でも整理券を取れるシステムですが、このシステムを実際に試して「重大な欠陥」などと発言することに意味はありません。



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