朝日新聞の「ひっそり」の使い方がおかしい

朝日新聞が2020年9月16日、「安倍前首相『最長』祝う横断幕、ひっそり撤去 山口県庁 」という藤牧幸一、山崎毅朗記者の署名記事を公開しました。

この記事タイトルに、とても違和感があります。

「ひっそり撤去」に、朝日新聞の悪意を感じるのです。

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安倍前首相「最長」祝う横断幕、ひっそり撤去 山口県庁

 

 

 

安倍晋三・前首相の地元の山口県では、県庁などに掲げられていた連続在職日数最長更新を祝う横断幕が14日、安倍氏の退任に伴って撤去された。県庁では当初は10月9日まで掲示する予定だったが、繰り上げた。 午後6時過ぎ、山口市の県政資料館正面玄関にあった「祝 安倍晋三内閣総理大臣 総理連続在職日数歴代最長達成」と書かれた横断幕を業者が取り外した。県庁の玄関ホールのほか、安倍氏の事務所がある下関市役所でも撤去された。(朝日新聞)

「ひっそり」は記事タイトルにあるだけで、記事本文にはありません。

 

「ひっそり」には、目立たないように行動するという意味があります。

「ひっそり」をタイトルに入れることによって、後ろめたいこと、やましいところがあるような印象が生まれます。

 

こういう細かい工夫に、朝日新聞の悪意を感じるわけです。

 

162件が横断幕に批判的な意見

県によると、横断幕に関して13日までに183件の意見が寄せられた。うち162件は「私は安倍総理を支持していない」「税金はコロナ対策に使うべきではないか」などという批判的な意見だった。(朝日新聞)

という結論部分も違和感があります。

183件のうち162件が、横断幕に批判的な意見だったと書かれています。

これだけを読むと、21件が賛同の意見で、162件が批判的な意見だったかのように錯覚します。

しかし、山口県の有権者数は平成31年3月で約117万人です。

意見を寄せるエネルギーのあるのは圧倒的に批判的な人でしょう。

162件というのは、有権者数全体で考えると、わずかな数字でしかありません。

 

この朝日新聞の記事の狙いは、おそらくこういうミスリードでしょう。

 

162件の横断幕に批判的な意見が県に寄せられた。県は「ひっそり撤去」した。

 

「ひっそり」は、この結論部分にかかっているのです。

 

ぼーっとして新聞を読んでいると、騙されてしまいます。

 

事実のみを端的に報道してほしい

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