5ちゃんねるの4月15日のスレッドにランサーズの決算に関するデマが含まれていることがわかりました。
ランサーズ3Qの売上は24億4300万円
企業にフリーランス人材をあっせんするプラットホームを運営するランサーズの発表したIR情報によると、2020年3月期の3Qの売上は24億4300万円、経常利益(連結)はマイナス1億9100万円になっています。
2020年3月期の2Qの売上は15億4700万円です。
会社四季報によれば、ランサーズの2019年3月期の売上高は、1年間で25億2200万円です。
「外務省が日本のコロナ政策への批判チェックに24億円」?
リテラが4月10日に、「外務省が日本のコロナ政策への批判チェックに24億円」という曲がった記事を公開しています。
外務省が日本のコロナ政策への批判チェックに24億円! 厚労省でも同様の予算…国民の生活補償より情報操作に金かける安倍政権 https://t.co/gisdczJnFw
— litera (@litera_web) 2020年4月10日
「大口顧客が決まり前年から24.4億円売上高が増えました」?
このリテラの「24億円」と組み合わせて、5ちゃんねるに4月15日、
「【悲報】ランサーズ「大口顧客が決まり前年から24.4億円売上高が増えました」 政府「日本のコロナ政策への批判チェックに24億円使った」 [875850925]」
というタイトルのデマのスレッドが立てられています。
【悲報】ランサーズ「大口顧客が決まり前年から24.4億円売上高が増えました」政府「日本のコロナ政策への批判チェックに24億円使った」 [875850925]https://t.co/qsYkD5VewN
いきなり全板書き込みランキング3位に嫌儲が来た原因
— 乞食銀行 エリート出納係 (@xHqQJbkWihN2L1B) 2020年4月15日
ランサーズの24.4億円と政府の24億円が一致することから、「政府がランサーズを雇って工作している」と印象付けることが目的のスレッドと思われます。
しかし、ランサーズの24.4億円というのは、第3四半期の売上であり、5ちゃんのスレッドにある「前年から24.4億円売上高が増えました」ではありません。
これでは、ランサーズのすべての売上が政府からのものになってしまいます。ありえない誤った誘導です。
「売上高が24億4300万円」と「24.4億円売上高が増えました」は似ていますが、まったく異なる内容です。
普段から会社四季報や企業の決算発表などを読むことのない人たちを騙すことが目的なのかもしれませんが、あまりにもずさんなデマといえるでしょう。
刑事告訴も
ランサーズでは、4月8日、
「事実無根の記載(デマ)については当社サービスに関して誤解を与える可能性が非常に高く、ユーザーの皆様に多大なご心配をおかけし風評被害が発生していることから、今後については刑事告訴並びに裁判上の手続も含めた法的対応等の断固たる措置を講じていく所存です。」
としています。
一部ソーシャルメディアでの発信及び事実無根の記載に対する今後の法的対応等について ランサーズ株式会社 https://t.co/efnWsgiujS
— ランサーズ (@lancersjp) 2020年4月8日