アベノマスク マスク2枚配布の政府側の本当の狙いは【解説】文字起こし

これは、「テレ東NEWS」 YouTubeチャンネルの2020年4月5日公開の動画「マスク2枚配布の狙いは【解説】」の文字起こしです。

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政府側の狙いをしっかりお伝えしていくのもわれわれの使命

(テレビ東京 官邸キャップ 篠原裕明記者の解説)

(動画 5分46秒頃から)実は今日、本当はもともとお話したかったことはですね。先週安倍総理がこの新型コロナウイルス対策として各家庭各世帯に2枚ずつマスクを配るよということを宣言して、結構批判を浴びています。

で、私も最初にうん?と思ったんですが、まぁちょっと、これはこの政策どういう意味合いがあるんだろうということを調べ取材をしました。それでわかってきたことを、政府がこういうことを狙っているんだという事が少し分かってきましたので、これについて皆さんにお話をしたいと思います。

これは政府側の代弁をするつもりは全くなくてですね。ただあのある程度政府側にも狙いがあって、でその狙いをみなさん、理解していただいた上で、さらに批判をしたりですね、ああそうなのかと納得する方もいるかもしれませんけども、ある程度この政府側の狙いをしっかりお伝えしていくのもわれわれの使命かなというふうに思っております。

 

高齢者の皆さんをまず安心させる対策

で、これですね。立案に関わった関係者に私すぐ聞いたんです。この政策はどういう狙いですか?という風に言ったら。

なるほどと思ったのはですね。実はこれは高齢者の皆さんをまず安心させる対策なんだと。マスクっていわれてるけど、これは布マスクだよと。布マスクっていうのは洗えば何回も使えるんだと。まあ、ですから2枚配れば、一定程度は使えると。

で高齢者の人が朝からドラッグストアとかに並んで、若い人たちが買えないっていう苦情来てるじゃないですかと。でこれ布マスク配ればね、高齢者の人はある程度この布マスクでしのげますから、高齢者の人が安心して、そういう列にですね、並ばないで済むようになるんだと。そうすれば、ドラッグストアにあるマスクが働いている人や若い世代にも行き渡るようになるじゃないか、そういうための政策なんだと。これは一種の需要調整の政策なんですと。だから2枚だけがどうこうじゃなくて、まずは高齢者の皆さんが安心すれば、ああいう朝から高齢者の方がドラッグストアに並んで、若い人が買えないということが一定程度抑えられるということを狙っているんだ、ということでしたね。

 

公平に素早く2枚ずつ配る

でまた、1世帯に2枚ということだけれども。まあお子さんに向けては中学校や小学校を通じてこれから配るから、まあそういう意味でも一家が4人であればですね、ある程度をお子さん2人と親2人とかいう仮定であれば、ある程度充足できる数になるんだと、そういう見立てのもとの政策だ、ということだったんですね。

でこの1世帯2枚というのも、ちょうど1億枚の布マスクが調達できたので、であれば全国で日本は5000万世帯があるんですけれども、それに公平に2枚ずつ配る。それでざーと配ると。じゃあどうやって配るんだと、このロジスティックス(※注1)、ロジーっていうところも政策では重要なんですけれども。その時に日本郵便のシステムを使えば、郵便局のシステムを使えばですね。どこに家があって、どこが空き家でここの空き家は配らなくていいとか、そういうこと全部わかっているので、いっせいにバーっと配れるんだと。

で、2枚じゃ足りない二世帯住宅の家とかがあれば追加で出していくと。でもとりあえず、この家には何人何枚って一つずつ調べていったら時間がかかっていくので、まずは配るという、そういう政策をとったんだということでした。

 

どうやって配るんだというところが重要

で、先ほど言った中学校や小学校の生徒に配る布マスクっていうのもありますけども。これも配送システム、どうやって配るんだというところが重要でして。聞いたらですね、教科書を配るシステムがあるんですよね。教科書を配るシステムというのは各学校の何学年に何人、人がいるって全部わかってるわけです。そのシステムを使って配送するので、これも速やかに配送できるはずだと。ただ学校にですね、しばらくいけないという状況ですから、いつこれが生徒に渡るかはわかりませんけれども。

まあそういうですね、政府としてはそれなりに工夫をして考えて実行した政策なんだということなんです。

私はこれを聞くと、なるほどなと。さっき言った2枚の布マスクについても、確かに高齢者の方が安心して、スーパーとかドラッグストアに並ばないでくれれば、それなりに現役世代にもマスクっていうのが回ってくるかなぁとも思いました。

でこういう配送システムのこともね、工夫もなるほどなと思います。

 

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安倍総理や官房長官が十分に説明しているとは言えない

ただこれは安倍総理やですね、官房長官が十分に説明しているとは言えないですよね。

やっぱりこれから緊急事態ってなればですね、国民の側も精神的な余裕ってどんどんなくなってきてしまうと思うんです。そういうときにこそ、今まで以上に、より一つ一つの政策にですね丁寧に国民が納得できる形で説明を尽くすってことが重要だと思うんです。

ですから政府側にはそういうことをしっかりとお願いしたいと思いますし、そしてそういうところにギャップが生じてしまったら、政策と説明にギャップが生じてしまったら、やっぱりそこを埋めるのが、われわれ報道の役目だと思いますので、そういうところをきちんと取材をして皆さんにテレビやですね、こういうインターネットの中でお伝えをしていきたいなというふうに思っています。それこそがわれわれの使命だと思いますし、この緊急事態においてはさらにその使命というのは重要になってくると思います。

もちろん、皆さんのですね意見を聞いて、これおかしいじゃないかという風に言うのも我々の役目です。ですからぜひこのコメント欄とかありますから、そこに色々なご意見を書き込んでください。あの決して政府の代弁者になるつもりもありません。

しかし政府がやっぱり説明不十分だなと思ったら、やっぱりきちんと取材をしてですね、それをお伝えするっていうのもわれわれの役目だと思っていますし、皆さんがおかしいと思ったらそれを逆に政府に言っていくのも我々の仕事だと思っています。これからどんどん重要な使命を帯びていくと思いますので、皆さんのご理解とご協力をですね、いただければというふうに思います。

いろいろなコメントをお待ちしております。(文字起こしは、ここまで)

 

※注1 ロジスティックスとは

ロジスティックスとは原材料の調達、精算、在庫、販売などと物流を効果的に計画・管理し、合理的かつ統合的な戦略を行うシステムのことをいう。(出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」)

 

 

テレビ東京は素晴らしいですね。これこそが報道です。

先入観だけでアベノマスクとか揶揄して、ミスリードさせることしか考えていない他のマスコミやネットニュースなどは恥ずかしくないのでしょうか。

まず取材をして政府の狙いを正確に国民に伝えてから、その上で批判すべきは批判をする、そうしたテレビ東京の姿勢を見習ってもらいたいですね。

 

 

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