後藤田正晴さんが言ってもいないことを、後藤田正晴さんの画像と組み合わせてねつ造した画像ツイートが出回っていますが、同じような手法で、安倍晋三総理の発言をねつ造した画像ツイートを発見しました。
出典の付いていない詐欺師の画像には注意しましょう
今回の詐欺師の使っているねつ造デマ画像は、安倍総理の写真に
「日本の平均的な共働き夫婦の月収
ご主人の月給が50万円
奥さんのパート収入が月25万円
ご夫婦で月75万円の収入があるわけですが」
という言葉を載せています。
この画像を使って「バカの🇯🇵日本は本当に滅ぶよ」と2020年3月31日にツイートしているものです。
この種の人を騙すことが目的の詐欺師の画像に共通していることですが、この画像にも安倍総理のいつの発言であるのか、検証可能なソースは付けられていません。
バカの🇯🇵日本は本当に滅ぶよ😰 pic.twitter.com/akWlntKdFx
— お休み中② (@oyasumichuda2) 2020年3月31日
このデマ画像ツイートには「庶民感覚からズレている安倍首相 こんな首相に、日本を救う力はあるのか」「早く退陣願います」などの政府批判コメントが複数付いています。
🦊平均的な #共働き夫婦の月収
🔺夫(50万円)
🔺妻(25万円)#パート収入
🐹50万円の月収ならば、#部長職の月収 だと思われます🌸
🐠25万円も月収がある #パート主婦 とか、どこの企業を探せば、存在するのだろうか😡
🐡こんな首相に、日本を救う力はあるのか
— 高須英明 (@ZDKbm8Pk58J7EbE) 2020年3月31日
何❓寝言言ってんだ。安倍❗️ パートさんには失礼ですが、25万円貰えるパート紹介して欲しいです。正確な数字を見ようとしない政権では 対策が立てれないし、お肉だのお魚だのの券で経済対策をしようとするアホらしさ 早く退陣願います。
— @臥薪嘗胆 (@n0vtm) 2020年4月1日
どこの平均なんでしょうか?トラックドライバーなどでやっとひと月25万円位ですよ、パート主婦で月25万円てどんな仕事?旦那の月収が50万円あれば私ならパートに行かずに済みます。
— kirikiriblue (@kirikiriblue) 2020年3月31日
安倍さんには…一度零細企業で働いてもらいましょうか🤫
— 神社のネコฅ(*ΦωΦ*)ฅ (@E6ljqxRCJqqWieV) 2020年3月31日
「例えば私が五十万円で妻が二十五万円であったとしたら」
この詐欺師のデマ画像は、安倍総理が、2016年(平成28年)1月8日の衆議院予算委員会で、山井和則 衆院議員の質問に答えている発言の改ざんです。
山井議員に「実質賃金が低下している」と指摘され、安倍総理が「景気が回復し、働いていなかった妻が働きに出て、働き手が1人から2人になったことにより実質賃金が低下した」ことを、わかりやすい数字を例にあげて説明しています。
安倍首相のパート25万円発言が改変され、ネットでシェアされまくり、鵜呑みにする愚かな国民多数 (かさこ) https://t.co/4Bsv62kRWy
[政治] #安倍晋三 #blogos— BLOGOS (@ld_blogos) 2019年7月26日
安倍晋三「そこで、御指摘の実質賃金の減少についてでありますが、景気が回復し雇用が増加する過程において、パートで働く人がふえていくと一人当たりの平均賃金が低く出ることになるわけでありまして、私と妻、妻は働いていなかったけれども、景気はそろそろ本格的によくなっていくから働こうかと思ったら、働き始めたら、我が家の収入は例えば私が五十万円で妻が二十五万円であったとしたら七十五万円にふえるわけでございますが、二人が働くことによって、二で割りますから、平均は、全体は下がっていくということになるわけでございます。
だから、これはおかしいのであって、五十万円と二十五万円があれば足していく。七十五万円であれば安倍家の収入を正確に把握するわけでありますが、二人で働いているからといって、これを二で割って安倍家の一人平均は幾らだという考え方自体は正確に経済の実態をあらわしていることにはならないということを、まず説明しておかなければいけないと思います。」
(2016年(平成28年)1月8日 衆議院予算委員会)
「例えば」となっていますから、まともに日本語がわかる人が読めば、「平均」を説明するために50万と半分の25万を例にあげただけとすぐにわかるはずです。
しかも、「日本の平均的な共働き夫婦」の話ではなくて、「安倍家の夫婦」の話なのです。
内閣総理大臣の収入としては安すぎる金額です。
ところが、当時ですら「安倍がパート収入が25万と言った」などと一部で批判されていました。
もう一度、比較してみましょう。
詐欺師のデマ画像
「日本の平均的な共働き夫婦の月収
ご主人の月給が50万円
奥さんのパート収入が月25万円
ご夫婦で月75万円の収入があるわけですが」
安倍総理の発言(2016年1月8日)
「私と妻、妻は働いていなかったけれども、景気はそろそろ本格的によくなっていくから働こうかと思ったら、働き始めたら、我が家の収入は例えば私が50万円で妻が25万円であったとしたら75万円にふえるわけでございますが」
ぜんぜん違いますね。
正確なのは「50万円」「25万円」「75万円」の部分だけで、その他の部分は似てはいますが、まったくの改ざんです。
画像のような発言はありません。
ここまでくるとネットの詐欺の文章と変わりません。ほとんど犯罪です。
当時は、国会質疑の直後でしたので、すぐに元の発言と比較ができましたのでたいした問題にはなりませんでしたが、4年以上経過していますから、当時のことを知らない人も増えてきました。詐欺師は、それを狙って多くの人を騙そうとしているわけです。
ネットには、自分の主張だけが正義だと信じていて、正義のためには「ウソ」でもかまわないと考えている人が存在しています。
バカ信者が画像がどうのこうのと言ってきたけど…?
こうしたデマを流している人たちがどのような考えでデマをSNSに流しているかが、よくわかる事例があります。
キチンと根拠を示し事実とは違うデマだということを指摘されても、開き直って、デマはそのままということが多い。
デマを指摘しても「ネトウヨがー」と言ってブロックするだけ。何も知らない人をできるだけ騙して、政権の支持率を下げることができればそれでいいのです。
真実などどうでもいいのでしょう。
彼らは確信犯です。改ざんだと知っていてやっています。
最低ですよね。
人間失格です。 pic.twitter.com/HtywDsDpqf— 祖国を大切にしましょう (@omgmco_cat) 2020年4月1日
バカ信者が画像がどうのこうのと言ってきたけど…?
そんな事どうでもいいんだよ!
嘘つきの画像だから🤣🤣🤣🤣— お休み中② (@oyasumichuda2) 2020年4月1日
こうした悪質な詐欺師たちに騙されないようにしてください。