国民民主党の原口一博 国対委員長が志村けんさんの訃報をうけて、「早期発見・早期治療は鉄則です」とツイートされています。
「軽々しく言ってほしくない」
原口一博さんは、3月31日、
松井一郎 大阪市長が「大変残念ですが、志村さんがコロナの恐ろしさを教えてくれました。「ありがとうございます」心より御冥福をお祈りします。」とツイートされたことに対して、
「志村さんが新型の恐ろしさを教えてくれたとか、死を無駄にしないとか軽々しく言ってほしくないです。そもそも誰かが亡くならないとわからないようなものではありません。早期発見・早期治療は鉄則です。」などと批判されました。
志村けんさんが亡くなって大きな衝撃と悲しみに襲われています。温かく優しい方でした。
志村さんが新型の恐ろしさを教えてくれたとか、死を無駄にしないとか軽々しく言ってほしくないです。
そもそも誰かが亡くならないとわからないようなものではありません。早期発見・早期治療は鉄則です。 https://t.co/G1vxABuccs pic.twitter.com/TKcT9xmInD— 原口 一博 (@kharaguchi) 2020年3月30日
「軽々しい」の判断基準がよくわからない
「お別れの言葉」は、それぞれでしょうからわざわざ他人に絡んで、他人の「お別れの言葉」を「軽々しく」と決めつける判断基準がよくわかりません。
思い思いの言葉をツイートすればいい話です。
大変残念ですが、志村さんがコロナの恐ろしさを教えてくれました。「ありがとうございます」心より御冥福をお祈りします。 https://t.co/JSXoiQyP1x
— 松井一郎(大阪市長) (@gogoichiro) 2020年3月30日
松井大阪市長のこのツイートが、それほど「軽々しい」言葉でしょうか?
個人的には十分、心が伝わるツイートだと感じます。大阪市長という立場から、爆発的感染を抑えたいという思いが書かれているだけです。
どうして国対委員長ともあろう方がそのようなツイートをされるのか理解に苦しみます。
「軽々しく」感じるのは読み手側の問題もあるのではないでしょうか?
「早期発見・早期治療は鉄則です」
さらに波紋を呼んでいるのが、原口一博さんの「早期発見・早期治療は鉄則です」の言葉です。
現時点では、新型コロナウイルスの実用化されている治療法は確立されていません。この野党国対委員長の主張される「早期発見・早期治療」の言葉に多くの人たちが違和感を持ったようです。
高須クリニックの高須克弥 院長も、原口一博さんに「武漢肺炎は癌と違い、早期発見しても対症療法しかできません。重症化しても同様です。治療の決め手はありません。」とアドバイスされています。
原口先生にアドバイスする失礼をお許しください。
武漢肺炎は癌と違い、早期発見しても対症療法しかできません。重症化しても同様です。治療の決め手はありません。
見つけたら隔離。
うつさない、うつされないのが最も重要です。 https://t.co/YX7ClFNpiW
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2020年3月30日
Twitterユーザーの反応
原口さんて揚げ足取りで魅力のない男だな 人それぞれの表現があるじゃないか⁈ ツーイートも捻りやとんちがなくただの愚痴だよ政治家辞めた方がいいよ
— しろちゃん (@sirochanman1) 2020年3月31日
松井市長は、あれだけ外出を控えてと言っても、自分は大丈夫だと言うことを聞かない人が出るので、そういう人達に向けての言葉だと思います。
人の死によって考えさせられる事が色々あります。— 玉響(たまゆら) (@tyura_sakuhana) 2020年3月31日
原口先生、コロナと志村さんを軽々しく結びつけるなとか言いながら、自身は同ツイート内でコロナに言及するとか二枚舌過ぎませんか?
— sai5×6 (@sai5x6) 2020年3月31日
なんで『軽々しく』言ってると分かるんですか?
いちいち悪口言わないと済まないんですか?ほんと性格悪いですよね。
なんでこんなに人から嫌われてるのに選挙に通ったんですか?
— For the Sake of J (@blue11041224) 2020年3月30日
どの辺りが軽々しいのですか?
治療法も確立していないと思いますが
早期治療などと軽々しく云うべき
タイミングではないです議員としてあまりに軽々しい発言ですね
早々に国政より退場してください
— 🗾ことほぎ🇯🇵柴犬はやまと犬🇯🇵 (@toyura645) 2020年3月31日
引用の大阪府知事、大阪市長は時々刻々と情勢が変わるコロナ最前線で陣頭指揮をしている首長だ。
大阪在住者として体感しているのは、政府や他の自治体よりも数歩早い具体的対策を先駆けて打ち出されているという事実である。
原口氏には爆発的感染拡大を抑えたい首長の苦悩や真意も分からないらしい— 紅のDAVE (@Assy162) 2020年3月31日
早期発見したところで 成すすべがない
治療法が まだ無いから世界中が困っているのに…
そんな事も分からないなんて衝撃‼️— とぅめ〜とぅ〜 (@maika1019genki) 2020年3月30日
原口一博さんの考える新型コロナの治療方法とは?
現時点では、感染者全員に有効な治療法は確立されていません。
原口一博さんに「早期発見した場合の治療方法」について質問してみました。
新型コロナの早期発見・早期治療とはどのような治療法でしょうか? https://t.co/jkKHWaW5Ab
— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) 2020年3月31日
すると原口一博さんは次のようにツイートされています。
どうやら早期治療方法とは「アビガン」のことのようです。
https://t.co/RJ3RjlzuZx
「発症6日までにアビガン治療を開始すれば、ウイルスの早期消失、咳嗽の軽減、肺炎の進行や重症化が阻止され、それにより死亡率が激減するであろう。さらに、若年者でも肺炎の後遺症である線維化や瘢痕化を最小限にすることができ、将来の呼吸機能の低下が避けられる」と。— 原口 一博 (@kharaguchi) 2020年3月30日
「アビガン」は、富山化学の期待の大型新薬でしたが「動物実験において初期胚の致死及び催奇形性が認められている」つまりサリドマイド事件のようなことが起きる危険性が指摘されて承認が遅れている薬剤です。
原口一博さんのツイートされているリンクの記事にも「中国で進められている臨床試験」とあるように、まだ「臨床試験」の段階です。
3月30日には次のようなニュースがありました。
新型コロナ治療薬 「アビガン」承認へ研究後押しの方針 政府
政府はインフルエンザ治療薬「アビガン」について、治験プロセスを経たうえで、新型コロナウイルスの治療薬としての正式な承認を目指すことにしており、有効な治療薬の開発に向けて研究を後押しする方針です。
https://t.co/fBcwt4XSEl— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) 2020年3月30日
世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスをめぐっては、今のところ特効薬はなく、安倍総理大臣は記者会見で「一日も早く不安を解消できるよう、有効な治療薬やワクチンの開発を世界の英知を結集して加速していく」と述べました。(新型コロナ治療薬 「アビガン」承認へ研究後押しの方針 政府)
どうも、原口一博さんのツイートは、時間軸が前後している印象が拭えません。
新型コロナの治療薬を政府が認めていなかったとおっしゃりたいのでしょうか?
そうだとすれば、それこそ志村けんさんの訃報を利用して政権批判をしたいだけではないでしょうか。