【番組文字起こし】世耕弘成 参院幹事長「今夜の報道ステーションの切り取りは酷い」「これが印象操作の手口です」

自民党の世耕弘成 参院幹事長は自身のツイッターで12月10日、今夜のテレビ朝日の「報道ステーション」の切り取りはひどい、とツイート。

番組の中で、関連性のない発言を切り取って繋いで放送し、悪意ある印象操作報道がおこなわれたと、抗議をされています。

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今夜の報道ステーションの切り取りは酷い

世耕弘成 参院幹事長のツイートによれば、定例記者会見終了後の本来収録すべきではない部分で、今日の会見が今年最後になるかもしれないという意味で「良いお年を」と言っただけとのこと。

それを10日のテレビ朝日の「報道ステーション」では、記者会見内での「総理は十分説明した」という「桜を見る会」のコメントと繋いで、ニュースとして使用したということです。

 



「桜を見る会」のニュース部分 文字書き起こし

問題となっている2019年12月10日の報道ステーションの「桜を見る会」のニュースでは、どのように編集構成されていたのか、文字に書き起こしてみます。

番組では、いろいろな場面を切り刻んで女性ナレーターの声で繋いでいます。時系列が見ている人にはわからないように編集されているのがポイントでしょう。

 

問題の世耕弘成 参院幹事長の発言と笑いは、このニュースのオチの部分で使用されています。

慢心している参議院自民党と野党議員の追及という対比で構成されています。

 

富川悠太キャスター「桜を見る会についてです。数々の疑問を残したまま、昨日臨時国会は閉会しましたけれども、今日政府はですね。あの招待者名簿のデータについて、復元することは考えていないという閣議決定をしたんですね。招待者名簿があれば、いろいろ説明できると思うんですが」

菅官房長官「長年の慣行をですね、続ける中で、私ども政権期間が長くなるにつれて、招待の方も多くなったりですね」

菅官房長官「あのー、もちろん反省はしてます」

女性ナレーター「しかし」

菅官房長官「新たな調査を行うことは考えておりません」

女性ナレーター「名簿のデータ復元や文書の保存についても」

男性ナレーター「(政府答弁書の一文)復元することは考えていない。デジタル化し永久保存管理すべきとは考えていない」

女性ナレーター「政府は、今日、桜を見る会の名簿について、復元しないとする答弁書を閣議決定しました」

 

4月の桜を見る会の動画より「(安倍総理)カンパーイ」

女性ナレーター「さらに招待客として問題視された、反社会的勢力をめぐっても」

男性ナレーター「(政府答弁書の一文)反社会的勢力はその形態が多様であり、社会情勢に応じて変化しうるものであるから、限定的、統一的な定義は困難だ」

女性ナレーター「一方で、政府は2007年、反社会的勢力について、暴力団などに加え、脅しや暴力などの手法で経済的利益を得ようとする集団や個人、としていました」

 

官房長官記者会見のシーン

朝日新聞のアベ記者「反社の定義は定まっているわけではないとする発言がありましたが、この発言によって政府見解を変えたとか、そういったことはないでしょうか?」

菅官房長官「全くそうした事実はありません」

朝日新聞のアベ記者「関連ですが、朝日新聞のアベです。じゃ、もともと定義は困難だったと、そういった認識なんですか?」

菅官房長官「そうです。はい」

 

女性ナレーター「昨日閉会した臨時国会、野党は」

立憲民主党 枝野幸男代表「桜を見る会問題について、安倍総理は一言も何の説明もしていないと」

共産党 小池晃書紀局長「私は今度は逃げ切れないと思いますよ。将棋で言えば完全に詰んでいる。北斗の拳でいえば、お前はすでに死んでいる!」

 

女性ナレーター「一方、菅官房長官は」

菅官房長官「国民の皆さんにですね、説明しきれない問題というのが指摘されておりますから、やはりそこを中心にですね、理解を頂けるような、そうした対応をしっかり取っていきたいと」

 

女性ナレーター「ただ、政権幹部とは対照的に、与党内は早くも年越しムードが

自民党 世耕弘成 参院幹事長「説明できる範囲は、あのしっかり説明をしたという…」

記者「いつまでやるんですか?」

自民党 世耕弘成 参院幹事長「えっ? 良いお年をというか…」

「ハハハハ」(議員3人、楽しそうに笑う)

(※「定例記者会見をいつまでやるんですか?⇨今年は終了。良いお年を」という会見後の会話を「桜を見る会は年越しムード」と印象操作に使用している)

 

徳永有美 キャスター「(険しい表情で)これだけ納得のできないという声があがっているのに、(力説する)良いお年を迎えられませんよ、っていう気持ちになってしまうんですけれども」

共同通信論説委員 後藤謙次「そうですね…。あの、今回の件もですね、かつての森友学園問題、これと同じなんですね。総理の発言がありまして、それにどうしたら辻褄が合うかということを積み重ねていったのが今日の閣議決定だと思うんですね。つまり総理は最初にですね、自分は主催者として挨拶はする、説明はするけれども、招待客について関与してないと、人選についてはですね。ところがその人選がどうやら安倍事務所も関わってきたと、わかった時にはですね、すでに全てを明らかにする招待者名簿が廃棄処分されてしまったと。その廃棄処分された、そのまさにペーパーですね。それが公文書と認定をしたんだから、いくらデータが出てきても、それは公文書じゃないんだという認定をした、それを再確認したってのは今日の閣議決定ですね」

徳永有美 キャスター「いわゆる…」

共同通信論説委員 後藤謙次「ますます腑に落ちないということですよね」

徳永有美 キャスター「そうですよね。安倍総理がバンと最初に言って、そのことによっていろんな人たちが動いているようにも見える…んですよね」

共同通信論説委員 後藤謙次「まさに忖度がはたらいて、これだけ大きな問題になった。そして今日の閣議決定で、もうこれで打ち止めだということを言いたいんでしょうね。しかしそうは問屋が卸さないということだと思いますね」

徳永有美 キャスター年は簡単には越せないですし、年は越しても忘れたくないですね。はい

(2019年12月10日 テレビ朝日 報道ステーションより)

 

個人的には、テレビの報道番組こそ、検証可能なようにデジタル化し永久保存管理し、著作権の縛りなく自由に検証ができるようにすべきだと思います。



テレビ朝日が正しい報道だと主張する人たち

 

自分の都合のいいよう切り取り編集するもの

新聞もテレビも、構成作家が自分の主張にそうように好き勝手に切り取って編集します。

疑問に感じたら政治家自身がSNSですぐに発信することが、ますます重要になってくるでしょう。

 

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