またもや森ゆうこ議員が高橋洋一さんが「事前に漏えい」したと国会で主張 不誠実すぎる削除資料の使用

国民民主党の森ゆうこ参院議員が、12月5日の参議院農林水産委員会で、またもや「嘉悦大学教授の高橋洋一さんが私の質問を事前に漏えいした」と主張していたことがわかりました。

「漏えい」の根拠となった高橋洋一さんのツイートのサンフランシスコ時間への改ざん疑惑についての説明責任も果たさず、そのような主張を続けていることに、びっくりです。

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森ゆうこ議員「高橋洋一さんが私の質問を事前に漏えい」

森ゆうこ議員は、国家戦略特区についての質問の中で次のように発言されました。

森ゆうこ議員「それであの、資料をお配りしておりますけれども、特区ビズについてこのかん、あの加計学園の問題に続いて国家戦略特区、これね、あの水産庁の漁業法の70年ぶりの大改正。どこで議論が起きたんだと思ったら、最初は国家戦略特区だったと。まだまだそうとう開示してもらいましたが、まだ開示されていない議事録がある。隠れているヒアリングがある。これ他の問題で私、今ちょっと収集しておりまして、いろいろ出てくるんですよ。またそのうちにまとめてやりたいと思っておりますけれども。

で、特区ビズなんですね、特区ビズ。で特区ビズというのはどういう会社かというと、資料いろいろ付けておりますけれども。ちなみに特区ビズについての、毎日新聞と原英史座長代理との一問一答はこの1枚目の資料でございます。読んでいただくと適当なこと言ってますね。で、その次のページね、会社概要、これは、もう既に消されておりますけれども、特区ビズ、特区ビジネスコンサルティングの会社概要、これはその会社の社長さんにも、内閣府から確認していただきました、現在、消去されているけれども、そのホームページをキャプチャーしたものである。

これをね、高橋洋一さんが私の質問を事前に漏えい、質問もしていないのに批判をネット上で展開した方ですけども、嘉悦大学の教授。自分のは、こんなものを受けてないと言ってこの資料はデタラメだって、いまだに言ってるんですけど、これは元々の会社の資料をキャプチャーしたものですから。キャプチャってのはその部分のある部分を切り取ったものですから。そういう資料でございます。」(以下略)

(2019年12月5日 参議院 農林水産委員会)

該当部分の動画

高橋洋一さんの、特区ビズ社の「図」についてのツイートの謎は、森ゆうこ議員らが、高橋洋一さんの10月15日のツイートのタイムスタンプを16時間前のサンフランシスコ時間に改ざんして、あたかも質問前であるかのようにでっち上げたものであることが明らかになっています。

 

質問資料の事前漏えいなどなかったのです。

 

それでも事前漏えいがあったと主張するのなら、まず、サンフランシスコ時間に改ざんした高橋洋一さんの10月15日のツイート資料について説明をすべきです。

そのタイムスタンプ偽造についての説明責任を果たさずに逃げ回っているのに、この期に及んで、免責特権のある国会質疑の場だけでは、いまだに繰り返し同じ発言をしていることに驚きを禁じえません。



削除された資料は真偽の確認なしには資料として使えない

森ゆうこ議員は、削除されていた特区ビズ社のホームページからダウンロード可能だったという会社概要を資料として使用しています。

しかし、これもおかしな話です。

「削除されていた」ということは、記載内容に何らかの齟齬があったか、もともとテスト版だったとかの理由で削除されていた可能性が高いものです。

それを資料として使用するのであれば、使用する森ゆうこ議員自身が自分でその記載内容が正しい、事実であるということを確認する必要があるはずです。内容の裏付けを取る責任があるのは、森ゆうこ議員です。

 

すでに、当ブログの調査により、森ゆうこ議員が資料として使用した特区ビズ社の会社案内にある高橋洋一さんの写真は、デタラメであることが判明しています。

https://twi55.com/mori20191102/

この高橋洋一さんの写真は、「特区ビズ社企画協力の少人数セミナーでの講演」ではなくて、「成立しちゃった!東電救済法」ヤメ官僚緊急トーク 高橋洋一×岸博幸 という2011年8月3日の対談記事からの転用です。

特区ビズ社の設立は2015年です。

特区ビズ社のセミナーであるはずがないのです。

 

少なくとも、この特区ビズ社の高橋洋一さんの記載内容は事実ではないのです。デタラメです。

 

このように特区ビズ社の会社案内は、記載内容に問題があって削除されたものである可能性が高いものです。

 

にもかかわらず、削除廃棄されたものを国会で勝手に資料として配布し使用するのであれば、使用する森ゆうこ議員の責任において、内容についての真偽を確認する必要があります。

真偽の確認もせずに「元々の会社の資料をキャプチャーしたもの」と主張して、高橋洋一さんの「これはデタラメだ」という説明の方を否定するのは不誠実すぎるのではありませんか?

 

削除された資料は、記載内容の真偽の確認なしには資料として使えないのです。

少し考えればわかることです。

森ゆうこ議員は、この資料(会社概要)が正確だと、どのようにして確認されましたか?

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