立憲民主党の石垣のりこ参院議員といえば、嘉悦大学教授の高橋洋一さんの10月15日のツイートを太平洋夏時間で表示して10月14日のツイートのように改ざんした資料を公開したその人です。
その石垣のりこ議員が、11月28日に高橋洋一さんをツイッターで「レイシズムとファシズムに加担するような人物」と、根拠なくレッテル貼りをして批判し、炎上しています。
石垣のりこ参院議員の高橋洋一さんレッテル批判発言
れいわ新選組の山本太郎代表は10月30日、野党統一会派に参加する馬淵澄夫元国土交通相と共催する「消費税減税研究会」の初会合を開きましたが、立憲民主党からの参加者は石垣のりこ参院議員ら3人にとどまりました。しめつけがあったようです。
なお、「消費税減税に向けた取り組みなら何でも参加する」というわけではありません。
私自身は党派や主導権争いには一切興味ありませんし、何よりも、レイシズムやファシズムに加担するような議員、さらには、憲法秩序を蔑ろにするような立憲主義に反する議員のいる取り組みには一切寄与しません。— 石垣のりこ (@norinotes) 2019年10月30日
初回講師は高橋洋一さん 石垣のりこ議員は欠席
11月28日、山本太郎代表主催の「消費税減税研究会」の初回講師は高橋洋一さんでした。
馬淵澄夫共同代表は瀕死の重傷で欠席ですが、第二回の消費税減税研究会は、嘉悦大の高橋洋一教授を講師に招き、隣に山本太郎共同代表が座り、「財政破綻はない」をテーマに呉越同舟的な雰囲気のなか開催中です! pic.twitter.com/0GNQ7kqROt
— 宮崎タケシ (@MIYAZAKI_Takesh) 2019年11月28日
この消費税減税研究会に石垣のりこ議員は欠席をされたようです。
その欠席理由のツイートが炎上して「高橋洋一」がツイッターのトレンドになりました。
ん?れいわの勉強会のせい?
オレは相手のイデオロギーは気にしないし、相手のロジックに興味があるので、どんなイデオロギーの人とも議論するけどな。
○○派とか無定義分類でイデオロギーとロジックを分離できない人は気の毒。
今日は各種データと税理論・社会保障論・ファイナンス論を紹介しただけ pic.twitter.com/PKuboR1ina— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) 2019年11月28日
レイシズムとファシズムに加担するような人物を講師に呼ぶ研究会には参加できません
石垣のりこ議員の欠席理由は、講師の高橋洋一さんが「レイシズムとファシズムに加担するような人物」だからだそうです。
明らかに、権力者である国会議員が、名指しでレッテル貼りをして、高橋洋一さんを否定、排除しようとしていますので大騒動になりました。
馬淵澄夫さん山本太郎さん主催の消費税減税研究会。初回の講師は、高橋洋一氏とのこと。これから始まるという時に大変残念ですが、当初言明したように私は、レイシズムとファシズムには一切加担しません。よって、レイシズムとファシズムに加担するような人物を講師に呼ぶ研究会には参加できません。
— 石垣のりこ (@norinotes) 2019年11月28日
この件について、山本太郎氏と電話で話をしました。
山本氏は「普段の主義主張や見え方よりも、その人の専門的な知見を尊重したい」という趣旨のことをおっしゃいました。
「どんな人からも学べるところはある」「罪を憎んで人を憎まず」、その通りだと思います。— 石垣のりこ (@norinotes) 2019年11月28日
どんな前科前歴があろうと、「今現在その問題がなければ」、政治家ですからその人の専門的知見に耳を傾けるのは当然です。が、やはり、レイシズムとファシズムは違います。
— 石垣のりこ (@norinotes) 2019年11月28日
消費税ゼロを誰よりも力強く訴える山本太郎氏へのリスペクトはかわりません。が、「その目的のために、ときにはレイシストと同席する」という考え方に立つことはできません。
— 石垣のりこ (@norinotes) 2019年11月28日
レイシズムとファシズムに加担する人から学ぶような姿勢の行きつくところに、「ジャパンライフの社長を総理が招く」というような、道理が引っ込む由々しき現実があるのだと考えます。
— 石垣のりこ (@norinotes) 2019年11月28日
ファシズムが反緊縮であることは歴史上よくあることです。
むしろ、極右ファシストが反緊縮やレイシズムと同居していたのが、20世紀の負の歴史の特徴でしょう。その反省にたち、反緊縮・消費税ゼロ、この道を歩むものは、ファシズムとレイシズムの影を強く意識し、闘わなければならないと思います。
— 石垣のりこ (@norinotes) 2019年11月28日
何を根拠とされているのでしょうか
私がレイシズムとファシズムということですが、何を根拠とされているのでしょうか教えていただけますか
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) 2019年11月28日
高橋洋一さんは、産経新聞の取材に「人権を守る人がこんなことを言ってはいけない」「院外の発言だ。名誉毀損だ」と答えられたようです。
石垣のりこ議員のレッテル貼りは、「国会議員は議院で行った演説・討論・表決について、院外で責任を問われないという特権(日本国憲法第51条)」の範囲外の発言であるとおっしゃられているようです。
一方、会合を終えた高橋氏は産経新聞の取材に「どの発言をもってレイシズム、ファシズムなのか分からない。根拠もなく、びっくりする。人権を守る人がこんなことを言ってはいけない」と反論。石垣氏とは面識がないと述べ、「ツイッターは(国会議員の免責特権が認められない)院外の発信だ。名誉毀損(きそん)だ」との見方も示した。(産経ニュース)
立民・石垣氏が山本太郎氏の減税研究会を欠席 「講師がレイシズムとファシズムに加担」と反発 https://t.co/o1AezIWicB @Sankei_newsさんから
— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) 2019年11月28日
たしかに、石垣のりこ議員の一連のツイートには、高橋洋一さんがどのようにレイシズムとファシズムに加担しているかを明確に説明している文章がありません。
ただ、漠然と、「極右ファシスト」などの単語から、石垣のりこ議員は、安倍政権のことを言っているのではないかとは推測が可能です。
ファシズムとは
権力で労働者階級を押さえ、外国に対しては侵略政策をとる独裁制。イタリアのファシスト党の活動から起こる。(Google検索)
レイシズムとは
人種主義(レイシズム)とは、ルース・ベネディクトによると「ある民族集団が先天的に劣っており、別の集団が先天的に優等であるように運命づけられている、と語るドグマ」のことである(Google検索)
という意味のようです。
レイシズムやファシズムは憲法を否定するもの
石垣のりこ議員は次のようにも説明されています。
ファシズムもレイシズムも、憲法の根本原理である「個人の尊厳」を踏みにじる思考であると同時に暴力である。
基本的人権の尊重、国民主権、平和主義が憲法の三大原則の日本社会において、レイシズムやファシズムは憲法を否定するものであり、憲法遵守の立憲主義に立つ政治家として許容し得ない。— 石垣のりこ (@norinotes) 2019年11月28日
憲法では、思想の自由(表現の自由)が保障されているが、レイシズムやファシズムは、憲法の主目的「個人の尊厳」を否定する。ゆえに、思想の自由や多様性の尊重を理由にレイシズムやファシズムを“憲法で保障された「思想」”と解釈すること、また、「表現の自由」を楯に主張することは、容認できない。
— 石垣のりこ (@norinotes) 2019年11月28日
しかし、問題は、「誰をそこに当てはめるか」では?
しかし、問題は、そこではなく、「誰をそこに当てはめるか」の基準と根拠です。
石垣のりこ議員の主張には、明確な判断基準が見当たりません。
明確な根拠や基準もなく権力者である国会議員が、個人をそのように決めつけて排除することは、石垣のりこ議員が中世の魔女狩りのような思想の持ち主であると逆に批判をあびるかもしれません。
レイシズムやファシズムって、今まさにあなたがやってることやで?
レイシズム(差別)って、偏見を言動に表す事。人間は偏見から逃れられない存在だと、あなた自身が示してくれてる。
しかも自分こそが正義だと思う人が人の尊厳を踏みにじり弾圧するのがファシズムだと思うけど、あなたそのものやん
— nanasa (@77nanasa3) 2019年11月28日
12月12日発売の高橋洋一さんの新刊。こういう本のタイトルから、短絡的にレイシズムと決めつけているのでしょうか?