Twitterの2種類の時差トリック 混在するGMTとJSTとPST(PSD)

野党の「追及調査チームヒアリング」では、その絵を重視しているのか、いつも大きな張り紙がされています。

それを真似して、コラージュ写真を作ってみました。

今回の話は、ちょっと、ややこしいかもしれません。

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Twitterでの時差トリック

UTCとGMT

UTC(Universal Time Coordinated)、協定世界時(きょうていせかいじ)は、国際原子時 (TAI) に由来する原子時系の時刻です。

GMT(Greenwich Mean Time)、グリニッジ標準時とは、イギリスにあるグリニッジ天文台での平均太陽時のことです。

昔は、世界標準時として広く使われていましたが、現在は原子時計を元に算出されるUTCが使用されています。GMTとUTCは、ほぼ同じですが、地球の自転による影響で、時間の経過により両者に差が生じるため、その差が0.8秒を超えた場合に「うるう秒」として調整されています。

JST

JST(Japan Standard Time)は、日本標準時です。UTCより9時間進んでいます。

日本標準時 (JST) と協定世界時 (UTC) との差を示す場合などには、「11:57:00(UTC+0900)」(日本標準時で11時57分00秒の場合)などと表記されます。

PST(PDT)

PST(Pacific Standard Time)、太平洋標準時は、Twitterの本社のあるサンフランシスコなど、主にアメリカ西海岸の地域の標準時です。協定世界時(UTC)より8時間遅れています。

そのサマータイム、太平洋夏時間PDT(Pacific Daylight Time)では、協定世界時(UTC)より7時間遅れで、「19:57:00(UTC-0700)」などと表記されます。

日本時間との差は、16時間です。



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タイムラインはGMT(UTC)表示だった

パソコンのWebブラウザで、Twitterにログインして以下略ちゃんアカウントのプロフィールページを表示すると、現在の固定ツイートはこのようになっています。

通常使用している状態での見え方です。

ツイート時刻は、日本時間JSTの「2019年11月4日7時03分」です。

ところが時刻表示のないタイムラインでは「11月3日」とも表示されていることに、気が付きます。

「11月3日」のところにカーソルをもっていくと、日本時間JSTの「2019年11月4日7時03分」が表示されます。

(※記事中、黒のツイートはログイン状態。白のツイートはログインしない状態でのキャプ)

▲日付にカーソルをもっていくと正確な時刻が表示される

では、この「11月3日」は何でしょうか?

 

このツイートをクリックして、個別ツイートだけを表示してみます。

個別ツイートだけ表示すると、2019年11月4日7時03分と、正しく日本標準時 (JST) で表示されています。

どうやら、ログインしていても、タイムラインの日付は、別のタイムゾーン表示になっているようです。

 

タイムラインはGMT(UTC)表示

これは、Twitterのタイムラインでは、GMT(UTC)が採用されているからです。

日付だけの表示しかありませんので、気が付きにくいですが、タイムラインの日付は日本時間(JST)ではないのです。日本時間より9時間遅れているGMT(UTC)で表示されています。

つまり、午前0時から午前9時までのツイートは、タイムラインでは日付が前日に表示されているわけです。



太平洋夏時間PDTでもタイムラインはGMT(UTC)表示

試しにログアウトして、同じツイートを見てみます。

日本時間の「2019年11月4日7時03分」のツイートが、サンフランシスコの太平洋夏時間PDT「2019年11月3日14時03分」で表示されています。

ここで、注意してほしいのは、タイムラインに表示されている日付「11月3日」は、同じ「11月3日」でも太平洋夏時間PDTではない、ということです。

日付だけの「11月3日」の方は、GMT(UTC)で表示されています。

▲日付にカーソルをもっていくと正確な時刻が表示される

Twitterのタイムゾーンは設定から変えることができます。

日本語で利用する場合は、最初から日本時間になっているようです。

ただし、タイムゾーンを変えると、個別のツイートの時刻表示はその地域のタイムゾーンになりますが、タイムラインに流れる一連のツイートの日付は、GMT(UTC)なのです。

 

Twitterのタイムラインでは、原則、GMT(UTC)。個別のツイート表示だけが、日本時間JSTや太平洋夏時間PDTに書き換えられているだけのようです。



高橋洋一さんのツイートも10月15日(GMT)と表示されていた

では、Twitterからログアウトしたまま、

#森ゆうこ質問通告時差トリック疑惑 の

森ゆうこ議員、今井雅人議員、柚木道義議員、原口一博議員らが、嘉悦大学教授の高橋洋一さんのツイートの時刻を太平洋夏時間PDTで印刷して、「質問通告の『図』が内閣府から漏洩した。北村大臣は責任をとって辞任しろ」と主張している問題のツイートをタイムライン表示で見てみましょう。

このツイートがされたのは、森ゆうこ議員の10月15日の質問の後、日本時間JSTの「2019年10月15日11時57分」です。

これを野党議員らは、「2019年10月14日19時57分」(PDT)で印刷された変造資料を作成して、事前漏えいの証拠だとして、国会で追及をしています。

野党議員が、質問通告漏えいの証拠だと主張しているこのツイートをよく見てみると、タイムラインでは、日付は「10月15日」(GMT)と表示されています。(GMTだと日本時間と9時間しか時差がありませんので、日本時間と日付は変わらない)

「10月15日」のところにカーソルをもっていくと、太平洋夏時間PDTの「2019年10月14日19時57分」が表示されます。

▲ログインしていない状態でのタイムラインで、日付にカーソルを持っていくと時刻が表示される。

つまり、Twitterにログインしていない状態(PDT)でも、タイムラインで見れば、高橋洋一さんのツイートは10月15日(GMT)と表示されていることに気がついたはずです。

GMTとはいえ、15日に見えているはずです。14日と勘違いすることはありえません。キャプチャーを取った後も、何度か高橋洋一さんのツイートのタイムラインを見ているはずです。ログインしていなくとも、14日と15日の食い違いに、なぜ疑問を持たなかったのでしょうか?

このように間違いに気がつくチャンスがありながら、確認を怠ったのであれば、「ツイート時刻変造問題」は、単純なミスではなく、「改ざん」と呼んでもいいような重大な事件ではないかと、思うのです。

参考



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