室井佑月さんの「旭日旗はレイシストの集会で使われていたりする」にモヤモヤする

(写真はマイ旭日旗:以下略ちゃん撮影)

朝日新聞出版のニュースサイトAERA dot.(アエラドット)さんが、9月19日に室井佑月さんの「グダグダじゃん」という記事を公開しました。

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「韓国が嫌だっていってきたから」

この記事の中に「旭日旗」の話題が出てくるのですが、いくら読んでも、謎が深まるばかりで、モヤモヤします。

日本オリンピック委員会(JOC)の理事会が非公開になったことについての批判記事のようです。

「理事の人らは高額な報酬を得て、末端はボランティア」という指摘などは、そのとおりと思うのですが、よくわからないのはこの記事の大部分を占めている「旭日旗」にまつわる内容です。

旭日(きょくじつ)旗。組織委員会は「持ち込みを禁止しない」と発表した。

韓国が嫌だっていってきたから、それに対してのアンサーだ。組織委員会は韓国メディアの取材に応じ、「日本で広く使われていて、政治的宣伝とはならない」と答えたらしい。

それはかなり苦しい言い訳のように思う。今、この国じゃ旭日旗はレイシストの集会で使われていたりする。ネットで映像を探せばすぐ出てくるだろう。(室井佑月「グダグダじゃん」〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット) )

 

オリンピック組織委員会が「日本で広く使われていて、政治的宣伝とはならない」という理由で「持ち込みを禁止しない」と発表した。

それに対して、室井佑月さんは「旭日旗はレイシストの集会で使われていたりする」から「政治的宣伝(で問題だ)」と、おっしゃりたいらしい。



「レイシストの集会」なるものが具体的に何を指しているのかは明らかではありませんが、会合の壇上に、日の丸(日章旗)と旭日旗が飾られていたとして、それがどのような政治的メッセージを持っているのでしょうか?

「旭日旗は日本で広く使われている」

個人的には、「旭日旗は日本で広く使われている」というオリンピック組織委員会の説明は納得できるものです。

室井佑月さんの記事では、「旭日旗」は「レイシスト?」なるものの集会だけにある特殊な旗のように読めなくもないですが、「レイシスト?」なるものの集会だけではなく、日本で行われるいろいろな集会で「旭日旗」は見られるのではないかと思います。

それを、「レイシスト」というレッテルを使って、「レイシスト」=「旭日旗」という印象に結びつけようとする記事のようで、モヤモヤするわけです。

「めでたい」「景気が良い」などを表すデザイン

日本において、「旭日」の意匠は、「めでたい」「景気が良い」などを表すデザインとして使用されています。

旭日の意匠は、「僥倖」(ぎょうこう)を意味し、ハレの祝辞に掲げられていたことにもちなみ、「軍旗・軍艦旗」の枠を超えて民間においても広く普及し、現代においても祝賀のイベントや「天晴れ」の象徴としても多く利用されており、漁師の大漁旗としても好んで使われ、また、「めでたい(時に脳天気という意味も含めて)」ことや「景気が良い」ことを表す漫画的表現などにも組み込まれることが多いデザイン(ウィキペディア)

 

復刻版アサヒビール

 

大漁旗

 

「韓国が嫌だっていってきた」と室井佑月さんは書かれていますが、本当に嫌がっているのかも怪しいものです。

「日本を困らせてやれ」「日本が嫌がるから、もっと責めてやれ」といった印象の方が強いのではないでしょうか。



室井佑月さんの記事後半の

この国や組織委員会の対応の失敗を誤魔化(ごまか)すため、「旭日旗の揚がっているところを見ると、がぜんやる気になるんです」なーんて発言する選手が現れたりしないだろうな。(室井佑月「グダグダじゃん」〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット) )

も、意味不明です。

どうして「旭日旗」について選手が語ったら、「この国や組織委員会の対応の失敗を誤魔化(ごまか)すため」なのでしょうか?

 

朝日新聞も、社旗は「旭日」の意匠なのに、なんでこのような印象操作の記事を掲載するのでしょうか?

 

このような誤解を生む記事に惑わされずに、

「めでたい」「景気が良い」という意味の「旭日」の意匠が、ずっと使い続けられる日本でありたいですね。



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