前回のあいちトリエンナーレで炎上した小動物虐待のアート「フーガ(Flight)」

(画像はYou Tubeより)

「あいちトリエンナーレ2016」は、今から3年前の2016年8月11日から10月23日まで愛知県で開催されていました。

ブラジル人の芸術家ラウラ・リマさんの「フーガ(Flight)」は〈鳥のためのアート〉というコンセプトで、空きビルとなった建物一棟すべてを使って、鳥の放し飼いのアート作品を展示したものです。

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ラウラ・リマ「フーガ(Flight)」

「4階建てのビル室内で小鳥を100羽放し飼い、来場者は鳥のための空間に入っていく体験」という作品です。

「動物を作品の中で放し飼いにして全体をアートとする」、発想としては興味深いものがあります。

猫カフェみたいで、楽しい空間のようにもみえます。

しかし、実際の展示では、そこには動物の飼育のための知識や、室温などの環境管理、動物の安全確保などの配慮が欠落していて、鳥たちにとっては地獄のような展示だったことが発覚します。

屋外に逃げ出した鳥が戻れずにさまよっていてエサが食べられなかったり、鳥が床にいて来場者に踏み潰されそうだったり、寒くなっても室温が管理されていなかったり。

さらには和式トイレにエサが置かれていたり。



動物愛護団体が活躍

展示の中止を望む声も寄せられましたが、展示は最後まで続けられました。

市民から相談が寄せられ、インコ・オウムのレスキュー団体「認定NPO法人TSUBASA」さんの活躍により、10月になってひとまず飼育環境は改善されました。

展示終了後は、里親会が開催され、小鳥たちの新しい飼い主を探しました。

あいちトリエンナーレ等に関する要望書(認定NPO法人TSUBASA)

 

国際芸術祭で小鳥たちはなぜ死ななければならなかったのか

 

開催から2ヶ月の間に多くの小鳥たちが死んだ。国際芸術祭で小鳥たちはなぜ死ななければならなかったのか。これは「認定NPO法人TSUBASA」さんの活躍で環境が改善される2016年10月12日より前の会場の様子です。



10羽が死亡、3羽が所在不明

開幕時には94羽いた鳥は、最終的には10月25日までに10羽が死亡、3羽が所在不明となりました。

さらにヒナ10羽、卵4個も確認され、うちヒナ4羽は死亡しました。

 

展示されていた文鳥は、弥富市の業者から仕入れたものだそうです。

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白文鳥は弥富市が日本唯一の特産地

白文鳥(はくぶんちょう)は愛知県の西部にある弥富市(やとみし)が、日本で唯一の特産地です。

又八神明社境内には「白文鳥発祥地」の記念碑があります。

江戸時代の終わり頃、この地に稼いできた女性が桜文鳥を持参。その後、明治になって突然変異で真っ白な文鳥が生まれ、白文鳥の特産地として今日まで発展しました。

昭和48年頃には、一大生産地となりましたが、海外の安い文鳥に押されて、弥富文鳥の出荷は減少し、平成21年に文鳥組合は解散してしまいました。

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