東京都の小池知事が2019年5月24日の知事記者会見で、「かぶるタイプの傘」の製作について、発表をしました。
ぜひ かぶるタイプの傘
昨日、原田環境大臣が男性も日傘をということをおっしゃっていましたけれど、それはいいと思います。とても効果があります。
一方で、今年の夏、テストイベントを開いたり、来年は2020年のオリンピック・パラリンピック大会本番ですよね。暑さ対策どうするのだというのは非常に大きな課題になっているわけで、例えば、会場へのラストマイルのところでずっと待っていたりするのは結構大変です。そこも暑さ対策で、水をどうするかとか、かち割りをどうするかとか、色々議論も重ねてきているのですけれども、その一つのソリューションとして。
これは、Tokyo Tokyoグッズにいたしましたけれど、要はかぶる傘になっています。何がポイントかというと、手が空く。最近は、ゴルフ大会を見ている人とか、それから釣り、古くは農作業。手が空かないと意味がないわけで、だけど、雨が降るかもしれない。これは日傘としての使い方で、こういうのを実はつくっておりますので、ぜひかぶるタイプの傘ということで進めていっております。(中略)
上の方がひらひらしているのは、あれは空気が抜けるようにということで、簡単な割にはちゃんと考えられている。熱、光を遮る効果のある素材を用いて、6月を目途にして製作を進めております。今年は、夏のテストイベントなどのときにも、こう使っていただいて、男性で日傘を差すのは恥ずかしいという、何か気が引けるという方は、もう思い切ってここまでいったらいかがでしょうか。お勧めしたいと思います。価格などの詳細は、また追ってお知らせいたします。
https://youtu.be/_sRN946uU74?t=727
ツイッターの評判は
このニュースに、ツイッターでは、「笠懸地蔵(かさじぞう)」「三度笠」などと、ほとんどが批判的な意見ばかりです。
あの米山隆一 元新潟県知事も、「ダ・サ・イ」とボロクソに言っています。
王様は ダ・サ・イ…。
誰か言いましょうよ、流石にhttps://t.co/dyKWtTIWSG
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) 2019年5月24日
現代美術家の会田誠さんも、「世間には定着しない」というご意見です。
僕個人は合理主義者でファッション憎悪者だから、これタダでくれるなら老人といっしょに喜んで被る。でもオレが喜ぶようなものが世間に定着すると本気で思ってんのか。みんなは会田誠じゃないんだぞ→小池知事「かぶる傘」東京五輪暑さ対策へ試作品発表 – 社会 : 日刊スポーツ https://t.co/qs6ccxKo8L
— 会田誠 (@makotoaida) 2019年5月24日
帽子より涼しい
そんな中、このような意見もありました。
だせぇ、とか、帽子でいいじゃん、とか、条件反射的に文句言ってるひと大杉。
これかなりいいじゃんね。
帽子と違って涼しいのだぞ。 https://t.co/fIDVYBjXsi
— くらちゃん (@kurachan959) 2019年5月25日
あぁこれね。釣り具業界では40年ぐらい前から流通してましたよ。前身は菅笠です。主に鮎釣りで、川の中に長時間立って友釣りしている人たちが使っています。
— 切り株 (@kabukachi) 2019年5月25日
ネットショップを探してみると、「かぶる傘」というのがいろいろ見つかります。
こういうタイプでは、風の影響が気になります。風がある場合、空気の逃げ場がないと、すぐにグラグラしてしまいます。
「上の方がひらひらしているのは、あれは空気が抜けるようにということで、簡単な割にはちゃんと考えられている。」という小池知事の説明ですが、真ん中から風が逃げることによって、安定するのだと思います。
テレビ朝日『じゅん散歩「秋葉原」』でも「頭にかぶる傘」
2019年4月2日のテレビ朝日系列で放送された、『じゅん散歩「秋葉原」』でも、高田純次さんが「サンコーレアモノショップ 秋葉原 総本店」に立ち寄って、この「頭にかぶる傘 アタマンブレラ」を紹介していました。
「アタマンブレラ」は完全に傘ですが、それを小さくしたものが、今回、小池知事が試作した「かぶるタイプの傘」になるようです。
暑くなると日傘を持って歩いている方を見かけます。「かぶるタイプの傘」は、なんといっても、両手が使えるため、スポーツ観戦などにも最適ですし、松葉杖が手放せない方などには重宝するでしょう。お弁当だって、食べることができます。
ツイッターでの評判は散々ですが、「かぶるタイプの傘」は意外といけるのではないでしょうか。