Exif(エグジフ)って、知っていますか?
略称はExif「エグジフ」「イグジフ」、Exchangeable image file format(エクスチェンジャブル・イメージ・ファイル・フォーマット)は、富士フイルムが開発し、当時の日本電子工業振興協会 (JEIDA)で規格化されました。デジカメの画像には、このExifデータが書き込まれています。
写真用のメタデータを含む画像ファイルフォーマットで、撮影日時、撮影機器のメーカー名、シャッター速度、GPS情報などが記録されています。
写真にExifがあれば、撮影場所が特定できる可能性があります。
あなたの場所をTweetに追加する方法
ツイッターでは、ツイートした場所の位置情報をツイートに付けることができます。
位置情報をツイートに付ける方法
(※ツイッターの位置情報は偽装可能ですが、今回はテーマが違うので触れません)
この2つの情報を区別していないと、とんでもない勘違いをすることがあります。
画像付きツイートに位置情報が付いていたとしても、それはその写真の撮影場所ではないのです。
告示日前の玉城デニー候補のポスターの画像
沖縄知事選挙の告示日は9月13日なのに、玉城デニー候補のポスターが貼られていると拡散されている写真があります。
すると、とあるツイッターユーザーが、この画像に付いている「東京 北区」の表示に注目して、「東京都北区は沖縄県なんですか?」と否定ツイートをしました。
これは沖縄での写真ではなく、「ネトウヨの自作自演デマ」なんだそうです。
「東京都北区は沖縄県なんですか?」
「沖縄県で撮影されたものではない」としてデマと断定しています。
「デマにご用心」「玉城デニーさんは「選挙妨害」として訴えてもいいと思います。」などとツイートされ、この画像のツイートは今は削除されてしまっています。
これは、「Exif」ではなくて、「ツイートの位置情報」です。
ここからわかることは、この画像付きツイートが「東京 北区」でされたということだけです。「Exif」ではないので撮影場所はわかりません。
削除された画像はオリジナルではなく、この画像のツイッターでの初出は9月1日のこのツイートで、さらにこのツイートはFacebookからの転載のようです。
玉城デニーOUT pic.twitter.com/wRBjGv6gaV
— ルージュ (@lMzTE) 2018年9月1日
玉城デニー候補のポスターの貼られていた場所
このポスターが貼られた場所はわかっています。
沖縄県のこの電柱です。
グーグルストリートビュー
この2015年11月に撮影されたグーグルストリートビューには、シムラ候補のポスターが貼られていることがわかります。
シムラ恵一郎予定候補が立候補した宜野湾市長選は、2016年1月17日告示(24日投票)でした。それがやはり告示前の2015年11月に貼られていたようです。
しんぶん赤旗 2015年12月11日
シムラ氏必勝へ3000人 普天間撤去・新基地ノー 宜野湾市長選
シムラ恵一郎予定候補と玉城デニー候補のポスターを貼った人は、同じ人ではないかということは推測可能です。
「デマ」と言うデマ
画像だけでは、誰が貼ったのかはわかりませんので、公選法違反かどうかはわかりません。
ただ、ツイートの位置情報から、「この画像は沖縄のものではない、ネトウヨのデマだ」と決めつけるのは、明らかなデマです。
「ネトウヨのバカには底が無いな。」w
どうして短絡的にそんなこと書くんですかww1533RTされてて、あれなんですけど。
それは、ツイートした人の場所が東京の北区であって、撮影場所ではない。
さらにそのツイートは他の人の画像の転載ですね。 https://t.co/75QsxIPi32— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) 2018年9月5日