民進党の今井雅人議員が指摘する『坪単価150万円』今治加計獣医学部の高額建築費の根拠に疑問あり

建築費が坪単価150万円で高額だ、との主張だが…

広告

本当に坪単価150万円なの?

今井雅人議員とNEWS23が主張する高額な建築費の計算根拠が怪しい

7月24日の衆議院の予算委員会で、民進党の今井雅人議員が、今治加計獣医学部の校舎の建築費を取り上げ、坪単価150.9万円で他の大学の建築費と比較して、異常に高いと主張しました。

この発言は、7月25日のNEWS23でも取り上げられました。

 

蛇足ですが、NEWS23の放送では、今治市民の女性が街頭インタビューに答えて、

女性「この辺の土地の価格は坪単価20万円弱ですよ」

NEWS23「150万円の坪単価は?」

女性「それは高いですね。べらぼうになんでそんなに上がるんですか」

という土地の価格と建築費を混同した女性を登場させ、視聴者にわざと今治市民が高額に驚いていると印象づけるという、とんでもないフェイクニュースでした。

 

ところで、調べてみると、この建築費坪単価150万円のソースは、黒川敦彦という人の主張のようで

加計学園獣医学部の建築費見積もりが「相場の2倍近く」に、森友学園と同じ補助金不正の可能性が指摘される

この記事によると、

新設される獣医学部の施設面積は3万2528平方メートル、建築費は148億1587万円で、坪あたりの建築単価は約150万円になるそうです。

実際の資料の写真。施設はすべて鉄骨造になる予定。ちなみに3万2528平方メートルは約9840坪のため、確かに坪単価はおよそ150万円になります。

とのこと。この資料が積算の根拠だそうです。

 

きちんと計算されているか怪しい。実質的な建築費は坪単価110万円以下では?

詳細がわからないので現時点では正確なことはわかりません。

ただ、ざっと見たところ、以下略ちゃん的には、次のような疑問が湧いてきます。

新設される獣医学部の施設面積は3万2528平方メートル(約9840坪)、建築費は148億1587万円で、坪あたりの建築単価は約150万円になる、と主張していますが。

以下略ちゃんの素朴な疑問

  1. この資料の施設の整備計画には、29年度と30年度の記載だけで、31年度の記載がありません。
  2. ところが、建築費の方には、31年度までの金額の記載になっています。その総合計が148億1587万円2千円です。
  3. ここから、31年度分の39億6517万9千円を差し引くと、108億5069万3千円になります。これが30年度までの建築費です。
  4. 30年度までだとして、計算し直すと、108億5069万3千円÷9840=110.27万円になります。この計算だと、建築費の坪単価は約110万円です。
  5. さらに、30年度までの整備計画には、エネルギーセンター棟ほか、排水処理施設棟ほか、駐車場197台、グラウンド約7700㎡、テニスコート3面ほか、というものもありますが、こうしたものにもかなりの工事費がかかるものと思われますが、これらは延床面積の記載がありません。これらの工事費も含まれているのですから、実質的な建物の建築費の坪単価は、約110万円よりもさらに低くなると思われます。
  6. 今井雅人議員の国会質疑の高額な建築費というものも、意図的にこれらの工事費を除外して、高額に見せかけている疑いがあります。

https://twitter.com/ikaryakuchan/status/892047217044799492

(※ netgeek(ネットギーク)のネタパクリは禁止します。ご遠慮ください)



広告