【体験レポート】東京都LED電球無償交換 切れた電球で交換できるのか?

本当に切れた電球でLEDに交換してもらえるのか試してみました。(東京都LED交換できるのは、店頭にピコ太郎と小池都知事のノボリがある電器店です)

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交換開始日翌日に実際に3店舗でLEDに交換してみました

 

未使用品や切れて使えない電球はダメなのか?

東京都のLED電球1つと白熱電球2つの無償交換が昨日10日から始まりました。

交換してくれるお店は、基本的に個人営業系の街の小さな電器店です。LED電球の種類は、そのお店で取り扱っている銘柄からそのお店が選択します。

東京都の説明では、

現在家庭で使用中であるもの。 未使用や破損しているものは対象外です。

と書かれています。

ですが、以前の記事を書く際に電話取材した時、「切れていても大丈夫ですよ」と言っていたお店がありびっくりしました。

気になるので、ほんとうに未使用品や切れている(外見は破損していない)電球で交換できるのか実際に試してみました。

右上は未使用品のから箱

手元にある白熱電球を集めてみると7つありました。うちひとつは未使用。ひとつの白熱ボール電球は切れて点灯しなくなっていました。

電球は7つありますので、3人で3つの店舗で交換してみました。

 

最初は三菱電機ストア系のお店へ

最初に出掛けたのが三菱電機ストア系のお店です。午後5時頃でしたが、他にお客さんはひとりもいなくて閑散としています。

自動ドアを開け店内に入ると、70歳くらいの店番をしていた女性が「いらっしゃいませ」と声をかけてきたので、「LEDの交換を」というと、女性が「お父さん」と声をかけ、奥から白髪の男性が登場しました。

男性「電球をお持ちですか」

「はい、これで」と、切れた白熱ボール球と、ふつうの白熱電球を差し出すと、男性はカウンター横にある電球ソケットに差し込んで点灯を確認しました。

男性「これ切れてますね。使えないのはダメなんです。小池さんに言われて…」

と、予想外の展開に。

今度は、新品の白熱電球を箱から出して手渡すと、

「これならつきますから大丈夫です」との説明。

未使用かどうかは問題にはならないようです。考えてみれば、新品でも一度点灯させれば未使用ではないですから、区別がつかないですものね。

書類に住所と名前を書かされて、保険証で名前を確認すると、LED電球を渡されました。

見ると電球色でしたので、「昼光色がいいんですけど」というと、昼光色にかえてくれました。

所要時間は5分程度、その間に交換に訪れるお客さんはひとりもいませんでした。

いただいたLED電球は、

三菱 LED電球 MILIE(ミライエ)LDA10D-G-T1

消費電力10.4W   900ルーメン

で、2500円の値札が付いていました。

ネットで確認すると、生産完了品でオープン価格になっており楽天で900円でした。

 

二軒目は電気工事専門系のお店へ

二軒目のお店は、駅から離れた店頭に電化製品を置いていない電気工事専門のような小さなお店です。

「LED電球の交換を」と言って店内に入ると、手前に小さなデスクセットが2つ並べてあり、奥に分厚いレンズのメガネをかけた30代の事務員さんという風貌の女性がいました。こちらの店舗も、他には誰もお客さんはいません。

「切れてる電球でも大丈夫と聞いたんですけど」と言うと「使えない電球はダメです」と先手を取られてしまい、

切れた電球を出すきっかけを失ってしまいました。

使える白熱ボール球と、ふつうの白熱電球を手渡し、書類に住所と名前を書いて、LED電球を受け取りました。

見ると、40W相当のLED電球でしたので、

「これ40Wなんですけど」と言うと、お姉さんは「40Wの電球の場合は40です」と言うので、

「60って書いてありますけど」と渡した電球のガラス面を指差すと、

お姉さんは分厚い眼鏡で覗き込むように確認して「あ、60ですね」

と言って60W相当のLED電球にかえてくれました。

こちらの店舗でも、お店を出るまで他のお客さんはひとりも来ませんでした。

いただいたLED電球は、

オーム電機 LED電球 LDA7D-GAS24

消費電力7.0W   860ルーメン

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

LED電球 60形相当 E26 昼光色 広配光 密閉器具対応 LDA7D-G AS24 06-3178
価格:1058円(税込、送料別) (2017/7/11時点)

 

でした。

 

三軒目の寂れた商店街のお店で

三軒目に向かったのは、電話取材で「つかなくても大丈夫ですよ」と言っていたお店です。

 

狭い道路に面した寂れた商店街にある小さな電器店です。

「電球交換を」と言うと、40歳前後のお兄さんがニコニコと迎えてくれました。

ここでも、他には誰もお客さんはいません。

書類に住所と名前を記入。

切れてつかない白熱ボール球とふつうの白熱電球を手渡すと、お兄さんは点灯するかどうかの確認もせずに「40Wと60Wどちらがいいですか?」と聞くので「60Wで」と答えました。

三軒目のお店にて、切れた電球でLED電球をゲットです。

いただいたLED電球は、

オーム電機 LED電球 LDA7D-GAS25

消費電力7.0W   920ルーメン

 

でした。価格は安いようですが、こちらの方が明るいようです。

お店で受け取り時に貼られる転売禁止シール。剥がしても痕が残る。

 

まとめ

  • 切れて使えない白熱電球でも交換してくれるお店が存在する。ダメなお店では断られる。
  • 新品の白熱電球(未使用品)は問題なく交換してくれる。
  • 三菱電機系ショップなら三菱のLED、パナソニック系ならパナソニックのLEDの可能性が高い。
  • 商品は在庫整理の色合いが強く、店舗によっては生産完了の品がもらえる。古い型のLEDは、価格は高いが、重量が重くて消費電力が多い。LEDは新しいものほど価格が安いので、値段が安いからと言って性能が悪いわけではない。
  • 交換に訪れるお客さんは、ほとんどいなくて、どこでもすいている。
  • 交換してみての感想。街の小さな電器店への応援の色彩が強い事業。LED電球の低価格化が進み、積み上がった古い高価格のLEDの在庫一掃処分。街の小さな電器店と住民のつながりを復活。消費者はもちろん喜び、むしろ消費者よりも街の小さな電器店にとってありがたい事業なのだという印象もあり、一石二鳥、三鳥のおもしろい政策かも。

 

7月12日加筆 4軒目の交換

12日に4人目、4軒目の交換をしてきました。

国道沿いのパナソニックの看板のある寂れた電器店です。店内に電化製品の展示はひとつもなく、蛍光灯とLEDだけ置いてあるようなお店です。

ここでは、60歳くらいの女性が対応してくれました。60Wの白熱ボール球と40Wの白熱電球を手渡すと、女性は「じゃ、これを割りますね」と言いながら点灯するかの確認もせずにビニール袋に入れました。

ここでも、切れた電球で大丈夫のようです。

いただいたLED電球は、

Panasonic LED電球LDA8L-G/K60E/S/W でした。

Amazonで1470円のようです。

 

★注意★ 前記事で記載しておりますが、電球交換は1人1回です。記事文中にありますように最初は「3人で3店舗」、4本目は、さらに別のスタッフが交換したものです。



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