加計学園反対派が流す悪質な「バイオハザードで人が死ぬ」妄想デマが偽計業務妨害レベル

広告

まるで「島津理化」がバイオ偽装していると主張しているかのような民進党調査チーム

「島津理化」製のP3実験施設ユニットは偽装製品とイチャモン?

8月23日、民進党加計学園疑惑調査チームが、「バイオセーフティ偽装=現在計画されている施設・設備は高度なウィルス研究を行うために十分な機能を有しておらずバイオハザードのリスクがある」と主張しました。

同時にP3実験室に必要な「陰圧設備」も確認できないようなことを言っています。

P3実験施設は「偽装」だと民進党は言うのです。本当でしょうか?

加計獣医学部のP3実験施設ユニットは、株式会社「島津理化」のもののようです。

島津理化は、親会社である島津製作所の創業時の事業である教育用理化学器械の開発・販売部門を分社化した会社です。

つまり民進党PTは、専門メーカー「島津理化」製のP3実験施設ユニットがバイオハザードのリスクの高い偽装製品なのだと主張しているのです。

根拠のないデマばかり流す桜井充座長の民進党加計学園疑惑調査チームですが、今度は教育用理化学器械專門メーカーの「島津理化」を批判しています。

民進党は今回こそ、きちんと会社に確認したんでしょうね?

 

日刊ゲンダイ「実験室の陰圧構造も確認できない」

民進党PTと同日に書かれた日刊ゲンダイの記事も「P3実験室に重大欠陥」と記事にしています。スクープなのだそうです。

「1週間で感染者が出る」

通常ならば、実験室内部は病原体の外部飛散を防ぐために「陰圧構造」になっているが、それも確認できないという。「感染症の研究を知らない人が設計に携わったような印象を受けます」(新井秀雄氏)

(出典:加計獣医学部図面から浮上 バイオハザード施設に重大欠陥。日刊ゲンダイ2017.8.23)

日刊ゲンダイが言うには、計52枚に及ぶキャンパスの建築図面を入手して専門家が分析した所、「陰圧構造」も確認できない、「実験を始めたら1週間で感染者が出る」のだ、そうです。

 

素人でもわかる「陰圧構造」

素人の以下略ちゃんが、計52枚に及ぶキャンパスの建築図面を分析した所、52枚の図面から次のようなものを見つけました。

46枚目、p3クリーンルームユニットの連絡先は「島津理科(化)」。

つまり、P3実験室のユニットは数多くの納入実績のある專門業者の「島津理化」が担当しているようです。

49枚目には、P3実験室の図面。

50枚目に、民進党PTや日刊ゲンダイが「実験室の陰圧構造も確認できない」と主張するP3実験室の「室圧制御系統図」があります。

拡大図

まず「+10Pa」の陽圧があり、エアロック室は「-20Pa」の陰圧、P3実験室は「-50Pa」の陰圧、と図面に書かれています。

なぜか、民進党PTも日刊ゲンダイも、その他専門家も図面からは「陰圧構造」が確認できないのだそうです。不思議ですね。なんでだろ~。

すぐに眼科に行ったほうがいいですよ、病状はかなり深刻です。

 

P3レベル実験室と「陰圧構造」

(株)スギヤマゲンさんの「P3レベル安全実験室」のカタログをお借りしてP3レベル実験室と「陰圧構造」を解説します。

拡大図

「P3レベル安全実験室」とは、5坪程度の実験室で、

P3実験室は、-40Paから-50Pa

エアーロック室は、-20Pa の「陰圧構造」のユニットのようです。

(Pa パスカルは、圧力の単位。1 Pa は 1 m2 あたりに 1 N の力が働いている状態です。1 気圧は 101325 Pa )

 

日刊ゲンダイの記事はガセ

 

P3実験室は国内に200以上ある(平成21年現在)

P3実験室が珍しいかのように言われていますが、P3実験室は国内だけでも200ヶ所以上あるようです。

P3実験室は取扱施設ですので、実験室が設置されることと、病原体が保持・保管されていることとは同義ではありません。実験するにしても微量であり、いつもそこに病原体があるわけではないのです。

それなのになぜ、加計学園だけ「バイオハザード施設、重大欠陥」などと問題視されるのでしょうか?

国内におけるP3施設数とこれまでに問題となった事故事例等
○ 国内では200数十カ所で保有。
(全国の地方衛生研究所に62カ所、他に大学、病院、製薬企業などに多数有り。)
○ 事故の報告は聞いていない。

平成21年2月 国立医薬品食品衛生研究所  HP掲載 「府中米軍基地跡地 の移転に関するQ&A」より

 

「安倍総理のクビをとるために活動している」と本音をツイートする反対運動主導の黒川敦彦氏

 

加計獣医学部は「生物化学兵器」の研究貯蔵施設?

民進党やマスコミに図面や情報を提供しているのが反対派の黒川敦彦氏です。

黒川敦彦氏は、7月31日に、今治加計獣医学部は「生物化学兵器のオフェンス(攻撃)の研究をする」と根拠のない妄想ツイートをしています。

今治の獣医学部が、致死性の「生物化学兵器」の製造、備蓄設備であると言わんばかりです。

SF映画の見過ぎでしょうか?

以後、加計学園の新設される獣医学部では「生物化学兵器の研究」が実施されるというあり得ない前提で、P3(BSL3)実験室が批判に晒されていくことになります。

「バイオハザード騒動」は根拠も何もなく、発端は黒川敦彦氏の「生物兵器のオフェンスの研究もする」という妄想から始まっています。

 

黒川敦彦氏の根拠のない「加計学園」「生物兵器開発」「人が死ぬ」ツイート

 

黒川敦彦氏の妄想の先にあるのはスヴェルドロフスクの「生物兵器研究所」の事故か?

確かに「生物兵器」による事故で死者が出た事故は存在します。

(夜のエカテリンブルク CC 表示-継承 3.0)

ソビエト連邦のスヴェルドロフスク(エカテリンブルク)の「生物兵器研究所」で、1979年、炭疽菌の漏出事故が発生しました。これは研究所から出る粉塵を回収するためのフィルターを交換する際、誤って新品の取り付けが行われなかったという作業ミスによるものです。

さらにその後、流出した炭疽菌を除染しようとした処理が適切でなかったため、炭疽菌芽胞を含むエアロゾルを発生して肺炭疽を起こし、被害を拡大したと言われています。

この事故で周辺住民96名が感染、うち66名が死亡しました。

別の文献では、フィルターが詰まったが、取り付けを依頼するメモを見過ごして、数kgの炭疽菌の芽胞の粉末が換気口を通って研究所から夜の街中へ拡散したとされています。結果、少なくとも1000人に及ぶ市民や軍関係者が死亡したものと書かれています。軍事アナリストやロシア国民からは「生物学のチェルノブイリ」と呼ばれています。

1992年、ロシア連邦のエリツィン大統領は原因を軍の炭疽菌によるバイオハザード(生物学的危害)であったことを公的に認めました。1994年にはアメリカの研究者グループがさまざまな調査結果をもとに、「スヴェルドロフスク19軍事施設」からの炭疽菌漏出によるものと結論づけました

黒川敦彦氏は、おそらくこのソ連の「生物兵器研究所」の「炭疽菌の漏出事故」を連想しているものと思われます。

しかし、これは「生物兵器」の研究、貯蔵施設であって、獣医学部での研究とはまったく異なるものです。

加計獣医学部で「生物兵器」のオフェンス(攻撃)の研究がされる、という黒川敦彦氏の主張は根拠のない荒唐無稽なものであり、「流言蜚語」に近いものです。加計獣医学部は、そのような施設ではありません。

この黒川敦彦氏の妄想をそのまま記事にしているのが「田中龍作ジャーナル」です。

 

「田中龍作ジャーナル」のフェイク

「陰圧の設備もない」

田中龍作ジャーナルも、8月18日に、「陰圧の設備もない」とガセを書いています。

「(外にウィルスが出ないようにするため実験室の気圧を下げる)陰圧の設備もありませんね」「とても(定員の)160人が実験に出席できる設備ではない」

(出典:【加計疑惑】これが設計図だ 「水増し請求詐欺」裏付ける安普請 田中龍作ジャーナル2017年8月18日 18:03)

「アベ友学園にいつか殺される」

さらに、8月28日には、「アベ友学園にいつか殺される」と、知識がない周辺の人たちの不安を煽る目的のフェイク記事を書いています。

このまま開学し動物実験を行ったりすれば、ウィルスが外部に流出して、周辺住民に犠牲者が出ることはほぼ確実だ。

(出典:【加計疑惑】事前審査なし 開学すれば周辺住民がバイオハザードの犠牲になる 田中龍作ジャーナル2017年8月28日 19:48)

「ほぼ確実」などと決めつけていますが、この記事には根拠も何も書かれていません。

 

事故があるとすれば…

百歩譲って、将来、事故があるとすれば、それはヒューマンエラーのケースです。

きちんと定められた手順で実験室に出入りしないなどで、実験者の白衣などに菌が付着して建物内に菌が散らばる事故はありえます。

しかし、それは建物の廊下などの一部が汚染されるようなレベルの事故で、周辺住民に死者が出るなどといったようなことは考えられません。

民進党の疑惑調査チームもマスコミも、自分の足で取材をせずに、黒川敦彦氏の配る情報だけをソースに加計獣医学部を批判しています。

当然のことながら、元のソースがデタラメなら、デタラメな情報だけを垂れ流します。彼らには、正しい情報を伝えようという意図は微塵も感じられません。

 

図面もまともに読めない人が集まって、「あーでもない、こーでもない」と、適当な事を言うのって、アリなんですか?

訳がわかりません。

 

以下略ちゃんが見ても図面に「陰圧設備」があることに気がつくのですから、こうした人たちは「陰圧はあるみたいだけど、黒川氏が、ないと言っているから、そのほうが売れるからそう書いちゃえ」と思って書いているんじゃないんですか?

そうだとすると完全に偽計業務妨害レベルですね。

 

加計獣医学部のP3(BSL3)実験室のまとめ

管理区域は「実験室」で

IWJでの黒川敦彦氏の主張もおかしい

加計のP3実験室は条件をすべて満たしている

京都産業大学も「島津理化」製品

P3実験室は広いはずがない

反対派は「p3実験室が狭くて、160人の学生が入れない」などとも批判しています。

これも何も知らない人の主張です。

p3実験室は、研究者が必要な実験場面でのみ使用する施設で、学生全員が授業で使用するような施設ではありません。

工場ではないのですから広いはずがありません。むしろ広すぎると、安全管理が難しくなるでしょう。

異なった実験を行うことを想定すると、手狭になれば将来複数の実験室ユニットを設置する方が合理的でしょう。

実験室は、建物内の交通が制約されていない区域と切り離さなければならない。実験室を廊下の行き止まり部分に設置したり…

 

それでも島津理化が担当するありふれたp3実験室が「100%バイオハザードが起こるバイオセーフティ偽装」と主張

どうして、黒川敦彦氏や民進党は、島津理化の会社に直接抗議に行かないのでしょうか?

「オタクの会社の製品は偽装製品だ。人が死ぬ」と抗議にいくべきじゃないんですか?

島津理化は、他にもたくさんp3実験室を設計、納入しているはずですよね。これからも納入予定があるでしょうし、黒川敦彦氏や民進党の主張が正しいのなら、そんな偽装製品は危険じゃないですか。

早く製品の製造を差し止めて下さいね。京都産業大学にも抗議に行かないと……。



広告