青山繁晴さんのパクり騒動と「代襲相続人」探しの話 「悠仁親王殿下と同世代に5名の男子がいる」

(男系男子について質問をする大塚耕平 参院議員)

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青山繁晴研究?

何を研究しているのか怪しい「青山繁晴研究」というアカウントが、執拗に挑発してきます。こちらが、ワードプレスの有料テーマ「The Thor」を購入したので、その設定で忙しいと言っているのに、おかまいなしです。

以下略ちゃんは「信者」というネットスラングを使わないように心がけています。思考停止ですからね。この言葉を意図的に使う人を信用しません。

さて、以下は、この「パクり」と言われている件についての検証ではなく、個人的な感想です。



パクりの青山繁晴氏?

近現代史研究家の水間政憲さんがブログで、「パクりの青山繁晴氏」と過激な記事を公開しています。

緊急拡散希望《パクりの青山繁晴氏よ虎ノ門ニュースで謝罪訂正せよ》(4月12日)

緊急拡散宜しく《青山繁晴参議院議員は議員辞職が相当だ!》(4月13日)

の2本の記事です。

※サイトがHTTPSになっていませんのでリンクは入れられません。検索してください。

青山繁晴さんが話した、「悠仁親王殿下と同世代に5人以上の男系男子がいる」という内容は、水間政憲さんが2年前に発表したことなので、青山繁晴さんが出典を付けずに発言するのはパクりである、ということのようです。

どういうことでしょうか?

青山繁晴さんの「虎ノ門ニュース」

青山繁晴さんは4月1日の「虎ノ門ニュース」で、有料の独立講演会の告知の話題の中で次のように発言しています。

特に総理が財政金融委員会や予算委員会で、まるで「女性宮家」を作るかのようなことをおっしゃったという重大事態なので、本当は水面下で何が起きているかという話は、すいませんが独立講演会でないと言えないんで。

あとね、オフレコだけじゃあれなんで、ここでみんなの前ではっきり言っておきますが、皇位継承が不安定だから「女性宮家」うんぬんと言っている人が多いでしょ、政治家の中でもいますよね、自由民主党の中にもいるわけですけど。実際はですね、悠仁親王殿下と同年配の男子の方が廃絶された11宮家の中にいらっしゃいますこれ僕は自分で調べてたんですけどもう一度、手段は言えませんが、ぜったい間違いのない方法で、調べ尽くしました。そうすると、はっきり何人てわかってますけど、全部は言えないけれど、少なくとも5人以上いらっしゃる。若い、とても若い皇位継承資格を本来お持ちの男子が……。(中略)

独立講演会では、どの宮家にいらっしゃるか僕の責任で申し上げます。

「自分で調べた」内容ということです。

「皇籍離脱」された11宮家

昭和22年に「皇籍離脱」された11宮家は、いずれも伏見宮系。世襲親王家では最も古い家柄で、南北朝時代の崇光天皇の第一皇子・伏見宮栄仁親王を祖とします。

この「皇籍離脱」された東久邇宮家(ひがしくにのみやけ)に若い「男系男子」が複数人存在しているということです。

この情報を2年前の2017年に発表した水間政憲さんが、後からこの話題を口にしている青山繁晴さんに対して「パクり」と主張しているようです。

 

水間政憲さんの本を読んでみました。

たしかにこの本の7ページに、新潮45の2017年1月号43ページの図を元にしたという、「現在、男系皇族がおられる宮家」の系図が掲載されています。



東久邇信彦さんが死去

3月20日、昭和天皇の初孫として誕生。現在(平成)の天皇陛下の姉である故・東久邇成子さんの長男で、天皇陛下のおいに当たる東久邇信彦(ひがしくに・のぶひこ=元皇族)さんが74歳で、亡くなりました。

終戦直後に首相を務めた東久邇宮稔彦王の孫にも当たり、1947年の皇室会議で皇籍離脱しました。

大塚耕平 参院議員の質問

同じ3月20日、国民民主党の大塚耕平 参院議員が参議院の財政金融委員会で、皇位継承問題について政府の方針について質問をしました。

安倍晋三総理は「男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みを踏まえながら、慎重かつ丁寧に検討」する旨を解答しました。

また、「東久邇家の男系男子の有無を確認」された野村善史宮内庁長官官房審議官は「子孫につきましては具体的に承知していない」と答弁しました。

大塚耕平議員は、「東久邇家の男系男子の存在」について、水間政憲さんにレクチャーを受けたそうです。

ミキペディア「封印されていた万世一系の紡ぎ方」

4月12日の「虎ノ門ニュース」で、大高未貴さんが、ミキペディアというコーナーで「封印されていた万世一系の紡ぎ方」というテーマで、大塚耕平議員の「東久邇家の男系男子の存在」についての国会質疑を取り上げました。



他人の系図を調べた話

以下略ちゃんの個人的な話になります。

最近、生活保護を受けて生活していた一人暮らしの老女が亡くなり、諸事情よりその老女の法定相続人を探すということをしました。

身寄りはなく、福祉事務所の担当者も親戚がいないか調べたけれどわからない、と言い、財産(不動産)はそのまま放置されていました。老女は、養女に出されたりした経歴があり、生存している親戚があるのかすら、わからないと担当者は言います。

そこで、行政書士さんに相談してみたところ、調べることができるというので、調査を依頼しました。

2週間後、結果が届き、なんと驚くことに6人の代襲相続人が見つかりました。

代襲相続(だいしゅうそうぞく)とは、被相続人より先に相続人が亡くなっている場合に、被相続人から見て【孫】【ひ孫】【甥、姪】等が相続財産を受け継ぐことをいいます。

本来、相続では【配偶者】【子】【親】【兄弟姉妹】と法律で決められた法定相続人がいます。

ただし、この法定相続人が被相続人より先に亡くなっている場合は、孫などが相続することになるのです。(出典:中野相続手続きセンター)

亡くなった老女は、養女に出された先で実子ができると、ふたたび養女に出され合計2回、養女に出されており、その遠方に住む代襲相続人は、亡くなった老女のことすら知らないだろうということでした。

第3順位の兄弟姉妹はすでに死亡していましたが、その人の子供がいたのです。

費用はかなりかかりました(系図をたどり戸籍を取り、調べる人数分だけ増える)が、このように誰の「系図」でも、調べようと思えば調べることはできるのです。

 

天皇家の系図でも同じことが言えます。

「系図」は、単純に「事実」ですから、仮にその「事実」を先に知って発表したからといって、水間政憲さんにはその「系図」に関して特許や著作権のような権利は何もないのではないか、というのが以下略ちゃんの感想です。

まして、青山繁晴さんは、国会議員です。GHQに皇籍を剥奪された11宮家は、わかっているのですから、自分で調べる気になれば、その11宮家の「系図」を調べることは簡単でしょう。

水間政憲さんの文章や画像をそのまま使ったということでしたら「パクり」でいいでしょうが、そうした根拠もなく、独自に調べたのかもしれない青山繁晴さんの持っている「系図」を、「パクり」呼ばわりするのは短絡的でおかしいのではないかと思います。

水間政憲さんは2年前に偶然、知ったとしていますが、もっと昔から知っていた東久邇家に近い人がいた可能性すらあります。

国民に情報が公開されていない

水間政憲さんもおっしゃっているように、世の中の人たちに、本来なら皇位継承権のある「男系男子」の存在が知られていないことが問題です。

今はSNSがあるのですから、ツイッターやFacebookなどで、どんどんその情報を共有していけばいいのです。

そこで、問題になるのが青山繁晴さんの行動です。

税金から十分な歳費をもらっている国会議員なのですから、皇位継承権のある「男系男子」の「系図」のような本来、国民に共有すべき重要な情報を、有料の講演会参加者だけに教える、というのもおかしな話です。

広告付きの動画やブログでかまいませんので、発信力のある青山繁晴さんも無料で早く公開すべき情報だと感じました。



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