「揚げ足取り政治」は、うんざりだ…桜田氏「子ども最低3人産んで」

5月29日に共同通信が、「桜田氏「子ども最低3人産んで」 前五輪相、少子化問題で発言」というタイトルの記事を配信しました。

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問題で発言? 問題発言?

タイトルからして、「また桜田が、失言したぞ。みんなで叩け」という切り口の、嫌らしい記事です。

共同通信というのは、ニュースを日本国内の新聞社、NHK、民間放送局などに提供・配信しています。ですから、共同通信の記事の切り口というのは、とても影響力があります。

自民党の桜田義孝前五輪相(69)=衆院千葉8区、二階派=は29日、千葉市で開かれた会合で少子化問題に言及し「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」と来場者に呼び掛けた。会合は猪口邦子元少子化担当相のパーティー。

 発言後、「子どもを安心して産み、育てやすい環境をつくることが重要との思いで発言した。誰かを傷つける意図はなかった」と釈明するコメントを出した。 (共同通信)

桜田義孝さんは、どんくさいというか、言葉足らずで、政治家として向いていないのではないかと思わないでもないですが、記事では「釈明するコメントを出した」とありますので、この発言はここで完結している話のようにも読めます。

ところが、タイトルは「桜田氏「子ども最低3人産んで」前五輪相、少子化問題で発言」となっています。

最後の部分が「少子化問題で発言」とあります。これがくせもので、見た人は、「問題発言」というように刷り込まれるように仕掛けられているんですね。

よく考えられたもので、このタイトルは、

「子ども最低3人産んで」…問題発言

という印象を与えます。

その上、「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」という発言なのに、「子どもを最低3人産んで」と切り取って報じるのも悪意ある報道です。

まるで、「いじめ」の構造そのものです。



すぐに飛びつき自民党批判に利用する野党議員

さっそく、野党議員らがこれを利用して騒いでいます。

そうでしょうか?

少子化は、個人の意識の問題であり、政治の問題でもあるのです。どちらかではなくて、どちらも重要です。

少子化対策というのなら、

「子供を3人産んで欲しい」という社会的な意識、

そして「子育てをしやすい環境づくり」のどちらも大切です。

「子供を産んで欲しい」と発言する悪役みたいな人も必要なのだと思います。

「子育てをしやすい環境づくり」は「お金」の問題だとしたら、どこからその「お金」を持ってくるのかも簡単な話ではありません。

党派的利害を超えて知恵を出しあわなければなりません。

言葉尻を捕らえて、揚げ足取りをしている場合ではないのです。



国賓に対するトンデモRTは?

一方で、国賓に対する野党議員のこんなトンデモリツイートは報道しない自由でスルーされ続けます。

「揚げ足取り政治」は、もう、うんざりですよ。

建設的な議論をしてください。

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