【地域ニュース】台東区御徒町に新モスク建設へ|マスジド・アッサラームが拡張計画、2026年竣工予定

台東区御徒町(上野御徒町エリア)で、イスラム教の礼拝所「モスク」の新築プロジェクトが進んでいます。
地域に根づいた既存施設「マスジド・アッサラーム(上野御徒町モスク)」を運営する宗教法人アッサラーム財団が計画を進めており、2026年の完成を目指しています。


既存モスク「マスジド・アッサラーム」とは

マスジド・アッサラームは、御徒町駅から徒歩約5分の場所(台東区台東4-6-7 サラームビル1階)に位置する、地域で唯一のイスラム礼拝所です。
運営は非営利・非政治的な宗教・教育機関「アッサラーム財団(As-Salaam Foundation)」。主に東南アジアや南アジア出身のムスリムを中心に、日常的に利用されています。

モスク内では1日5回の礼拝が行われるほか、アラビア語やイスラム教育の学習会、地域向けの文化イベントも開催。
在日ムスリムが安心して信仰生活を送れる拠点として、地域コミュニティの支えになっています。

ただし現在の施設は手狭で、礼拝時には人があふれることも多く、建物内には寄付を募るポスターが掲示されています。


新築計画「(仮称)御徒町モスク」の概要

アッサラーム財団は2025年5月、既存モスクの向かい側(台東区上野3-10-9)に新たなモスク建設計画を発表しました。
敷地はJR御徒町駅前に位置し、利便性の高い立地です。

  • 名称(仮称):御徒町モスク
  • 建設地:東京都台東区上野3-10-9
  • 構造:地上9階建て、高さ約38.8m
  • 建築主:宗教法人アッサラームファンデーション
  • 竣工予定:令和8年(2026年)

新モスクには、これまでより広い礼拝スペースのほか、教育施設や多目的ホールなどを併設予定。
地域住民とムスリムの交流拠点としての機能も視野に入れています。


背景:増えるムスリム人口と施設拡充の流れ

日本では外国人労働者や留学生の増加により、ムスリム人口も年々増えています。
台東区や上野エリアは、多国籍レストランや宿泊施設が集まり、国際色豊かな地域として知られています。

こうした中で、既存のモスクでは手狭になっており、
より多くの礼拝者を受け入れられる施設への拡張が求められていました。

資金は、イスラム教の「サダカ(喜捨)」の精神に基づき、国内外のムスリムによる寄付で調達。
多文化共生の象徴的な取り組みとして、地域内外から注目されています。


地域との関わりと課題

一方で、建設にあたっては一部の地域住民から
「礼拝時間帯の混雑」や「宗教法人への税制優遇」などを懸念する声も上がっています。

ただし、アッサラーム財団はこれまでも地域との調和を重視して運営を続けており、
イベントを通じた文化理解の促進や、近隣清掃などのボランティア活動も実施。
今後も地域社会との共存を目指す姿勢を示しています。


今後のスケジュールと展望

御徒町モスク新築工事は、2025年後半に着工、2026年竣工予定
完成すれば、都内でも最大級クラスのモスクとなる見込みです。

地域の多様性を象徴する新たなランドマークとして、
観光・教育・国際交流の面でも重要な役割を担うことが期待されています。


【施設情報まとめ】

項目内容
名称マスジド・アッサラーム(上野御徒町モスク)
住所東京都台東区台東4-6-7 サラームビル1階
アクセスJR御徒町駅 徒歩約5分/銀座線上野駅からも近い
運営アッサラーム財団(As-Salaam Foundation)
連絡先admin@assalaam.info
公式サイトhttps://assalaamfoundation.jp
新築予定地東京都台東区上野3-10-9
竣工予定2026年(令和8年)

【まとめ】御徒町に新たな多文化拠点誕生へ

上野・御徒町エリアは、古くから商業と文化が交わる多国籍な街です。
そこに誕生する新しい御徒町モスクは、宗教施設としてだけでなく、
地域の国際化と多文化共生を象徴する存在になるでしょう。

今後も建設の進捗やオープン情報に注目が集まりそうです。


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