※この画像はCMとは関係ありません。
最近、東洋水産が公開した「赤いきつね」のアニメCMがネット上で大きな話題になっています。女性キャラクターが自宅で「赤いきつね」を食べるシンプルな内容ですが、一部から「性的だ」「気持ち悪い」「ジェンダーバイアスだ」といった批判が上がり、議論が広がっています。一方で、「何が問題なのかわからない」「普通に美味しそうだ」と感じる人も多く、賛否が分かれています。
pic.twitter.com/ldhHTY05yR このCMが炎上していて、昨日取り上げようかと迷ったんですが。
女性はこんな食べ方はしない、男性の望む女性像を押し付けている。気持ち悪い、ジェンダーバイアスだ。海外では、こんな描き方はすぐに抗議される。
んだそうです。…
— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) February 24, 2025
このCMは、2025年2月6日に東洋水産の公式SNSで公開されました。約30秒のアニメーションで、若い女性が夜に一人でテレビを見ながら感動して涙を流し、その後「赤いきつね」を食べる様子が描かれています。温かい麺をすすりながら頬が赤らむシーンや、口元がアップで映る演出が特徴的です。声優の市ノ瀬加那さんが声を担当し、ほっこりした雰囲気を作り出しています。
ところが、公開から10日ほど経った2月16日頃から、一部のネットユーザーがこのCMに反応しました。「頬を赤らめるのが不自然で性的に見える」「女性を過剰にデフォルメしている」といった声が上がっています。
特に、同時期に公開された「緑のたぬき」のCMでは男性キャラクターが登場し、演出に大きな違いがあることから、「なぜ女性だけこんな表現になるのか」と疑問を投げかける意見も見られます。
つまり、女性はこんな食べ方はしない、男性の望む女性像を押し付けている。気持ち悪い、ジェンダーバイアスだ。海外では、こんな描き方はすぐに抗議されるというような意見です。
個人的には、はっきりいって、「なんでも男女が同じであるべきだ」という思想って、それもたんなる流行にすぎないと思うんです。いまは、それが正しいと思っているんでしょうけどね。
これに対して、多くの人は「温かいものを食べたら顔が赤くなるのは普通だ」「アニメらしい表現で何もおかしくない」と反論しています。批判する声が目立ちますが、それを過剰反応と捉える意見の方がむしろ多い印象です。
実際、ネット上では「これで騒ぐのは無理がある」「美味しそうで買いたくなった」とCMを肯定的に受け止めるコメントも目立っています。
議論が広がる中、料理研究家のリュウジ氏も自身のSNSでこの話題に触れました。「昔のグルメ漫画では頬を染めるのが当たり前だったから、性的には全く見えない」と意見を述べています。この発言にも賛同する声が集まり、改めて見方が分かれる状況が浮き彫りになっています。
東洋水産は今のところ公式なコメントを出していませんが、CMの企画に携わった制作会社は2月21日に声明を発表しました。「生成AIは一切使わず、すべて手作業で制作した」と一部の憶測を否定しつつ、関係者への誹謗中傷を控えるよう呼びかけています。企業側としては、商品の温かさや癒しを伝えたいと考えていたのでしょうが、予想外の反応に困惑しているのかもしれません。
この騒動、実は本当に「炎上」と呼べるほどの規模なのか疑問の声もあります。批判は一部に限られており、メディアが取り上げたことで話題が膨らんだ側面も否めません。SNSの拡散力によって小さな声が大きく響く現代ならではの現象とも言えそうです。
結局のところ、女性の実在しない食べ方を表現したとしても、それは表現の自由の範囲内であり、話題になっただけ広告としての効果はあったのではないかと個人的には考えています。