センバツ高校野球 京都国際高の韓国語校歌 日本海を「東の海」表記 2019年に放送されていた別の日本語歌詞を発見

第93回選抜高校野球大会、春の甲子園に初出場する京都国際高校(京都市東山区)の韓国語校歌の歌詞にまつわる日本海呼称問題についての話題です。

日本海呼称問題とは、「Japan Sea(日本海)」と単独表記されてきた海域に、1992年からとつぜん韓国が自国呼称である「East Sea(東海)」への改称や併記を主張しだした問題です。

それ以来、韓国政府の支援で、VANK等の民間のプロパガンダ工作活動団体が、抗議メールの大量送信スパムやサイバー攻撃で「東海」表記を求めて組織的な抗議活動を行っています。

京都国際高校の校歌は韓国語で、甲子園の高校野球史上初めて韓国語の校歌が流れることになります。

(※1999年のセンバツから1回戦の2回の表、裏に、場内放送で両校の校歌を流しているようです。)

問題なのは、京都国際高校の韓国語の校歌の歌詞が、日本海呼称問題で韓国側が主張する「東海(トンヘ)」から始まっており、放送で「東海」の歌詞が流れてしまうかもしれない、すなわち国内での「東海」表記の悪しき前例になりかねないということです。

初戦は大会5日目(3月24日予定)の柴田(宮城)戦です。

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MBS毎日放送が字幕で日本海を「東海」表記か?

2021年3月12日に産経新聞が伝えています。

「センバツ 高校野球、日本海を「東海」表記へ 京都国際高の韓国語校歌、MBS毎日放送ハングル字幕」

京都国際高校(京都市東山区)の韓国語校歌について、中継映像を制作する毎日放送(大阪市)がテロップに歌詞の日本語訳を併記し、韓国が日本海の呼称として主張する「東海」は「東の海」と表記されることが12日、同局への取材で分かった。
(産経ニュース)

MBS毎日放送制作の中継映像では、ハングル字幕では、「東海(トンヘ)」の部分はそのまま放送、日本語字幕では「東の海」と放送されるようです。

 

京都国際高の校歌の歌詞は?

京都国際高の韓国語の校歌を日本語に直訳すると、次のような歌詞のようです。

東海を 越えてきた 大和の地は
神々しい 我が 祖先の 遠い昔の夢の場所
朝な夕なに 身体と徳を 磨く 我らの
なつかしき ふるさと 韓国の学園
(京都国際学園校歌、日本語訳、もとは韓国語)

この「東海」の部分を「東の海」にする、ということらしいです。

 

東の方向にある海

自国の周囲の海を「東海」「西海」などと自国から見た方角で呼ぶ国は複数あります。

それはいわゆる「灘(なだ)」と同じようなものにすぎません。(鹿島灘、相模灘、遠州灘、熊野灘、日向灘など)

世界地図で日本海を「東海(East Sea)」とするのは無理がありますし、各国から見た方向は別々なので世界的には混乱します。

韓国では、中国の名を冠した「東シナ海」を 南海、「黄海」を 西海 とも読んでいますが、中国に対しては何ら抗議をしていません。なぜか日本海だけ文句を言っているのです。

「東海」を「東の海」と日本語訳すれば、韓国の「東の方向にある海」という意味になり、日本語で「東海」表記したという批判は避けられるのかもしれません。

でも、やはり相互中立的には、韓国語では「東海(トンヘ)」と表示しているのですから、日本語訳では「日本海」と書くのが筋でしょう。

そこには日本側ではなく、韓国側への配慮が感じられます。

 

日本語の歌詞の公募は中止になっていた

京都国際学園でも後々「東海」表記が問題になることを予想したのか、2019年に日本語の歌詞を公募、日本語の歌詞に変えようとしました。

国際を名乗るのに、歌詞が韓国語というのも違和感があります。国際=韓国では笑われてしまいます。

しかし各方面から反対され日本語の歌詞は中止になりました。

 

2019年の日本語訳字幕は

調べたところ、実は、すでに京都国際高の校歌が、韓国語と日本語訳の字幕付きでテレビ放送されたことがあることがわかりました。

奇妙なことに、その日本語訳の字幕には「東海」も「東の海」もありませんでした。

今回のMBS毎日放送制作の中継映像で「東の海」と書くというニュースは、どういうことなのでしょうか?

不可解です。

 

2019年7月26日の第101回大会 全国高等学校野球選手権 京都大会(地方大会)の準決勝(わかさスタジアム京都)で、京都国際高が京都共栄高に8 – 1で勝利、準決勝で、字幕付きの韓国語校歌がテレビ放送されています。

京都国際高は、決勝で立命館宇治高に3x – 2で破れ、夏の甲子園には進めませんでした。

準決勝以降を、NHK総合京都とKBS京都でテレビ放送していました。

どちらかは不明ですが、テレビ放送のキャプチャー画像がネットに残っていました。この時にテレビで流れた日本語訳歌詞字幕は次のようなものでした。

世界と つながる 大和の 地よ
歴史を胸に 先人たちの 意志を継ぐ場所
朝な夕なに 体と徳を 磨く われらの
集う 学び舎 京都国際学園
(京都国際学園校歌、2019年のテレビ日本語訳、もとは韓国語)

誰が日本語訳をしたのかは不明ですが、この日本語訳は、日本語として自然で、こなれたかんじがします。

 

「東海を 越えてきた」の部分が「世界と つながる」になっています。

「神々しい 我が 祖先」「ふるさと 韓国」などの宗教がかった部分も、日本の校歌らしくうまく修正されています。

この日本語訳であれば、批判は少なそうです。

 

この2019年の京都大会の準決勝での日本語訳字幕をそのまま使用すればいいのではないかと思うのですが、それではマズイのでしょうか?



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