立憲民主党公式アカウントがファクトチェックを主張するという恐怖

1月22日、立憲民主党の公式Twitterアカウントが、匿名アカウントのツイートに対して、「ファクトチェック」と称する連続ツイートを行いました。

この自称「ファクトチェック」はとても問題のある、恐ろしいヤバいツイートです。

どうして恐ろしいヤバいツイートなのか、説明をします。

 

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政党が行うファクトチェックに正当性はない

ファクトチェックには国際的に確立した原則があります。
国際ファクトチェックネットワーク(International Fact-Checking Network、IFCN)が掲げる「ファクトチェック綱領」には5つの原則があります。

 

1. 非党派性と公正性…ファクトチェッカーは一方のサイドに偏ったファクトチェックはしません。…政治的立場をとったりすることはしません。

2. 情報源の透明性…読者が私たちの調査をたどれるよう詳細に全ての情報源を提供します。

3. 財源・組織の透明性…財源について透明性をもちます。他の組織から資金を受け入れても、資金拠出者は私たちの調査で達した結論に対して全く影響を与えないことを確約します。

4. 方法論の透明性…私たちは、自分たちが用いている選択、調査、執筆、編集、公表、そして自らのファクトチェックの訂正についての方法を説明します。

5. 明確で誠実な訂正…私たちは、自らの訂正方針を公表し、厳格に従います。

ファクトチェック国際的なルール)より要約。

 

政治団体がファクトチェックをするということは、「1. 非党派性と公正性」「3. 財源・組織の透明性」で、ファクトチェッカーとしての資格に疑問があります。

 

自民党がファクトチェックを始めたらどうなる?

2つ目の問題点は、こちらのツイートのご指摘です。

政権交代を目指している政党が、ファクトチェックと称して、市民の意見や報道を批判するという異常さに気がついていないことに、底知れぬ恐ろしさを感じてしまいます。

この自称ファクトチェックのみで相手の意見をデマと決めつけ、「この先はデマを流す人を放置せず、ぜひ訴えてほしいと思います」などという有名作家さんのリプライも立憲民主党公式アカウントには寄せられています。

しかし、政党公式アカウントに求められるのは、国民へのていねいな説明であって、税金を使っての処罰ではありません。

 

 

「党の見解と相違ないか、発信前に我が党に確認(ファクトチェック)させろ」というのでは、立憲主義どころかただのファシズム体制である、とのご意見リプライも寄せられています。



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