3月23日に立憲民主党の福山哲郎幹事長が参院予算委員会で週刊誌の赤木俊夫氏の手記を元に質問をされました。
それに関連するツイートで「財務相に弔問も求めましたが、これもやんわりと拒否。」とツイートされています。
弔問の意を示して断られた?
森友学園問題で、文書の改ざんを財務省理財局長から指示を受け、強要され、自死に至った近畿財務局職員・赤木俊夫氏の手記を読み上げ、総理、財務相に再調査を求めましたが、冷淡に拒否。財務相に弔問も求めましたが、これもやんわりと拒否。自死の直前に手記を記した赤木氏、遺族の思いを拒絶。
— 福山哲郎・立憲民主党(りっけん) (@fuku_tetsu) 2020年3月23日
このツイートに対して、「弔問の意を示して断られたのと、弔問を断るじゃ全然意味が違いますよね・・・」というリプライが付いています。
弔問の意を示して断られたのと、弔問を断るじゃ全然意味が違いますよね・・・何でこの議員そんな嘘付くんだ・・・そこまでして人の死を利用したいのか。呆れるわ。
— ハイゴッグ愛好家 (@Monja4444) 2020年3月23日
福山哲郎さんのツイートでは「財務相に弔問も求めましたが、これもやんわりと拒否。」となっていますが、
実際はどういうやりとりだったのか、確認してみました。
麻生財務大臣「弔問の件につきましては」
3月23日の参院予算委員会、該当部分文字起こし。
福山哲郎議員「(前略)麻生大臣、先週ですね、茶谷(ちゃたに)官房長は我が会派の今井議員の質問に、赤木夫人のところに、いわゆる赤木さんの弔問について、ご遺族のご意向を踏まえ対応したいと思いますと、官房長は答弁されました。先週です。茶谷さん。ご遺族の意向は確認されましたか。茶谷さん、いないの? では大臣、どうぞ」
麻生財務大臣「この弔問の件につきましては、当初から弔問というものを話を伺いたいと思ってることは向こうには申し伝えたと私どもはそう思っておりました。事実を言いましたから。 今の話では、そういった話はないかのように書かれたりしておりますけれども、私どもとしては、その間に入った人がどうされたか、とかいろんな話になるんですけれども。私どもはそう思っておりました。おりましたし、真実その後、ご了解を得たところから、次官や官房長、等々が、今の岡本ですが当時の官房長だと思いますが、等が、また外務省、近畿財務職員含めまして、過去数回、弔問に伺わしていただいたと記憶をいたしておりますんで。今はご案内がありましたように、私どもとしては、そういったご意向には、聞いたかどうかということに関しては今この場でちょっと本人おりませんので、お答えができません」
福山哲郎議員「赤木夫人によれば赤木さんが亡くなってから、3ヶ月経った6月に財務省の職員から麻生大臣が墓参に行きたいと言ってるかどうかと聞いてこられたと。それは大臣、まったく罪はありません。墓参に行きたい意向を聞かれたんだと思います、大臣が。そしたら赤木夫人が来てほしいと答えた。しかし赤木夫人を直接ではなくて、夫人の兄に電話があって、妹さんは大臣に来て欲しいと言ってますが、マスコミ対応が大変だから断りますよと一方的に告げて、結局、大臣の弔問はありませんでした。その後、来られた財務省の職員の方が大臣の弔問を断ってくれてありがとうと言われたと、自分は断ってないのになんでそんなこと言われたんだろうというのが、赤木夫人の、ま、今の思いです。で、いまだに大臣に弔問に来ていただきたいと言われています。で私、財務省が先週、ご遺族のご意向を聞いて対応したいと言われたので、代理人を通じて確認をしました。残念ながら、この三連休、何も財務省から連絡はなかったそうです。本当にいいかげん。国会の答弁も。そしてその場その前のごまかしも含めて。大臣、今も夫人は弔問に来ていただきたいと言われています。これも代理人に確認をしました。麻生大臣の今のご存念をお聞かせいただけませんでしょうか」
麻生財務大臣「弔問に伺いたいと言うの最初から一貫して申し上げております。そのとおりです。ただ福山さん、今、訴状されてる、あがってるという状況になりますとね、これ原告と被告になりますから。この原告と被告が裁判所以外で会うっていうのはなかなか難しいことになります。この気持ちの話とはまた別の話としてありますんで。その点につきましては私どもとしては対応は検討させていただかなならんことになろうと思います」
福山哲郎議員「大臣、確認しますね。大臣が夫人に弔問に行きたいと声をかけた時が検察の捜査が終わったかどうか、確認しますね。それともう一点、今、民事ですから私は関係ないと思いますよ。全く関係ないと思いますよ。何でも訴訟が起こったら、訴訟で逃げるのはやめたほうがいい。これも安倍政権の本当にひどい特徴だと思います(以下略)」
やりとり内容
- 赤木さんが亡くなってから、3ヶ月経った6月に財務省の職員から麻生財務大臣が墓参に行きたいと問い合わせがあった。
- 赤木夫人が来てほしいと答えた。
- 夫人の兄に電話があって、妹さんは大臣に来て欲しいと言ってますが、マスコミ対応が大変だから断りますよと連絡があった。
- その後、来られた財務省の職員の方が(赤木夫人に)大臣の弔問を断ってくれてありがとうと言われた。
- 麻生財務大臣は、弔問に伺いたいと最初から一貫して言っていた。
- 訴訟になった現在はむずかしい。
つまり、23日の質問を見る限りは、麻生財務大臣は弔問に行きたいと問い合わせるように指示をしたが、間に入った人が「マスコミ対応が大変」という理由で断っていた、という話のようです。
結論
麻生財務大臣が、今後の弔問についてやんわりと拒否したのは事実。
麻生財務大臣が、(今回の訴訟までは)ずっと弔問に行きたいと伝えていたが、間に入った人に断られていたことも事実。