前川喜平さんのツイッターが「安倍総理の圧力」で突然使えなくなったらしい?

前川喜平さんのTwitterアカウント @brahmslover の更新が12月20日のリツイートを最後に6日間止まっているようです。

この件に関して、一部で「安倍総理の圧力では?」という声があがっています。

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前川喜平さんのTwitterが突然使えなくなった?

寺脇研さんが「前川喜平さんのTwitterが突然使えなくなっているそうです。何故?」と25日にツイートされています。

この寺脇研さんのツイートを見て、「内調の仕業」とか「捏造総理の琴線に触れた」「ツイッターの会社本体に、アベからの圧力がある」「Twitter Japan社は安倍政権への忖度疑惑」などと、一部の人たちが盛り上がっているようです。

たしかに前川喜平さんは、毎日のようにツイートで政権批判をされていましたので、急にツイートが止まると違和感はあります。

 

 

「捏造総理の琴線に触れた」?

「捏造総理の琴線に触れたんだと思います。」などとツイートしている人もいますね。

このツイートで気になるのは、「琴線に触れた」の使い方です。

「琴線(きんせん)に触れる」とは、「物事に感動したり共鳴しやすい心情」を「琴の糸(=琴線)が触れて鳴るさま」に喩えた表現です。

「× 私の一言が彼の琴線に触れたのか,急に怒り出した」というように、相手の怒りを誘うというような意で用いるのは,本来の使い方ではありません。

「琴線に触れる」の意味(文化庁)

  • 問1 「琴線に触れる」とは,本来どのような意味でしょうか。
  • 答 心の奥に秘められた感じやすい心情を刺激して,感動や共鳴を与えることです。

文化部国語科では、

「怒りを買ってしまうこと」という意味での用法が広がっている理由としては,「逆鱗(げきりん)に触れる」(「目上の人などの怒りに触れる」という意味。)という語との混同などがあるとも考えられるでしょう。

と、「琴線(きんせん)に触れる」と「逆鱗(げきりん)に触れる」との違いを指摘しています。

 

「捏造総理の琴線に触れたんだと思います。」という表現では、「捏造総理が感動した」という意味になってしまいます。

この機会に、「琴線(きんせん)に触れる」の正しい日本語用法について、知っていただければと思います。

 



きっこさんのアカウントも

 

「きっこさんのアカウントも前川さんと同時期から更新止まってますね。政権の圧力だとしたら、あってはならないことです。」と、別のユーザーである、きっこさんのアカウントもツイートが止まっていることを指摘するツイートです。

すると、いつのまにやら、「政権がTwitterでの一般人の言論にまで干渉」という話にすり替わってしまっているのには苦笑です。

 

 

大丈夫かなあ。

個人的な感想で恐縮ですが、おそらくあなたたちのツイートは政府には監視されていません。

 

アカウントがロックされることも

Twitterルール違反が確認されると、アカウントがロックされることがあります。ロックとは、アカウントの一部の機能が制限されてしまう状態です。

ロックされた場合、Twitter社の指示に従ってツイート削除などの作業をしても、その後、一定期間、ツイートができなくなったりします。

ロックは、AIで機械的に処理されているようで、たまにバグもあるようですが、ほとんどの場合、NGワードとか、自動化違反とか、個人的な問題によるものです。

アベの指示や、アベへの忖度ではありません。

 

納屋の屋根の上から5メートル落ちた

ちなみに、きっこさんは、「アベの指示」ではなくて、「納屋の屋根の上から5メートル落下して、全身打撲で救急搬送、肋骨3本にヒビ」がはいったために、ツイートをお休みされていただけだそうです。

26日にはツイートを再開されています。

世の中には、いろいろ複雑な事情もありますが、個別の事例の原因はけっこうシンプルだったりします。

 

 



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