「KuToo」で流行語大賞トップ10を受賞された女優でライターの石川優実さんの本、いわゆる『KuTooクソリプ本』では、リプライではないツイートまでも「クソリプ」扱いされるという「俺様ルール」が適用されているようです。
こうした「俺様ルール」が広がるとリプライの定義がどんどん曖昧になっていってしまいますので、今回は、純粋に本来の「リプライ」「クソリプ」の定義について明らかにしておきたいと思います。
リプライとは何か?
「リプライ」(reply)は、「返事。回答。応答」のことですが、Twitterにおいてのリプライの意味は少し異なります。
「ツイート」「リツイート」「リプライ」、Twitterでよく使うこれらの言葉は、英語をカタカナにしただけのものです。
Twitterの「設定」から「使用言語」を「英語」にすればよくわかります。
ツイートの下にあるこのアイコンボタンが「リプライ(Reply)」のためのもので、
ここから、誰かのツイートの下にコメントを書き込むのが「リプライ(Reply)」です。
A reply is a response to another Tweet, and is one of the easiest ways to join in a conversation as it’s happening on Twitter.
返信(リプライ)は、別のツイートへの応答であり、Twitterで行われている会話に参加する最も簡単な方法の1つです。
返信(リプライ)を投稿する方法
- 返信したいツイートを見つけます。
- 返信(リプライ)アイコンをクリックまたはタップします。 注:投稿画面がポップアップ表示され、そこに直接返信する人の名前が表示されます。
- メッセージを入力し、〔返信(リプライ)〕 をクリックまたはタップして投稿します。
From:Twitterでの会話について(英語)
リプライとメンションの違いは?
メンション(mention)とは、ツイートの本文のどこかに、他の人の「@(ユーザー名)」を含むツイートです。
この形式のメッセージは、相手に通知が届きます。
ツイートに複数のユーザー名を含めると、それらのすべてのユーザーの通知タブにあなたのツイートが表示されます。
リプライとの違いは、Twitterで相手のアカウントのプロフィールページにアクセスした場合、リプライはツイートの下に表示されていますが、メンションは表示されません。
メンションは他の人からは見えていないわけです。
ただし、「@(ユーザー名)」で検索すれば表示されます。
クソリプとは何か? なぜクソリプとはクソリプなのか
「クソリプ」の定義について考えてみます。
「クソリプ」とはなんでしょうか?
「クソリプ」の意味を検索して調べてみると、次のような解説が検索上位になっています。
主に短文投稿サイト「ツイッター(Twitter)」におけるリプライ(特定のツイートに対する返信・応答)のうち、内容がまったく見当外れであったり気分を害するような言葉が含まれるなど、罵倒したくなるリプライを指して用いられる語。「クソ」と返信を表す「リプライ」を合わせた造語。クソみたいなリプ。
(実用日本語表現辞典)
つまり、
- ツイッターのリプライ(返信)で、
- 内容がまったく見当外れで、
- 「クソ」と罵倒したくなるようなリプライ(返信)
が「クソ」「リプ」です。
どうして「クソリプ」が迷惑かというと、ツイッターでは、通知機能があり、リプライは通知が鳴るからです。
通知が届き、音が鳴り、自分に届いたリプライを確認しに行くと、「内容がまったく見当外れであったり気分を害するような言葉」の内容だったりすると、時間の無駄なので腹が立つわけです。
「クソ忙しいのに、こんなリプを通知して読ませるなよ!!」という自分にとって興味のない通知が、クソリプの語源です。
単純に他の誰かがつぶやく自分と意見が合わないものは「クソリプ」ではありません。言論の自由の範囲内のものです。
リプライは、相手に通知が届くリプライであるゆえに、「クソ」な内容であれば、「クソリプ」扱いされてしまうわけです。