石川優実さんの本『#KuToo(クートゥー): 靴から考える本気のフェミニズム』で、不適切な他のユーザーのツイート引用が指摘されていますが、Wikipediaの「石川優実」さんのページでは不自然な編集合戦があり、「著作権侵害」の項目が消されていたことがわかりました。
現在、「石川優実」さんのページは「保護」の状態になっています。
「保護」とは、管理者以外の利用者がページを編集できない状態のことです。
「不適切な引用」を指摘するツイート
「石川優実」さんの本には、引用されたユーザーや、弁護士さんなどから、「不適切な引用」の指摘が続いています。
これもずるいなあ。置かれた状況が異なるのに、伊藤詩織さんと自分を同じ被害者であるかのように位置づけ、自著での不適切な引用の説明を免れている。 https://t.co/YMjFdkOf5b
— 弁護士 中村憲昭 (@nakanori930) 2019年12月19日
Wikipedia編集合戦の経緯
2019年12月8日 (日) 02:58時点における版において、「ねとらぼ」の記事を出典として「著作権侵害」の項目が書き加えられました。
これは、出典も明らかな客観的な事実の記載であると思われます。
「著作権侵害」の項目
このとき、「石川優実」さんのページに記載されていた記述は、以下のとおりです。
著作権侵害
2019年11月、石川が執筆した書籍『#KuToo ―靴から考える本気のフェミニズム―』において、他者が投稿したツイートを無断で改変し「クソリプ」の例として紹介して掲載している点が捏造であると指摘され、著作権の同一性保持権の侵害にあたるのではないかという批判が寄せられた。これに対して同書籍を出版した現代書館は、「引用は著作権者の承諾を得る必要はない」と主張する文章を公式ホームページ上に掲載したが[14]、ツイートを無断で改変したことについての説明はされなかった。このため、説明が不十分であるとして同一性保持権侵害が問題視された石川及び現代書館に対する批判が相次いでいる[15]。
脚注
14 “現代書館、石川優実さんの書籍『KuToo』を巡る「捏造」批判に反論 「クソリプ」掲載はあくまで「引用」「原文のまま」”. 現代書館。
15 “現代書館、石川優実さんの書籍『KuToo』を巡る「捏造」批判に反論 「クソリプ」掲載はあくまで「引用」「原文のまま」”. ねとらぼ (2019年12月1日)。
新規のユーザーによる7回の削除
ところが、2019年12月13日 (金) 15:17時点における版において、それまでWikipediaで一度も編集をしたことのない新規のユーザーが現れ、この「著作権侵害」の記述を丸ごと削除しています。
2019年12月14日 (土) 03:06時点における版において、「著作権侵害」の記述が戻されると、再び、同じ新規ユーザーが2019年12月14日 (土) 16:27時点における版で削除します。
その後、この新規のユーザーは、「著作権侵害」の項目が記述されるたびに削除を繰り返し、2019年12月17日 (火) 22:58時点における版まで合計7回、同一の削除編集を行っています。
この新規ユーザーは、この7回の削除以外にWikipediaでまったく書き込みも削除も行っておらず、不自然なユーザーです。
この12月17日の7回目の削除後、将棋の千日手(せんにちて=同じ手順を繰り返すこと)のような編集合戦のため、「著作権侵害」の項目が削除された状態のまま「石川優実」さんのページは「保護」状態になっています。