9月17日のリテラの記事に「元AKB48大島麻衣の“嫌韓ネトウヨ”への反論がカッコよすぎる! ネトウヨに怯えるテレビ局は大島の覚悟を見習え」というものがあります。
大島麻衣さんのツイートを取り上げ、「多くのリスクを抱える若いアイドルが大勢のネトウヨを向こうに回し敢然と戦っている」とする記事です。
「元AKB48大島麻衣の“嫌韓ネトウヨ”への反論がカッコよすぎる」(リテラ)
リテラの記事の「あーぁ、もういいよ韓国住みな おつかれー」に〈あなたに許可されなくても住めるもんなら住みたいです。おつかれー〉と小気味いい反論、という部分が注目され、たくさんの人にシェアされています。
「あーぁ、もういいよ韓国住みな おつかれー」に〈あなたに許可されなくても住めるもんなら住みたいです。おつかれー〉と小気味いい反論
元AKB48大島麻衣の“嫌韓ネトウヨ”への反論がカッコよすぎる! ネトウヨに怯えるテレビ局は大島の覚悟を見習え https://t.co/Zh52kQ0jZM @litera_webさんから
— iwashi (@iwashi_kobe) 2019年9月17日
リテラはこの記事で、大島麻衣さんの次のツイートを取り上げ、ネトウヨとやらを批判してみせるのです。
あなたに許可されなくても住めるもんなら住みたいです。
おつかれー https://t.co/n16ynWYsuQ— Mai Oshima (@mai911oshima) 2019年9月4日
他にも、「あーぁ、もういいよ韓国住みな おつかれー」というリプに〈あなたに許可されなくても住めるもんなら住みたいです。おつかれー〉と返したり、とにかくその反論は小気味いいほどだった。
しかも、大島のこうした反論は単に、ネトウヨから攻撃を受けたことに腹を立ててのものではない。国の政策上の対立を、国民同士の憎悪感情に広げていこうとする連中のグロテスクな動きに切実な危機感を抱いてのことだ。(リテラ)
こうした記事の定番ですが、記事が引用した「あーぁ、もういいよ韓国住みな おつかれー」には出典が書かれていません。
出典を書くと、何か不都合なことがあるのでしょうか?
「ネットの声」などというものは存在しませんので、名誉毀損を避けるケース以外では、きちんと発信者の出典を付けるかツイート埋め込みにするべきだと思います。
リテラが記事にしているネトウヨアカウントを調べてみると
で、こういう「ネットの声」みたいなものが記事に書かれていた場合、個人的にその出典を探すのが趣味だったりします。
このリテラが引用したツイートのアカウントを調べてみて、びっくりしました。
あーぁ、もういいよ韓国住みな
おつかれー— 野球大好き姐 (@y0xjjfvugzScpO4) 2019年9月2日
「野球大好き姐」という名前のアカウントで、そのタイムラインを追ってみると、「プロ野球」とコナミの「プロスピ」のツイートしかしていないことがわかります。
「プロスピ」とは、「プロ野球スピリッツ」の略で、2004年からコナミから発売されているリアル版プロ野球ゲームシリーズです。
計17万…
KONAMI訴える😠 pic.twitter.com/dqsrJuyKFn— 野球大好き姐 (@y0xjjfvugzScpO4) 2019年1月26日
「プロ野球」とコナミの「プロスピ」だけをツイートしているアカウントで、ときどき流れてくる話題のツイートにコメントを付けているだけのようです。
ヘッダーに「君が代」を表示しているのが目立つくらいで、「ネトウヨ=ネットで右翼的な発言をしている人」に該当するとはとうてい思えません。
これが「ネトウヨ」なんでしょうか?
わたしには、リテラの記者の脳内に「元AKB48大島麻衣さんがネトウヨにかっこよく反論した」というストーリーがまず先にあって、それにあわせて、ツイートの出典を隠して、勝手に「ネトウヨ」認定しているだけ、のように思えて仕方がありません。