NHK「クロ現+」不自由展の擁護に続いて、病院の「身体拘束」が炎上

NHK「クローズアップ現代+」が、9月11日に放送した「身近な病院でも!なぜ減らない“身体拘束”」が、ツイッターのトレンドになって話題になっていました。

その多くは、NHK「クロ現+」への、現場の介護士、看護師さんたちと思われるアカウントからの批判の声です。

NHK「クロ現+」の何が問題だったのでしょうか?

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身体拘束を減らすためのヒント?



番組への否定的な意見ばかりが目に付く

放送を録画して、ていねいに見てみました。

NHKのHPの説明では次のような内容で、一方的に「身体拘束」すべてを否定してすぐにやめようというのではなく、できるだけ現場の声も拾って、番組を作ろうとしている姿勢もうかがえます。

治療や患者の安全を理由にベッドや車いすにしばられる「身体拘束」。これまで主に精神科病院で問題視されてきたが、国の最新の調査で、一般病院に入院している認知症の人の半数近くが身体拘束されていることが明らかになった。また認知症でない人も多く拘束され、心身にダメージを受けたというケースも報告されている。患者の高齢化で認知症の割合が急増する一方、ケアの人員は手薄で、治療や安全のため、やむを得ず拘束を選ぶという病院が少なくないのだ。一方で、患者本位のケアや小さな工夫の積み重ねで拘束を減らすことに成功した病院も出てきている。医療現場を徹底的にルポし、身体拘束を減らすためのヒントを探る。(NHKのHP 番組紹介より)

 

ところが、ツイッターでは介護士、看護師さんたちからの、番組への否定的な意見ばかりが目に付きます。

どういうことでしょうか?

 

30分という短い時間で扱うのに無理があるのでは?

個人的には、次のような点で今回のNHK「クロ現+」も問題があったように感じました。

  1. 現場では、NHKが放送した内容くらいのことは十分に理解していて、その上で仕方なく「身体拘束」をしている。
  2. 暴れる認知症患者に「身体拘束」をせず、患者が転倒などした場合は、病院の責任として訴訟になるケースが増えている。
  3. 「身体拘束」は患者の安全のために行わざるを得ず、圧倒的な人手不足が原因で、結局はコストの問題になる。患者の家族にさらなる負担をさせるのか、税金で補うのか、この部分の視点が番組にはない。
  4. 両論併記のように見えて、「身体拘束」の場面だけ、不安をかきたてるような効果音を付けて、悪の印象の編集をしている。
  5. 人手が少ない夜間で身体拘束が仕方なく行われている事が多いのに、番組では身体拘束を減らす取り組みとして、ユマニチュードという日中の対応を紹介している。
  6. 30分という短い時間では、盛り込める情報量に限りがあるのに、難しい問題について無理に答えを出そうとしている。





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