立憲民主党、東京都・足立区議会議員のおぐら修平さんのツイートが炎上しています。
「軍国主義教育か」
「たまたま見かけた」とおっしゃる小学4年生の漢字ドリルを切り取って、「軍国主義教育かと疑う」とツイートされている内容です。
たまたま見かけた小学4年生の漢字ドリルに唖然。 「勇ましい軍歌」 「強いてきと戦う」 「兵隊になる」 なんだこれは? 軍国主義教育かと疑う内容
と、おぐら修平さんはツイートされています。
たまたま見かけた小学4年生の漢字ドリルに唖然。
「勇ましい軍歌」
「強いてきと戦う」
「兵隊になる」
なんだこれは?軍国主義教育かと疑う内容。 pic.twitter.com/VbFkd6RBce— おぐら修平@立憲民主党・足立区議会議員 (@ogura_shuhei) 2019年6月30日
「たまたま見かけた」?
不思議なのは、区議会議員が、小学4年生の教科書を批判するのに、その出典を明示しないでSNSで拡散していることです。
小学4年生の漢字ドリルを区議会議員が「たまたま見かけて」批判するとは、どういう状況でしょうか?
足立区では、「会派又は議員が行う活動に必要な図書、資料等の購入に要する経費」として「政務活動費」が月額16万円支給されていると思います。
まさか、区議会議員の立場にある人が、ネットで画像だけを拾って批判しているはずはありませんから、当然、問題提起されるのであれば、手元にその漢字ドリルの現物があるはずですよね。
その小4の漢字ドリルをパラパラと見ていたら「たまたま見かけた」という状況でしょうか?
たまたま見かけた?
おそらくその漢字ドリルの出典の題材があるはずですね。
切り取りではなくて、その漢字ドリルの元の文章は何でしょうか?
たまたまそういうテーマの文章についての漢字ドリルだったのではありませんか? https://t.co/U713MQOj90— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) 2019年7月1日
「一つの花」
「一つの花」という作品ではないかという、ご指摘がありました。
あー、『一つの花』ですね。懐かしい。
当時もこんな感じに出題されていましたよ。
それを立憲民主党の議員さんは「軍国主義教育」に見えてしまうのか…
こじつけの範疇を軽く超してしまいましたね。危ないお人です。https://t.co/hxlIU9ieuo— 山島龍之介 (@yamashima0905) 2019年7月1日
調べてみると、「戦争の悲惨さと家族の愛」を描いた今西 祐行さんの作品「一つの花」に、これらの漢字が含まれていることがわかりました。
「一つの花」は光村図書の小学校国語4年に昔から掲載されています。
おぐら修平 足立区議さんが、「軍国主義教育か」と批判、拡散しているのは、おそらくこの小学校国語4年の教科書に付随した漢字ドリルです。
なぜ、立憲民主党の足立区議さんは、出典を隠して切り取った画像でツイートされているのでしょうか?
戦争の悲惨さを伝える教材も 軍国主義教育?
はい、一つの花という反戦の物語に出てくる漢字ですね。りっけんは、戦争の悲惨さを伝えることにも反対なんですね。 pic.twitter.com/ulSYDQ0hQi
— 有家 仁太 (@kintai2768) 2019年7月1日
一つの花か…
「ひとつだけちょうだい」
ってやつだね
あの話は泣ける…— ポメ(pome_m) アンツィオは弱くない! (@pome_m) 2019年7月1日
こう言うのに目くじらたてるって暗に思想の自由とか教育の自由を侵害してますよね
— usaGi (@usaGi_9382) 2019年7月1日
公職にある議員が教科書内容に介入してクレームを付けているわけですよね。
それなのに出典を明記しないとは、どういうことなのでしょうか?
区議会議員をしていてドリルが教科書に添っていることを知らないんですかな?(´・ェ・`)
漢字ドリルは教科書に載っている漢字を勉強するもの( ´-ω-)
教科書は教科書検定を通っているんっじょ( ゚ 3゚)
ほんなんではブーメラン質問してしまうじぇ(*´Д`)
— 海坊主チームちび菜No.89 (@falcon0727) 2019年7月1日
ちゃんと元の教科書も確認せずに脊髄反射するところが立憲民主らしい。そのうち気づいて消すだろうから魚拓しとこ
— lag (@lag4649) 2019年7月1日
「軍国主義教育か」というのは、参議院選挙に向けた政権批判のネガティブキャンペーンのつもりなのかもしれませんが、議員として、ちょっと無責任すぎるツイートではないか? と感じました。
追記
おぐら修平さんは、日本が右傾化していると印象付けようとしたかったのかもしれませんが、「一つの花」は、1975年に発表された作品です。著者の今西 祐行さんは、現代児童文学を代表する作家の一人。
「一つの花」は、昭和52年版(1977年)の光村図書の小学校国語4年から掲載されており、平成元年(1989年)以降すべての小学校国語教科書に掲載されているそうです。