ニュージーランドで現職国会議員に中国のスパイ疑惑
2017年にニュージーランドで、現職国会議員で中国出身の楊健氏(国民党選出、当時55)が、中国の人民解放軍の軍事教育機関での経歴を隠して国会議員になり、中国寄りの外交政策を推進し、与党への中国系企業の献金を斡旋(あっせん)していたことが明らかになって大騒ぎになりました。
なぜか、日本では「国籍・帰化」情報がタブー視されています。
これから統一地方選挙が始まりますが、地方選挙では地元出身の候補者であれば古くからの地元の諸事情を知っているので安心ですが、別の土地の出身の候補者であれば、どこまで地元のことを理解して考えているのか、より多くの説明が求められます。
にもかかわらず、国会議員がどういう国籍履歴になっているかを、国民に知らせないというのはおかしなことです。
ほんとうに日本のための政策を行ってくれるのか、有権者が判断するために重要な情報です。帰化した候補者は、より誠実に日本のためを思っていることを説明をすればいいだけの話です。
本人と直系の先祖、配偶者、子供の国籍履歴くらいは、知りたいと思っているという声は少なくないでしょう。
外国籍の得喪履歴は出した方がいい
日本維新の会の足立康史 衆院議員が3月7日の衆議院の総務委員会で
「公職選挙法に選挙に立候補する時に届け出るべき事項として、法律に明記してあることがいくつかあります。例えば、氏名、本籍、住所、生年月日。私は本籍いらないと思うんですよ。(中略)逆に外国籍の得喪(とくそう)の履歴はいると思うんです。国民が知りたいのは、国会議員に立候補してる候補者が、いつ日本に帰化したか、その前はどこの国だったのか。そういうことを知りたいという声が僕のまわりにはあります。維新の会としては、外国籍の得喪履歴についてはしっかり届け出てもらった方がいいということで議員立法を出させていただいています」
と、外国スパイの防止についての質問にからめて発言しました。
こんなの当たり前だと思いますね。
当然、国民の知る権利ですよ。
なんで、そんな重要なことを隠すんですか。 https://t.co/j7iCG9aODJ— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) 2019年3月7日
得喪(とくそう)とは
得喪(とくそう)とは、取「得」と「喪」失の漢字を2つあわせた表現。得ることと、失うことの意味。
足立康史「国会議員に立候補してる候補者が日本にいつ帰化したかを知りたいと思ってる国民は多いと思う。外国籍の特捜履歴は出した方がいいのでは?」
蓮舫みたいな二重国籍騒動も避けるためにも賛成!#kokkai pic.twitter.com/JiFj3ybmbf
— DAPPI (@take_off_dress) 2019年3月7日
特捜→得喪
— 足立康史 (@adachiyasushi) 2019年3月7日
国会議員の「国籍」情報公開は世界の常識 日本はタブー視も…有権者もマスコミも本人の忠誠度合い論ずべき https://t.co/F0R9pPDfg0
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全く同感だな。
情報公開を言うなら、自分の情報公開から始めないとね。
僕は、自分のことも、党で起こってることも、国会で起こってることも、ぜんぶ公開が原則。— 足立康史 (@adachiyasushi) 2018年6月15日
足立議員の発言は爆弾発言でも何でもなく、当たり前の事。リンクはNZトップ新聞社Heraldから、現職国会議員のJian氏が中国のスパイだと疑惑が上がったという記事。この中でNZ国籍を取得した日付が、きちんと公表されている。
これが国会議員の情報公開基準としての世界標準。
https://t.co/EB8p1wz8YW https://t.co/rW2PJsEapT— 中野たかゆき【蕨市】日本維新の会🌻 (@TaKaNaKa_one) 2019年3月9日
日本が真に多様化社会になるなら
立法府である国会議員の出生を明らかにするのは義務だと思う
アメリカじゃ◯系アメリカ人と言うのは普通
それを隠すなら不信にしかならない
そもそも国会議員は日本国籍条項があるのだし国籍をハッキリさせるのは義務— takamin@自己修復中 (@takamin39hi) 2019年3月7日
ナチスのユダヤ人排斥と同じ排外主義だ
この足立康史議員の発言に対して、「ナチスと同じ排外主義だ」と激怒しているのが、次の参議院選挙で立憲民主党から全国比例で立候補予定のおまた一平さんです。
日本維新の会足立康史衆議院議員の「国会議員はいつ日本国籍を得たのか開示すべし」発言に激怒💢彼はその理由を「愛国心を確認する必要がある」という。彼の愛国心は、国家、政府への忠誠心を言っていて、古くはナチスのユダヤ人排斥、最近では辺野古新基地反対は中国の指令などと同じ排外主義だ。
— おまた 一平 (@omata_ippei) 2019年3月10日
立憲民主党参議院比例区から立候補予定の「おまた一平」さんです。取材歴40年の発言にご注目を。 https://t.co/tNEFVqJzE7
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2019年3月10日
おまた一平さんは、有田芳生編著『50分でわかる!立憲民主』の出版社の社長さんです。