NHKに受信料を多く取られていて取り返したことがあります。今回はそのエピソードをご紹介します。
ケーブルテレビと契約
今から約15年前のこと、ある日、とつぜん父親がケーブルテレビと契約してきました。
しかもリビングのテレビと、自分の部屋のテレビの2回線も契約してケーブルテレビを受信するためのセットトップボックスが付けられました。
当時、家には大小5台のテレビがあって、その2台は父親しか見ないテレビだったので、「無駄な2回線で料金が高そう」と思いましたが、父親が支払うことなのでどうでもいいやと考えていました。
それまで「衛星契約」も受信できない普通のテレビだったのですが、ケーブルテレビで40チャンネル以上も見ることができるようになりました。
ところが最初は、ケーブルテレビの「時代劇チャンネル」などを喜んで見ていたようですが、父親は2年もしないうちに元から見ていたNHK、日テレ、TBS、フジ、テレ朝、東京12 だけしか見なくなりました。
「時代劇チャンネル」などは昔の番組の再放送です。過去に見たことのある番組の再放送でしかありません。結局、テレビでは新しい情報や番組が見たくなるのです。
ケーブルテレビの映画などの番組も、見たいときに見たい番組が放送されるわけではありません。見たい映画などは近所のレンタルビデオ屋さんで借りてきてしまいます。
裏番組はビデオに録画します。録画したビデオはどんどんたまっていきます。
毎日の新しいテレビ番組と録画したテレビ番組、それとレンタルビデオを見るだけで時間がなくなってしまいます。
人間ですから複数の番組を同時に見て楽しむことはできません。ひとつの番組、チャンネルを見ているときは他の番組は見ることができません。しかもテレビは毎日、新しい番組が放送されていきます。
物理的に見ることができる数は限られているのです。
3年後、父親はケーブルテレビを解約してきました。
問題が起こったのは、その後です。
それまで以下略ちゃんはNHK受信料にはまったく無関心でした。
生まれた時から家ではNHK受信料を支払っているし、自動引き落としだし、そういうものだと思っていました。
NHKの受信料が異様に高い
ケーブルテレビを解約した約2年後、ふとしたことからNHKの受信料をいくら支払っているのかが気になって、父親の通帳を調べてみました。
月額2千円以上支払っていることがわかりました。
「高いなあ」と思いながら、ネットでNHK受信料関係の話題の記事を見ていると、NHK放送受信料 地上契約は月額1345円とあります。
どういうこと?
金額が合いません。
「衛星契約」
金額からすると、どうも「地上波・衛星波両方」の受信を対象とした「衛星契約」で料金を引き落とされているようです。
まだ地デジ化以前の時期でしたが、もともと家のテレビはNHKのBSテレビ、衛星放送を見ることはできません。「衛星契約」などにした記憶もありません。ずっと、地上波のカラー契約だったはずです。
NHKは、どうして「衛星契約」の料金を引き落としているのでしょうか?
さらに遡って調べてみると、ケーブルテレビを契約した時から「衛星契約」料金になっていたことがわかりました。
ケーブルテレビって、ケーブルテレビの料金の他にNHKの「衛星契約」料金を取られるんですね。
知らない間に、ケーブルテレビと契約した段階で、自動的にNHK放送受信料「衛星契約」に変えられていたようです。
それは仕方ないとして、2年前にケーブルテレビは解約しています。
どうして解約後も「衛星契約」料金を引き落としているのでしょうか。
自動的にNHK放送受信料が「衛星契約」になったのなら、ケーブルテレビを解約した時にNHKも自動的に元の「地上契約」に戻っていなければおかしいではないですか。
「衛星契約」は「地上契約」の金額の約2倍です。
支払いすぎです。
NHKの「衛星契約」にするくらいなら、Amazon プライム に申し込んだほうが安くてマシです。
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衛星契約を解約して払いすぎをNHKから取り返す
私は父親の通帳など、めったに確認しませんし、本人も無頓着です。ずっと払いすぎに気が付かなかった可能性もあります。
気が付かなければ、このまま永遠に2倍の金額の「衛星契約」料金が引き落とされていたのかと思うと、怒りがメラメラと沸き起こってきました。
「払いすぎた分を取り戻してやる」
NHKの営業所に乗り込んでも、絶対に取り戻す。そういう決意でNHKに電話しました。
電話で経緯を説明して「衛星契約を解約して地上契約へ戻すこと」と「支払い過ぎだから2年分を返還すること」を求めると、意外なことに担当者はあっさりと次のように答えました。
NHK担当者「ケーブルテレビさんから解約日の証明書(解約証明書)をもらってくれれば全額返還します」
「ケーブルテレビでそういう証明書を出してくれるんですか?」
NHK担当者「はい。こちらから書類を送りますので、それを添付して返送してください」
電話の後、すぐにケーブルテレビの営業所の窓口に行き、NHKとのやり取りを説明すると、翌日には「解約証明書」なるものを発行してくれました。
NHKから書類が送られてきました。そこに契約者名をサインして、必要事項を記入して、ケーブルテレビの「解約証明書」を付けて送り返しました。
差額の2万いくらかがNHKから振り込まれたと母親から知らせがあったのは翌月のことです。
あっさりと払いすぎの料金を返してもらえましたが、父親のようにケーブルテレビの営業に任せっきりにしておくと、ずっと高額な「衛星契約」のまま引き落とされていたのかと思うと、ぞっとします。
油断もすきもあったものではありません。