11月10日の〔新語・流行語大賞ノミネート発表 「メタタグ」「ストローマン論法」「時系列詐欺」が含まれていないってどういうこと?〕 という記事の中に引用していたツイッターアンケートの結果が出ました。
「関西生コン」が大人気
アンケートを引用していた元の記事はこちらです。
「1年の間に発生したさまざまな『ことば』のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュア […]…
ツイッターアンケートは投票総数404票ではありますが、「関西生コン」が56%で堂々の第一位です。
おめでとうございます。
第二位は「メタタグ」で34%でした。
以下、「ストローマン論法」7%、「時系列詐欺」3%となっています。
ニューメディア新語・流行語大賞ノミネート発表
大賞の栄誉に輝くのは?— Jirochan (@greenvale1974) 2018年11月10日
関西生コン事件とは
関西生コンといえば、11月21日にトップが逮捕されたという旬な事件でもあります。
関西生コン支部トップを逮捕 威力業務妨害容疑:朝日新聞デジタル https://t.co/qIzMFq4SuV
— 朝日新聞大阪社会部 (@osakashakai) 2018年11月21日
運送業者のセメント出荷を妨害したとして、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(大阪市)の幹部らが逮捕された事件で、大阪府警は21日、同支部執行委員長の武建一容疑者(76)=大阪府池田市=ら同支部の4人を威力業務妨害容疑で逮捕し、発表した。(朝日新聞デジタル 2018年11月21日)
逮捕された関係者は23人にのぼり、かなりの大事件ですが不思議なことに大きな話題になりません。
「関西生コン」の正式名称は「全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部」です。
生コン業者というのは中小企業で、大手セメントメーカーからセメントを購入し、水と砂を加えて撹拌し使える状態の生コンクリートにして、セメント運送用ミキサー車に乗せて、顧客の各工事現場に運んでいきます。
容疑はこのセメント運送用ミキサー車の前に立ちふさがるなどして止めたというものです。
生コンの寿命は約90分で、数時間、セメント運送用ミキサー車を止められてしまうだけでも会社は大損害になってしまいます。
会社は仕方なく関西生コンの上納金などの要求に従わざるを得なくなるという仕組みです。こうした長年の仕組みについに警察の捜査が入ったというわけです。
関西生コンからは、献金が複数の政治家にも渡っていたとされていますが、関係している政治家の報道はほとんどありません。
「関西生コン」は大事件なのですが報道の扱いがとても小さいです。
本来ならば、もっとマスコミで話題にされるべきもので、流行語大賞にふさわしい言葉なはずです。