今週のツイートで反応リプライが多かったツイートのひとつが、アニサキス食中毒の話題です。
身近なところでアニサキス食中毒が起きたので、それをツイートしたところ、60件以上のリプライをいただきました。
サバでアニサキス食中毒
母親が行ってる習字教室のお仲間の人が、 先週末に魚屋さんでサバを買ってさばいてもらって、お寿司にして食べたら激しい腹痛で、月曜まで我慢して医者へ行ったらしい。
胃内視鏡の生検用鉗子で胃のアニサキスを摘出してもらったとのこと。 生サバこわい。
母親が行ってる習字教室のお仲間の人が、
先週末に魚屋さんでサバを買ってさばいてもらって、お寿司にして食べたら激しい腹痛で、月曜まで我慢して医者へ行ったらしい。
胃内視鏡の生検用鉗子で胃のアニサキスを摘出してもらったとのこと。
生サバこわい。— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) 2018年11月20日
アニサキスがいる割合はかなり高い
アニサキスはクジラなどの体内で成虫になり卵がフンとともに海中に排出され、卵からふ化したアニサキスの幼虫をオキアミが食べ、オキアミを食べた魚の体内に寄生します。さらに食物連鎖でいろいろな魚に寄生します。
アニサキスが寄生した魚介類を生や生に近い状態で食べてしまうと、8時間以内に、激しい腹痛の食中毒になるのです。
数年前に東京都が市場に流通する90魚種750尾を検査したところ、なんと35魚種115尾でアニサキスを発見したそうです。
魚種で38.9%、個別の魚で15.3%の割合でアニサキスがいたことになります。
魚を7回買えばアニサキスに1回巡り会える割合ですから、確率はかなり高いです。
アニサキスの予防方法は、「加熱」「冷凍」「取り除く」
アニサキスの予防方法は、「加熱」「冷凍」「取り除く」のいずれかです。
注意をしていればアニサキス食中毒については避けることができるようです。
ちなみに胃カメラ鉗子でとったら自分の時は手術扱いとなり、1万円ほど
掛かった。— KT (@uribowsuika) 2018年11月20日
アニサキスは見ればいるのがわかるので、生で食べるときはいないことをよく確認すれば大丈夫ですよ
— ななせ (@nanaseNKNT) 2018年11月20日
アニサキスで「アナフィラキシーショック」も
実はアニサキスはそれ自体が強烈なアレルゲン物質なので死んでいてもアナフィラキシーの可能性があるみたいです。。
— さおぽ (@ufcelufcel) 2018年11月20日
タイムリー。。。https://t.co/Ok2pabxCB8
— さおぽ (@ufcelufcel) 2018年11月21日
11月18日に朝日新聞で、アニサキスによる重篤なアレルギー反応「アナフィラキシーショック」になってしまった広告ディレクター・佐藤尚之さんの記事が掲載されていたようです。
「アナフィラキシーショック」は、アニサキスのタンパク質がアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)になっているものですので、発症は生きているアニサキスだけではなく死んだアニサキスによっても起こります。
加熱しても冷凍してもアレルゲンは残ります。
場合によっては、アニサキスを取り除いても、その周囲にある分泌したアレルゲンでも起こるようです。
魚につく寄生虫アニサキスのたんぱく質に、卵アレルギーなどのように加熱や冷凍しても反応する可能性が出るようになってしまった男性の記事。それでも魚食に向き合う前向きな話です #環境 #生き物
食通・さとなおさん、魚で瀕死「一生食べられないのか」:朝日新聞デジタル https://t.co/JYj2poOueg— 朝日新聞環境取材チーム (@asahi_kankyo) 2018年11月19日
アニサキスアレルゲンに関する研究はここ十数年の間に急速に進歩しているものです。
稀とはいえ、佐藤尚之さんのようなケースもあることは知っておいたほうがいいでしょう。
もしかすると、昔「シメサバで当たった」といわれて重篤化した例の中には、アニサキス食中毒ではなくて、アニサキス「アナフィラキシーショック」だったものがあったのかもしれませんね。