こっそりと削除されていたツイートの謎
立憲民主党の沖縄県連の有田芳生会長が、8月31日に、
沖縄の人たちは、日本に復帰する1972年までの27年間、本土に行くには「日本政府総理府」が発行する「身分証明書」が必要でした。この女性は鹿児島に行くために、この証明書を入手しました。
と画像付きでツイートをしました。
ところが、その後、この画像付きツイートはこっそりと削除されています。
いったい何があったのでしょうか?
なぜ削除されたのか、理由について説明はありません。
非常に不可解な出来事です。どういう不都合があって、有田芳生 沖縄県連会長は画像付きツイートを削除したのでしょうか?
そんな疑問をツイートしたところ、本質をつくリプライをいただきました。
「日本政府総理府」が発行ではなかった
なぜ、このツイートを削除した? pic.twitter.com/YyKpbj8KFL
— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) 2018年8月31日
日本国政府総理府じゃなくて琉球列島米国”民政府”が発行したパスポートだよね。高等弁務官だもんな
日本国が発行した→日本が沖縄差別してた!
と思ったのではなかろうかw— 超時空総裁アベ@第二巻発売中(嘘) (@Fu_tujin) 2018年8月31日
たしかに、有田芳生 沖縄県連会長が、「日本政府総理府」が発行する「身分証明書」だとしてツイートしている画像には「琉球列島高等弁務官」の文字があります。
琉球列島高等弁務官とは?
琉球列島高等弁務官(りゅうきゅうれっとうこうとうべんむかん、英:High Commissioner of the Ryukyu Islands)は、琉球列島米国民政府の高等弁務官である。1957年6月5日より従来の民政長官・副長官制から、高等弁務官になった。1972年5月15日に沖縄が日本に復帰(沖縄返還)したことにより廃止された。
高等弁務官はアメリカ合衆国大統領の承認を得て、国防長官が現役アメリカ陸軍将官から任命した。高等弁務官の権限は強大で、しばしば琉球政府の施策に介入したが、逆にそれが沖縄住民の反発を買い、復帰運動は激化していった。(ウィキペディア)
第6代 琉球列島高等弁務官 ジェームス・ベンジャミン・ランパート(James Benjamin Lampert)
アメリカ陸軍の軍人で、最終階級は陸軍中将であった。1969年1月28日から1972年5月14日までを務めた。
誤った知識だったので削除した
つまり、有田芳生 沖縄県連会長が、「日本政府総理府」が発行する「身分証明書」だとしてツイートした画像は、「現役アメリカ陸軍将官」が発行したもので、「日本政府総理府」が発行したものではないようです。
例によって、誤った知識だったので削除しただけのようです。
弁務官ってアメリカが発行したんじゃないかな?
— nyanko222 (@2yanko5) 2018年8月31日
そう。先の方がおっしゃるとおり、これは〈米国〉の「琉球列島高等弁務官」名。勘違いしていたのがあとでわかって削除したんですね。
— マルコ (@katamarco20011) 2018年8月31日
有田芳生 沖縄県連会長は、沖縄の歴史については、あまりよく知らないようですね。
加筆
9月1日13時05分、何ごともなかったかのように、文章を書き直して同じ画像を投稿したようです。
この文章だと、何が問題なのか、さっぱりわからないですね。当時はアメリカだったのですから。
沖縄の人たちは、日本に復帰する1972年までの27年間、本土に行くには「日本渡航証明書」が必要でした。この女性は鹿児島に行くために、この証明書を入手しました。 pic.twitter.com/Pv9zz458Xj
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2018年9月1日