7月27日の杉田水脈 衆院議員への抗議デモ
主催者発表という水増しフェイク
フェイクニュースで真っ先に連想するのはマスコミのデモ参加人数の報道です。
デモの参加人数というのは、デモの主催者からすれば、多ければ多いほど自分たちの支持者数や勢力を誇示できます。主催者は、だいたい多めに発表するものです。
これをそのまま報道してしまっては、事実と異なる誤った数字を既成事実化してしまうことになります。
昔と違って、現在では動画などを撮影すれば、参加人数を容易にカウントできるはずです。ところが、なかなかマスコミは自社でカウントして正確に報道しようとはしません。
主催者への忖度があるのかもしれませんが、数字を扱うのに実際と異なる数字を発表するのは誇大表示です。
デモの参加人数をマスコミがどう報道するかで、そのマスコミが真実を伝える気持ちがあるのか、真実にこだわりがあるのかが、よくわかります。
7月27日の杉田水脈 衆院議員への抗議デモを各社が、参加者何人と報じたか、チェックしてみましょう。
朝日新聞 約5000人
朝日新聞批判を特集した新潮45の杉田水脈 衆院議員の記事について、朝日新聞が感情的な記事を連発しています。
同性カップルを「生産性」で差別するな――。衆院議員杉田水脈氏の月刊誌への寄稿に対し、反対する人々が抗議の声を強めています。一方、自民党では不問のまま。その背景とは。 https://t.co/kIRQjRo0fK pic.twitter.com/t8pWhfOLMx
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2018年7月27日
記事の内容については、今回のテーマではないので触れません。
この記事では、参加者を約5000人としています。
抗議を呼びかけた団体によると、参加者は約5千人にのぼった。(朝日新聞)
共同通信 約4000人
運営関係者は、抗議活動の参加者は約4千人に上ったとしている。(共同通信)
NHK およそ4000人
NHKは、杉田水脈議員の名前を「水田」と間違えて報道しています。
主催者の発表でおよそ4000人が参加しました。(NHK)
毎日新聞 約4000人
主催者発表で約4000人が参加(毎日新聞)
神奈川新聞 4000人/5000人
神奈川新聞は、4000人とする記事と5000人とする記事を2つ書いています。主体性がないようです。
現地にいた人のツイート 7〜800人ぐらい
1000人まで届かないけど7〜800人ぐらいが参加。「差別は止めろ」のコールに、LGBT当事者の地方議員から演説。秋葉原ヘイトデマの人たちを支援している人が差別を止めろというのを聞くと、この人たちは本当に差別をなくしたいのか疑問にしかならない。 #0727杉田水脈の議員辞職を求める自民党本部前 pic.twitter.com/u3H25RynGQ
— やん (@skd7) 2018年7月27日
いろいろあげられているデモ参加者数の中で、一番信憑性が高いのが、現地に行った人のTwitterに投稿された「1000人まで届かないけど7〜800人ぐらい」だと思われます。
後は、「主催者がそう言ってる」という責任転嫁のもとに、デタラメな参加人数を報道していることになります。
一番デタラメなのは、5000人と報道した朝日新聞
中でも、一番デタラメなのは、5000人と報道した朝日新聞でしょう。
次点は、4000人と5000人の2本の記事を配信した、主体性のない神奈川新聞です。
フェイク特別賞は、国会議員の名前が正確に書けなかったNHKです。
追加
毎日新聞にも、約5000人とした記事があることがわかりました。
次点に、神奈川新聞のほかに毎日新聞も追加します。
主催者発表で約5000人が参加し(毎日新聞)