有田芳生さん「自民党思想のメインストリートでしょう」…メインストリートの意味について考える

2018年7月23日、立憲民主党の有田芳生参院議員が、自身のツイッターで次のようにつぶやかれています。

「コメントできない」(杉田議員)とは笑止千万。「語るに落ちる」ことさえできない愚劣だ。自民党思想のメインストリートでしょう。

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思想のメインストリート?

日本語として意味の通らないこの言葉、「自民党思想のメインストリート」とは、どういう意味でしょうか?

メインストリート(Main Street)とは、目抜き通りのことです。

「思想」の「メインストリート」が、いまひとつよくわかりません。

 

誤字の多い有田芳生議員のツイートですから、これもまた誤字ではないか。「メインストリーム」の間違いでは、などとコメントが付いています。

メインストリーム(mainstream)とは、ある分野の中で主流となる一群を指す言葉です。主流派と同義。

そちらにしても、「思想」の「メインストリーム」では、やはり意味がよくわかりません。

 

うーむ。

 

そんなとき、NHKの朝ドラを見ていてひらめきました。

 

本日のNHKの朝ドラ『半分、青い。』は、ベストセラー作家の小説を映画台本に脚色する話でした。

以下略ちゃんは、『半分、青い。』を見ながら、「あ、元ネタは小説かな?」と思いました。

 

メインストリート『本町通り』とは

初版 1920年

メインストリートは Sinclair Lewisシンクレア・ルイスによって書かれた風刺小説で、1920年に出版されました。

アメリカの小説家シンクレア・ルイスの代表作。 1920年刊。夫に連れられて中西部の田舎町にやってきた新婚早々のキャロル・ケニコットは,夢と理想に燃え,この町を文化的で人間的な町にしようと,ひとり奮闘するが,結局は狭い土地の因襲に屈服してしまう。この田舎町のメイン・ストリートはアメリカ全土のそれに通じるとして,画一的で偏狭なアメリカ的生活様式を批判したこの作品は,多大の反響を呼び,翌年劇化された。

(ブリタニカ国際大百科事典)

 

メインストリートは、日本では『本町通り』のタイトルで出版されています。

 

ハリー・シンクレア・ルイス(Harry Sinclair Lewis, 1885年2月7日 – 1951年1月10日)は、アメリカ中西部の田舎町を舞台とした、典型的なアメリカ白人男性中心の中流社会像をアイロニカルかつ極めて写実的に描写した社会風刺的作品で世界的な名声を得ました。

『本町通り』は、1921年のピューリッツァー賞の小説部門で一旦はトップ受賞をしましたが、選考委員会の審議により白紙撤回されてしまいます。

1931年に、アメリカ人として初のノーベル文学賞を受賞しています。

 

もしかすると、「自民党思想のメインストリート」とは、自民党の画一的で偏狭な思想という意味なのかもしれません。

 

でも、やはりよくわかりません。

 

この小説のことを書いているのかもしれませんが、そうであるのなら、文章はカッコつけないで、誰にでも意図がきちんと伝わるように、わかりやすく書かないとダメだと思います。

 

なぜ他人に伝わらない文章を書いてしまうのか。それは書く本人が、きちんと理解して自分のものにしていないからです。

もしかして、酒場かどこかで、誰かが話題にしていた言葉をそのまま使っていただけだったりして……。

 

 



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