「国民の敵」と言ったのは誰?
自衛官が言った言わないの水掛け論
防衛省の調査によれば3佐は「国民の敵」とは言っていないとされています。一方、小西ひろゆき参院議員は「国民の敵」と聞いたと主張していて、言った言わないの水掛け論になっている自衛官の暴言問題です。
小西ひろゆき議員が、「国民の敵」と聞いた「物証もある」と主張しているものの、小西ひろゆき議員がそう思った、という物証でしかなく、まったく事実を客観的に証明できるものではないようです。
https://twitter.com/ikaryakuchan/status/988768202313224193
そもそも「国民の敵」は、どこから出てきた言葉なのか?
自衛官が国会議員に「おまえは国民の敵だ」などと突然、道路で罵った(ように報じられた)というのであれば、それはとんでもないことだ、という第一印象を持ちます。
道路という場所なので、脈絡もなく「国民の敵」などと罵ることに驚きがあるからです。
以下略ちゃんの感覚では、誰かを「国民の敵」などと考えたことはあまりないので、「国民の敵」という言葉が出てくることにとても違和感があるのです。
そもそもどういう人が「国民の敵」などという言葉をツイッターで頻繁に使っているのでしょうか?
どうも気になるので、チェックしてみました。
すると、驚くべきことを発見しました。
今回の自衛官の事件で「国民の敵」という言葉が話題になる、はるか以前から、ツイッターで繰り返し、「国民の敵」という言葉を使っていたのは、小西ひろゆき議員、その人だったのです。
「安倍総理は国民の敵」
まず確認できる小西ひろゆき議員の「国民の敵」の一番古いツイートは、2015年5月2日です。
「安倍総理は、恐るべき国民の敵」とツイートしています。
憲法13条「個人の尊厳の尊重」は、憲法が何のために存在するかの、憲法の究極目的そのもの。同条「幸福追求権」は個人の尊厳を実現・確保するための包括的人権。これを全く知らず理解せず、13条を破壊する自民草案を「21世紀に相応しい草案!」と主張する安倍総理は、恐るべき国民の敵なのです。
— 小西ひろゆき (参議院議員) (@konishihiroyuki) 2015年5月2日
「国民と立憲主義の敵」
続けて5月3日には、「(安倍総理は)国民と立憲主義の敵」とツイートしています。
安倍総理の解釈変更は真相を知れば中高生でも分かるインチキの絶対違憲である。これを打倒しない限り日本は永久に法治国家たり得ない。よってこの暴挙を放置したまま憲法改正を唱える政治家は、この上ない愚か者である以前に国民と立憲主義の敵である。https://t.co/LvyhckYE9l
— 小西ひろゆき (参議院議員) (@konishihiroyuki) 2017年5月3日
「自民党は国民の敵」
2015年9月9日には、「自民党は国民の敵」とツイートしています。
自民党総裁選は、野田議員の立候補断念で安倍総理が再任決定。中高校生でも分かる明々白々な違憲立法を強行する総理・総裁が続投。自民党はどこへ行くのだろう。安保法制の後はおぞましい自民党憲法草案の世界に突き進むしかないのだろう。もはや自民党は国民の敵となってしまったと言わざるを得ない。
— 小西ひろゆき (参議院議員) (@konishihiroyuki) 2015年9月8日
「国民と立憲主義の敵」
2017年5月3日には、「(安倍総理は)国民と立憲主義の敵」とツイートしています。
安倍総理の解釈変更は真相を知れば中高生でも分かるインチキの絶対違憲である。これを打倒しない限り日本は永久に法治国家たり得ない。よってこの暴挙を放置したまま憲法改正を唱える政治家は、この上ない愚か者である以前に国民と立憲主義の敵である。https://t.co/LvyhckYE9l
— 小西ひろゆき (参議院議員) (@konishihiroyuki) 2017年5月3日
「総理こそ恐るべき国民の敵」
2017年7月1日には、「総理こそ恐るべき国民の敵」とツイートしています。
首相、「帰れ」ヤジに反論 「こんな人たちに負けない」https://t.co/ZYXaZoclpJ
異次元の暴言。政治家として政敵に対し負ける訳にはいかないと発言することはあっても、その支持者の国民を敵視することは絶対にあり得ない。国民を敵視する総理こそ恐るべき国民の敵である。
— 小西ひろゆき (参議院議員) (@konishihiroyuki) 2017年7月1日
小西ひろゆき議員の脳内にある「国民の敵」という言葉
つまり、ここからわかったことは、常日頃から「国民の敵」という言葉を使用しているのは、小西ひろゆき議員だという事実です。
自衛官が、「国民の敵」と発言をしたのか、それとも小西ひろゆき議員が脳内変換して「国民の敵」と取り違えたのかは、現時点ではわかりません。
ただ、いつも小西ひろゆき議員の頭の中では、「国民の敵」「国民の敵」と、「国民の敵」という言葉が少なくとも2015年から駆け巡っていたであろうことは、間違いがないことでしょう。
批判的な意見の人は「敵」?
小西ひろゆき議員は、エゴサーチで、自分に批判的な意見をツイートした国民をブロックしているようです。
以下略ちゃんは暴言などはツイートしないのに、なぜか小西ひろゆき議員にブロックされています。
「批判の声は聞かないぞ」「批判は許さないぞ」という小西ひろゆき議員の意思表示のようにも思えるのです。
まさか、批判する「国民が敵」と思っているのでしょうか?
一般ユーザーと違うんですから、国会議員が自分に批判的な国民をブロックして、発言を見せないように、ツイートを見難くして批判されないようにしようとするのはダメだと思います。
加筆
「市民の敵」「民衆の敵」「国民の敵」という言葉は、どちらかというと小西ひろゆき議員のような左の人が使いそうな言葉です。
右の人が使うとしたら、「日本の敵」という言葉ではないかと思うのです。
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