TBS「岡山理科大獣医学部を第一志望にする受験生はいない」
今治市の説明会に登場した「市民」についての疑惑
愛媛県今治市が1月21日に、学校法人「加計学園」(岡山市)が4月に開学する岡山理科大獣医学部についての説明会を開きました。
愛媛県今治市は21日、同市内で、学校法人「加計学園」(岡山市)が4月に開学する岡山理科大獣医学部について、市民向け説明…
この説明会で、3人の質問者のうち、反対の立場で質問した「今治市民」とマスコミ報道されている沢田康夫さん(76)ですが、今治市議会でただひとり岡山理科大獣医学部の誘致に反対している共産党の松田すみこ今治市議の後援会の副会長の沢田康夫さんではないかという疑惑が持たれています。
沢田康夫党市後援会副会長と松田すみこ今治市議の写真あり。
NEWS23の加計学園ネガティブキャンペーン
この説明会の様子を1月22日のTBSのNEWS23も報じました。
その内容が、加計獣医学部の人気を落とそうという地道なネガティブキャンペーンではないか、という指摘がネットでされています。
NEWS23
今治市民(女性)「加計孝太郎理事長はどちらで何をなさっているのでしょうか」
男性ナレーター「4月に開学が迫った加計学園の獣医学部。昨日、今治市で市民向けの説明会が開かれましたが、安倍総理との関係が注目された加計孝太郎理事長はここにも姿を見せませんでした」
今治市 菅良二市長「大学の開学は今治に多くの若者が集まる、まさに大きな転換期になります」
男性ナレーター「一方、岡山理科大学の柳澤学長は、前愛媛県知事が国会で獣医学部の必要性を説いた説明を取り上げて、こう評価しました」
柳澤康信学長「ゆがめられた行政が正された、と述べて国民の間で普及していた誤解というのを、かなりこれによって解くことができたというふうに思います」
男性ナレーター「今治市は加計学園に土地を無償提供し、愛媛県と最大で96億円の補助金を出す予定ですが」
市民「もしね、計画どおり(経済効果が)増えなくて、市の財政ますます赤字が増えれば、誰が責任を取るんですか」
今治市 菅良二市長「いまこのチャンスを逃しては大変だといったことで、議会の皆さんにもご理解をいただいて、今回の補助を決定するそういう方向になったわけでございます」
男性ナレーター「質問はわずか3人で打ち切られました」
男性ナレーター「こちらは獣医專門の予備校。加計学園の推薦入試を20人ほど受験し11人が合格。3浪している多田さんもそのひとりです」
多田周平さん(21)「ほとんどが1浪までとかなので、さすがにそれ以上は無理っていうのがほとんどなんですけどね。加計だけは多浪生OKだったので。一般入試が全部ダメだったら結局行くことになるかとは思いますけど」
男性ナレーター「国内最大規模となる新たな獣医学部。卒業生もおらず、情報が少ないこともあってか、この予備校では第一志望とする受験生はいませんでした」
男性ナレーター「国会は今日から始まり、野党側は引き続きモリカケ問題についても追及していく構えです」
(出典:NEWS23 1月22日放送)
TBS「この予備校では(岡山理科大獣医学部を)第1志望とする受験生はいませんでした」
私や家族の勤め先が全国放送でこんな風に言われたらと思うとゾッとする。あなたの勤め先が「この会社の商品は一番売れてない」とか「このお店は客数が業界一少ない」とか言われて我慢できますか?😡#NEWS23 pic.twitter.com/f2VJ2wmHW4
— 雨雲 (@N74580626) 2018年1月22日
TBS「この予備校では(岡山理科大獣医学部を)第一志望とする受験生はいませんでした」
今治市での大学誘致説明会のニュースで、わざわざひとつの予備校を取材しに行って、このネガティブコメントを入試時期に入れる必要があるのでしょうか。このコメントの狙いと目的は何でしょうか?
生徒数30人の予備校?
TBSが取材した予備校というのは大阪市阿倍野区昭和町にある獣医專門予備校VETです。
この予備校は、生徒数30人ほどの小さな予備校のようです。予備校というより小さな塾というイメージですね。2017年度の合格者数は23人だそうです。
つまり、四国の愛媛県から離れた大阪の予備校で、たったの30人の獣医学部大学志願者の情報を、30人だということを隠して、「岡山理科大獣医学部を第一志望とする受験生はいない」というネガティブな情報を全国放送で意図的に流したわけです。
予備校に通う浪人生ならば、第一志望は学費の安い国公立大学でしょう。昨年11月に開学の認可が決まったばかりの私立大学を第一志望にして予備校に通っていた受験生がいるはずがないですよね。
それもたった30人程度の母集団の情報です。
知らない人が見ていたら、全国規模の大手予備校で現役生も含めて、第一志望の受験生がいなかったかのように錯覚してしまいます。
人気というものは流動的なものです。こうしたマスコミの報道ひとつひとつの積み重ねが人気を作っていくのです。
受験生の人気というものは、漠然とした大学のイメージで選択されている部分も多いものです。テレビ局やマスコミがこうした偏向報道を繰り返している間は、まともな評価さえされない可能性が高いでしょう。
先日の池上彰さんのデタラメ番組といい、TBSは、いいかげんに加計学園のネガティブキャンペーンはやめるべきだと思います。