(2020年4月23日更新)
ありもしない「ネット工作」でランサーズがTwitterで話題になることがあります。もちろんそれは根も葉もないデマなのですが、もうひとつのクラウドソーシングサービスの「クラウドワークス」でも「立憲民主党 参加者と評判 に関するキーワードに沿った記事」というお仕事が発掘されたことがあります。
こちらは立憲民主党の「ネット工作」なのでしょうか?
「クラウドワークス」の「立憲民主党 参加者と評判 に関するキーワードに沿った記事」について考える
ネットのお仕事サイト「クラウドワークス」で、
【まとめ上手な人】立憲民主党 参加者と評判 に関するキーワードに沿った記事
「1件あたり370円」という発注が発掘されて、ネットで話題になっています。
発注されたお仕事の概要説明
- 仮タイトル「立憲民主党の参加者の評判まとめ」
- 応募期限 2017年10月4日
- 「立憲民主党」「参加者」「評判」というキーワードを10個入れた記事
- テンプレートに沿った記事を書くこと
- 発注件数は1
- ギャラは370円
となっています。
立憲民主党の宣伝工作?
https://twitter.com/ikaryakuchan/status/916553336224047104
ツイートで引用した坂東忠信さんの記事では、このお仕事を「立憲民主党の宣伝工作」だとしています。
立憲民主党をディスるための記事?
逆に、このお仕事は、立憲民主党をディスるための、自民党のネット工作だとして、安倍晋三Twitterアカウントに食って掛かっている人もいます。
このお仕事の発注者の本当の目的は?
結論からいうと、
発注件数はわずか1件ですから、残念ながらどちらも不正解でしょう。
1件では、ネット工作にしては数が少なすぎて、効果がまったく見込めません。ネット工作なら、もっと大規模に募集するはずです。
では、この「立憲民主党の参加者の評判まとめ」とは?
お仕事の発注者の本当の目的はなんでしょうか?
もう一度、内容を分析してみます。
お仕事の内容は、
「立憲民主党 参加者と評判 に関するキーワードに沿った記事」
とあります。
このキーワードとは、Googleの検索で上位表示される狙いの単語のことです。
「立憲民主党」「参加者」「評判」というキーワードを10個、記事の前半に入れることが条件と指定されています。
どうして、そのようなことが必要かと言いますと、この記事は「立憲民主党」「参加者」「評判」という複合キーワードでのGoogle上位表示を狙っているブログ記事だからです。
「立憲民主党」というビッグキーワードで検索1位を狙うことは不可能に近い話です。しかし「立憲民主党 参加者 評判」という複合キーワードであれば、ライバルが少ないのでトップが狙えます。
検索1位になれば、多くのアクセスが集まることが期待できます。
「立憲民主党の参加者の評判まとめ」
では、実際に「立憲民主党 参加者 評判」で検索してみます。
検索1位になっているブログ記事があります。記事の公開日がちょうど発注の日付と合致しています。タイトルも一致します。
おそらくこれがこのお仕事の納品記事だと思われます。
立憲民主党の参加者と評判まとめ「希望の党より希望がある」「これで自民に有利」
このブログはよく見ると、特定の政治的な主張目的のブログではないようです。
いろいろな分野の記事が並んでいます。
たまたま「立憲民主党」が話題だったので、政治分野で「立憲民主党の参加者の評判まとめ」を書いただけ。
複合キーワードで、検索上位表示を狙うトレンドブログ、アフィリエイトブログだと思われます。
「テンプレートに沿った記事を書くこと」が必須条件とされているのは、複数人に記事外注を行った場合に記事の文体の整合性を保つためと考えられます。
結論
このブログは、自民党の工作でも立憲民主党の自作自演でもありません。
アクセスを集めて稼ぐことだけが目的で、少ない労力で記事を量産するために、自分で記事を書かずに記事を外注している個人ブログです。
※2020年4月23日現在、この記事は削除され存在しないようです。