ハッシュタグ #中野区長選 #中野区長選挙 は選挙違反? ツイッターの事前選挙運動のお話…「◯◯選挙」と「候補者名」を同時につぶやいてはいけない

広告

#中野区長選  #中野区長選挙はアウト、#中野 #中野区ならセーフ?

告示日前の選挙運動は禁止

選挙運動期間とは、選挙の公示日(告示日)に立候補の届出をしてから投票日の前日までの間を指し、選挙運動はこの期間中に限って行うことができます。

選挙運動とは、「特定の選挙について、特定の候補者の当選を目的として、投票を得又は得させるために直接又は間接に必要かつ有利な行為」とされています。

違反した者は、1年以下の禁錮又は30万円以下の罰金に処することとされており(公職選挙法第239条第1項第1号)、選挙権及び被選挙権が停止されます(公職選挙法第252条第1項・第2項)。

 

中野区長選挙は6月3日告示

任期満了に伴う東京、中野区長選挙が6月3日告示、10日投票、11日開票で予定されています。

この中野区長選挙に立候補予定の吉田康一郎さんが、#中野区長選  #中野区長選挙 のハッシュタグ付きツイートは、告示日6月3日までは、選挙違反にあたる可能性があると注意を呼びかけました。


候補予定者が直接つぶやくツイート、候補予定者名が入ったツイート#中野区長選  #中野区長選挙 を入れると事前選挙運動に当たる可能性があるとの判断を選管が行なったということのようです。

吉田康一郎さんは、5月6日に、ハッシュタグ付きツイートのお願いをしていたばかりでした。

なるほど、そういわれてみれば、#中野区長選  #中野区長選挙というハッシュタグを、特定候補者名と一緒につぶやく行為は選挙運動そのものです。

事前選挙運動と判断される可能性がある行為といえるでしょう。

 

今回最初に使い始めたのは誰?

吉田康一郎さんは「他陣営が先に始めたタグですが」と書いています。

誰が一番最初に、#中野区長選  #中野区長選挙 の公選法違反が疑われるハッシュタグを使い始めたのか調べてみました。

 

立候補予定者自身が、このハッシュタグを今回の中野区長選で最初に使用したのは、2018年1月19日の市川みのるさんのようです。ずいぶん前ですね。4ヶ月も前です。

市川みのるさんは、2018年2月14日に立候補表明しています。

任期満了に伴う中野区長選(6月3日告示、10日投票・11日開票)に向け、同区議の市川稔氏(62)が14日、無所属で立候補する意向を表明した。同区長選への出馬表明は市川氏が初めて。

(毎日新聞 2018年2月15日)

この後も、市川みのるさんは複数のツイートでこのハッシュタグを使用しています。

 

候補予定者名+#中野区を使用していた人も

中野杉並勝手連アカウントは、3月3日に立候補表明をした酒井直人さん関連のツイートをしています。

こちらは、選挙に詳しいのか、きちんとルールを守って、#酒井直人 #中野区、のハッシュタグを使用しています。

 

ダブルで公選法違反?

ところが、この中野杉並勝手連アカウントのツイートを引用リツイートしている野垣あきこさんはいけません。

「#酒井直人 さんが #中野区長選挙」と公選法違反が疑われているハッシュタグを使用しています。

その上、ご自分が立候補予定の6月17日告示、6月24日投票の杉並区議会補欠選挙のハッシュタグ#杉並区議補選 まで使用して、ダブルで公選法違反が疑われるツイートをしています。


公職選挙法では、選挙の公正、候補者間の平等を確保するためにこのような決まりを作っています。ルールを守って、不公平のない選挙を行いたいものですね。

 



広告