ネット署名受け河野太郎大臣「ワクチン接種の打ち手に薬剤師も」、海外26カ国では薬剤師が接種

ワクチン接種の打ち手不足のため、河野太郎 新型コロナウイルスワクチン接種担当大臣は、5月18日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種の打ち手に薬剤師の活用を検討すると表明しました。

2018年12月時点で、薬剤師は全国に31万人。医師の33万人と同程度で、歯科医師10万人より多くなっています。

薬剤師は、基本的に医師の処方箋がないと薬を出せませんが、薬の管理や取り扱い、副作用などについての知識は医師より詳しい人も少なくありません。

なのに、知識よりも慣れが重要なワクチン接種の打ち手として協力できないのは、医師法17条に「医師でなければ、医業をなしてはならない」とあるからです。

いわば、医師の既得権益だったわけです。

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海外では薬剤師もワクチン接種の担い手に

欧米先進26カ国では、薬剤師がワクチン接種の担い手になっています。

日経新聞の記事によると、高齢者の医療需要や新型インフルエンザへの対応が背景に、2020年時点で薬剤師が接種できる国は、米英仏、カナダ、オーストラリアなど26カ国(国際薬剤師・薬学連合調べ)もあるそうです。

カナダなどは、日本の薬剤師も数日間研修を受ければ薬局で接種できるとのこと。身近な薬局でワクチン接種ができれば、接種率は格段に上昇するでしょう。

以下の日経新聞の記事が詳しいです。

日本と同じように打ち手が不足しているイギリスでは、なんとトレーニングを受けただけの、医学的知識がないボランティアが新型コロナワクチンの接種をしているのだそうです。

「薬剤師さんが新型コロナワクチンを接種できるように」というネット署名

あまり報道されていませんが、あのネット署名サイトで、現役医師の方が「薬剤師さんが新型コロナワクチンを接種できるようにしよう!」という署名を立ち上げて、約2万5千の数字になっています。

https://twitter.com/change_jp/status/1390257642543534084

署名の解説ページを引用します。

新型コロナウイルスのワクチン接種を薬剤師さんが接種できるようになれば、日本がコロナ禍を乗り切る可能性が高くなります。ワクチン接種はコロナ禍を乗り切る切り札とされていて、日本で承認され使用可能なPfizer社のワクチンは新型コロナ変異株(N501Y)に対しても有効とされています。ただ、今後日本では接種を担う医療従事者が不足していることが問題です。現在医療崩壊をとなっている地域もあり、ワクチン接種のために皆で協力することが必要です。そこに日本に31万人いる薬剤師さんが活躍できる余地があります。31万人は医師数32万人とほぼ同数です。
接種する薬剤師さんを新型コロナワクチンの優先接種対象とする代わりに、薬剤師さんに筋肉内注射のトレーニングをしてから接種を担当してもらえれば、新型コロナワクチンの接種が圧倒的に早く進みます。英国はトレーニング受けたボランティアが新型コロナワクチンの接種をしているので、医学的な知識がある薬剤師さんが接種(筋肉内注射)を担当することは問題ありません。日本ではワクチンの接種が他の国に比較して圧倒的に遅れています。現在1回でもワクチン接種済みの方が日本の全人口の1.2%未満でありOECD加盟37ヶ国で最低で、イスラエルでは全人口の62%、英国は49%、米国は39.8%が接種済みと、ワクチン接種に積極的に取り組んだ国と大差があります。現在、米国では1日約300万人に接種しています。コロナワクチンの輸入本数は今後増える予定であり、接種の担い手が少なくて国民がワクチンを接種できない状況を改善するために、薬剤師さんがワクチン接種できるようにする必要があります。ただ、現状では法改正しなければ薬剤師さんによる接種は違法行為となります。この有事を乗り切る際に法改正が必要です。

(出典:八重樫 牧人さんの署名ページ)

署名は、5月17日に河野太郎ワクチン担当大臣に提出されたそうです。

河野太郎さんの「新型コロナウイルスのワクチン接種の打ち手に薬剤師の活用を検討する」という発言は、このネット署名を受けてのことです。

なにより、新型コロナウイルス対策は、迅速さが必要です。

既得権益にこだわることなく、あらゆる知恵を傾けて、新型コロナウイルスという人類史上、歴史的なこの緊急事態を乗り越えましょう。



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