10月8日、朝日新聞が「朝日新聞らしい」ミスリードタイトルをつけた記事を配信しましたが、ネットユーザーから「誤解を招く」という指摘があり、こっそりとタイトルが修正されるという事例が発生しました。
すでに内定を出していた人の採用中止?
問題の記事は、「ANA、コロナで人件費にメス 内定者8割弱を採用中止」です。
ANA、コロナで人件費にメス 内定者8割弱を採用中止(朝日新聞デジタル)
ANA、コロナで人件費にメス 内定者8割弱を採用中止 https://t.co/CZxFDV17sq
— 朝日新聞ビジネスニュース (@asahi_biz_r) October 7, 2020
朝日新聞のこの記事はライブドアニュースでも配信されました。
「内定者8割弱を採用中止」というタイトルですと、すでに内定を出していた人の採用を取り消したように読めます。
来春の大学生などの採用も、当初の計画から2割に絞った。(朝日新聞デジタル)
朝日新聞の記事本文では、「採用も、当初の計画から2割に絞った」と書かれています。
既に内定を出している採用取り消しはしない(共同)
共同通信の5月8日の記事では、「3200人のうち既に内定を出している専門学校生ら約600人の採用取り消しはしない。」と書いていました。
約600人は、募集3200人の約2割(18.75%)です。
朝日新聞の記事の「2割」が、共同通信の既に内定を出している「約600人」のことであるのなら、内定者の採用はそのままということになります。
21年度の採用では今年3月以降、地上職や客室乗務員などを含めANAグループ37社で計3200人程度を募集していた。面接などを今後予定していたという。3200人のうち既に内定を出している専門学校生ら約600人の採用取り消しはしない。パイロットは「航空事業の根幹」として採用活動を続ける。ANAホールディングス幹部は4月の決算記者会見で「新卒採用の抑制は検討せざるを得ない」と述べていた。(共同通信 2020.5.8)
ANA、採用活動を一時中断 - 21年度入社、旅客需要が急減https://t.co/Tuj4j3kwSI
— 共同通信公式 (@kyodo_official) May 8, 2020
「採用中止」「内定取り消し」どっち?
朝日新聞の変な記事に多くの人がツッコミを入れています。
ANAが内定者の8割を採用中止というヘッドラインを見てなんて酷いんだと思ったら、採用予定数を削減しただけで内定取り消しはしないようだ。意図的に誤解させるような標題で悪質。
— プレノン (@_prenom_) October 7, 2020
これはどっちなんだろう…。
採用中止:採用活動を途中で中止(内定をもらっている人は入社できる)
内定取消:内定が出ていた人も8割採用見送り(この場合はどうやって8割を選抜するんだろう?)会社も大変だと思うけど、このタイミングで採用中止、内定取消だと21卒はしんどすぎる。 https://t.co/OwPWBpmJFs
— 川畑翔太郎|UZUZ(ウズウズ)専務 (@kawabata_career) October 8, 2020
採用中止と内定取消は別物だよね🤔
— のいの (@b7cdFrkxHep4fzI) October 8, 2020
朝日新聞の記事タイトル修正
すると、あーら不思議。
こっそり朝日新聞の記事タイトルが
ANA、コロナで人件費にメス 内定者8割弱を採用中止(朝日新聞デジタル)
から
ANA、コロナで人件費にメス 賃下げ・賞与ゼロ提案(朝日新聞デジタル)
に変わりました。
ANA、コロナで人件費にメス 賃下げ・賞与ゼロ提案:朝日新聞デジタル https://t.co/EBKx33Wu2F
— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) October 8, 2020
朝日新聞によるフェイクニュースの作り方講座だったのでしょうか?