自由民主党総務会(じゆうみんしゅとうそうむかい)は、自由民主党の、党大会・両院議員総会に次ぐ党の意思決定機関であり、常設機関としては党内最高意思決定機関。定員は25名。議長は総務会長が務めます。
総裁選 途中で辞任された場合、フルスペックでやったことはない
自由民主党総務会長(第57代)の鈴木俊一 衆院議員の「自民党総裁選」についての説明によれば、
「今迄、何度も総裁選はありましたが、任期満了ではフルスペックでやっておりますが、途中で辞任された場合、フルスペックでやったことはありません。常に両院議員総会でやっているということです」
とのことです。
【自民党総裁選】
鈴木総務会長
「今迄、何度も総裁選はありましたが、任期満了ではフルスペックでやっておりますが、途中で辞任された場合【フルスペックでやったことはありません】常に両院議員総会でやっているということです」えっ⁉️
これをメディアが知らんはずないだろ…
報道しない自由⁉️😱 pic.twitter.com/3qc9nBGQlk— ピーチ太郎2nd (@PeachTjapan2) September 1, 2020
東京新聞 望月記者「所詮はポーズか」
東京新聞の望月衣塑子記者が、9月1日にTwitterで、
- 自民党総務会の前に、若手議員が「少し騒がさせて頂きます」と細田派の細田博之会長に話すのを見かける。所詮はポーズか。
とツイートされています。
自民党総務会は1時間45分で終了。145人の国会議員が「党員票で競うべきだ」と署名を提出。だが、若手議員が事前に「少し騒がさせて頂きます」と細田氏に話すのを見かける。所詮はポーズか。
自民総裁選 党員投票見送り 若手・地方組織から異論も https://t.co/rAIdV3vUJ1
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) September 1, 2020
この望月記者のツイートには、「リアルに自民党茶番劇を伝える力がある」などと望月記者を称賛するリプライが付いています。
いいツイだなあ。
新聞記事にもできないだろうけど
リアルに自民党茶番劇を伝える力がある。— 山羽明人💓✋生き延びよう!みんな!がんばれ! (@cIHtcCLzQtI7ZPX) September 1, 2020
145人の国会議員が「党員票で競うべきだ」と署名を提出したのは、あくまでも「見せかけ」、ポーズだと望月記者は主張されているわけです。
多くの人も、望月記者のツイートに影響されています。
みんなグル。次の選挙で自民党を勝たせる訳にはいかない。 https://t.co/rK4Z3IpURw
— ローズ&カモミール (@cQW7O0PMYwAkMPz) September 1, 2020
望月記者のツイートは、自民党に不信感をもたせる一定の効果はあるようです。
自民総裁選、党員投票見送り 若手・地方組織から異論も
自民党総務会は1日、総裁選の党員・党友投票見送りを決めた。党執行部は、安倍晋三首相の突然の首相退陣が党則の「緊急を要するとき」に当たるとして、党員・党友投票の見送りを提案。小泉進次郎環境相ら中堅、若手議員から異論が上がったが、最終的には了承した。党内では地方組織からも異論が噴出している。8日告示、14日投開票とする方針。(共同通信 2020年9月1日)
平時ではない
フルスペックの党員投票を行うと、2ヶ月近くかかるようです。
それだけコロナ対策と経済再生対策が遅れるということになります。マスコミは、これを伝えていません。
【自民党総務会、「党大会に代わる両院議院総会」で総裁選を行うことを了承】
佐藤を含め賛成意見、フルスペックの党員投票を行うべきとの反対意見等含め約2時間議論。①党則に基づき何故緊急時として両院議院総会方式でやるのかの丁寧な説明、②都道府県連で党員投票等工夫を要請する事を条件に了承— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) September 1, 2020
【自民党総務会、両院議院総会での総裁選】
約2時間議論、佐藤は総務メンバーとして二番目に発言。これまでTVでも述べた通り賛成意見を述べた。与党議員はコロナ対策と経済再生が喫緊の課題、平時ではない。一ヶ月以上総裁選に注力する状況にはない。透明性確保の為の討論会や党員意見反映工夫を要望— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) September 1, 2020
#自民党総務会 若手からベテランまで20数名が発言。1時間45分。党則上フルの総裁選は総裁公選規程に沿わねばならず、名簿精査等のルール変更は、短期では無理。過去の辞任後の総裁選は何も党則6条2項党大会に代わる両院議員総会で選任。今回は都道府県連で党員投票実施する為の、予算措置導入! pic.twitter.com/gEdZLOwLxE
— 片山さつき (@katayama_s) September 1, 2020
望月記者のツイートを否定する見解
ところが、望月記者のツイートを否定する見解を小林史明青年局長がされているということです。
【速報】小林史明青年局長がいま行われている記者会見で
・細田議員は総務会に所属していない
・少なくとも自分を含めそうした発言はしていない。
・議員の名前を匿名にされたのは気を遣ったのかもしれないが、そうした発言をした議員は確認できていない望月記者のツイートを否定する見解を示した。 https://t.co/0EAQenSraY
— 新田哲史 (@TetsuNitta) September 2, 2020
どういうことでしょうか?
望月記者のツイートはフェイクでしょうか?
以下略ちゃんの解釈をまとめます。
デマとはいえないが、ミスリードである
以下略ちゃんの解釈は、次のとおりです。
望月記者のツイートは次のように構成されています。
- 自民党総務会は1時間45分で終了。145人の国会議員が「党員票で競うべきだ」と署名を提出。
- だが、若手議員が事前に「少し騒がさせて頂きます」と細田氏に話すのを見かける。
- 所詮はポーズか。
①は、事実。
②は、主語がありません。望月記者が実際に見かけたのか、他の人が見かけたという話を聞いた(伝聞)のかが不明です。
ただ、そのどちらかの事実があったのだろう、ということについては個人的には疑いません。
③「所詮はポーズか。」の結論が一番問題です。
若手議員が事前に「少し騒がさせて頂きます」と細田氏に話したのが、事実だとしても、ここには2つの解釈が存在します。
- 実際に若手議員が正義心から行動し、ボスの細田会長に挨拶として「少し騒がさせて頂きます」と話した。
- 望月記者の主張のとおり、ボスの細田会長の指示あるいは細田会長に従うことを前提に、「少し騒がさせて頂きます」と話した。
少なくとも、2つの解釈があるにもかかわらず、後者であると決めつけている望月記者の思い込みが問題です。
デマ、フェイクとまではいえないまでも、ミスリードであるとはいえるでしょう。
新聞記者さんは、あくまでも事実だけを伝えて、読者に判断を委ねる報道を目指してもらいたいものです。