週刊文春「加計獣医学部の不正入試証拠文書」が誘導記事だと思う5つの理由

※この画像は、無料写真素材なら【写真AC】より

 

週刊文春が、公式アカウントで「韓国人受験生を全員不合格 加計学園獣医学部に「不正入試」疑惑」とツイートをしました。

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私学助成を切られる?

これに対して、次の方々が論評をし、多くの反応を集めています。

中には、事実だとして断定的に批判されている方もいらっしゃいます。

 

週刊文春の記事への疑問点

ところが、3月5日発売の週刊文春の記事を読んでみると、不可解な疑問点が見つかりました。

週刊文春の岡山理科大獣医学部「不正入試」告発記事の不可解な疑問点について、まとめてみます。

 

疑問1 なぜか見出しが断定になっている?

公式アカウントのツイートでは「疑惑」でしたが、驚くことに、本のタイトルには「疑惑」の文字はなく、

「韓国人は全員0点」加計獣医学部の不正入試証拠文書

と、断定的に書かれていました。

 

疑問2 悪意ある理事長のキャプション

見出しに添えられた加計理事長の顔写真に付けられた説明文は「理事長の加計孝太郎氏は首相の“悪だくみ”仲間」です。

週刊文春が使用したこのキャプションの出典は、安倍昭恵さんのフェイスブックの2015年12月24日投稿の写真に付けられた「クリスマスイブ。男たちの悪巧み・・・(?)」という投稿文です。

その安倍昭恵さんの投稿文から、「クリスマスイブ」「(?)」を意図的に削除して、切り取って別の意味に使用しています。

なぜ、週刊文春は、入試問題に対する問題提起の記事の冒頭で、このような読者をミスリードする目的と思われる無関係な切り取りのキャプションを付けたのでしょうか?

なぜ、告発記事に、無関係な「クリスマスイブ。男たちの悪巧み・・・(?)」から、「クリスマスイブ」「(?)」という重要な部分を隠して記事冒頭に付け加えたのでしょうか?

読者を誤った方向に誘導する目的ではありませんか?

まともな告発記事であれば、このような印象操作は無用のものです。

 

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疑問3 8人全員が0点というが、1人は受験していないのでは?

これは、週刊文春が掲載した「不正入試証拠資料」とするものを当ブログで表にしたものです。

(各科目50点満点)

たしかに、8人の受験生の面接の得点が0点になっています。

しかし、最後の1人は、他の科目の得点の記載がありません。

これは、出願はしたものの、試験を欠席したのではないでしょうか?

週刊文春はそのことを隠して「韓国人留学生8人全員が不合格になった」と書いていますが、面接に来なければ0点でしょうし、不合格なのは当然です。

受験者は7人だったのではないでしょうか?

なぜ、週刊文春はこの一人を付け加えて記事にしているのでしょうか?

 

疑問4 解釈が違う?

週刊文春は、「不正入試」の根拠として佐藤有紀さん(仮名)を登場させています。

仮名なのですから、Aさんでよいものを、実在感を出すために適当な(仮名)にしたのでしょう。

「同学園に長年勤めるベテラン職員」という佐藤有紀さん(仮名)は次のように説明します。

「実際の理由は別のところにある」と語るのは、同学園に長年勤めるベテラン職員の佐藤有紀さん(仮名)。

「加計学園では、韓国だけではなく、北京やモンゴル、ミャンマーなど世界に複数の支局を置き、系列の大学へ留学生を積極的に勧誘しています。特に獣医学科一期生の入試では、世間から厳しい視線を集める中で絶対に定員を埋めなければならなかった。韓国でも熱心な勧誘を行ない七名を合格にした。ところが彼らの中には入学後の成績が振るわなかった学生がいたため、獣医学部の教授陣は、韓国人の受け入れに難色を示すようになりました

今回、問題になっている面接試験は昨年から導入された。この導入は唐突に決定されたという。

「実は、学内では、恣意的に点数を決められるようにするため、面接試験が導入されたと言われています。定員割れを恐れて熱心に勧誘しておきながら、いざ受験生が集まると今度は韓国人という理由だけで不公平な採点をする。これはれっきとした国籍差別です。韓国から今治まではるばる受験に来てくれた生徒や親御さんに、どう說明すればいいのか」(佐藤さん)

(週刊文春 3月12日号)

 

(仮名)の佐藤有紀さんは、重要な証言をしています。黄色のマーカー部分です。

ところが彼らの中には入学後の成績が振るわなかった学生がいたため、獣医学部の教授陣は、韓国人の受け入れに難色を示すようになりました

真面目に学習しない、あるいは日本語での授業にまったくついていけない留学生がいたので、教授陣が問題視した、と書かれています。

これはとても重要な証言です。

なぜなら、他の学部と違い獣医学部は卒業時に獣医師国家試験があるからです。

私立の獣医学部の最大の使命は、獣医師国家試験に合格する学生を指導することです。

大学に入って授業についていけない外国人留学生をとるのであれば、やる気のある日本人学生をとるべきです。

そうした獣医師国家試験に合格しそうもない留学生をふるいにかけるために面接を導入したのであれば、これは差別でもなんでもありません。

週刊文春は、「不正入試」と断定するのであれば、受験して不合格になった韓国人受験生に取材をして、日本語会話でも獣医学部の授業についていける学生であることの証明をしなければいけないはずです。

それなのに、記事では学生の日本語会話能力について、まったく触れていません。

印象操作だけで、十分な立証ができていません。

 

疑問5 実質的な日本語会話試験では?

週刊文春の資料によると、日本人受験生は、生物、化学の選択が多いようです。ところが韓国人受験生は、全員、英語と数学を選択しています。

これは、彼らが日本語での生物、化学の試験が苦手だったからではないかと推測されます。

外国人の推薦入試には、日本語会話の試験がありません。 実質的な日本語会話試験として面接が導入された可能性があります。

日本語がまったくできないとは思わないですが、 口頭で生物、化学などの分野について質問をされて即座に日本語で答えられなかった可能性はあります。

週刊文春の記事には、面接では日本語でのコミュニケーションが取れなかったとの教授のコメントがあります。実習があるので日本語でのコミュニケーションは必須です。

日本語での数学の試験の成績が良いからといって、日本語でのコミュニケーション能力が高いとは限りません。

また、面接は自己紹介ではないので、設問に対して、あらかじめ得点のポイントが決められていて、それをクリアしないと0点ということは十分考えられます。

この点についても、週刊文春は「不正が行われた」という明確な証拠をまったく示していません。

 

あくまでも推測ですが、 初めての「面接」実施ということで、韓国人受験生はまったく対策ができずに受験したとも考えられます。 もしも、そういう点で不利であったということなら、来年から少しずつ加点方法を改善すればいい話です。 下駄を履かす必要もない。 これは不正とは違うのではないでしょうか?

 

同年入試で韓国人のうち4人が合格

毎日新聞の取材に対して、岡山理科大は「入学選抜試験は一貫して適正に実施している」と不正を否定し、20年度入学者対象の複数の形式の入試で獣医学科を受験した韓国人のうち4人が合格しているほか、現在13人の韓国人が在籍していると回答しました。

加計学園は毎日新聞の取材に「入学選抜試験は一貫して適正に実施している」と不正を否定し、20年度入学者対象の複数の形式の入試で獣医学科を受験した韓国人のうち4人が合格しているほか、現在13人の韓国人が在籍していると回答した。(毎日新聞)

 

この事実だけでも、韓国人を排除しているという週刊文春の記事には、説得力がありません。

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