(画像は、大山たかお 那覇市議会議員@takao_ohyamaさんのツイートから)
6月23日に太平洋戦争・沖縄戦で犠牲となった20万人余の、み霊(みたま)を慰め、世界の恒久平和を誓う「令和元年沖縄全戦没者追悼式」が開催されました。
式典に参加した安倍総理に、基地反対派の活動家と思われる人たちから、ヤジが飛びました。
ヤジの目的は?
令和元年沖縄全戦没者追悼式における安倍晋三総理の追悼の言葉の動画です。
ヤジが飛んでいます。
私の後方に座っていた方々は沖縄の方でしたが、ヤジに「沖縄の恥だ」とつぶやいていました。
平穏に追悼したいとの思いは、ほぼ全ての方が持たれているはずです。https://t.co/Yuu7cc2om9
— 和田 政宗 (@wadamasamune) 2019年6月23日
動画で見る限り、ヤジを発しているのは一部の人のようです。秋葉原での安倍総理の選挙演説の時のヤジを連想します。
戦没者追悼式というのは、その名のとおり戦没者を追悼する式典です。
亡くなられた方を静かに追悼せずに、こうして場違いなヤジを飛ばす人たちの目的は、ヤジをマスコミに報道させて、いかにも沖縄県民全員が安倍総理を嫌っているかのように印象づけるためでしょう。
ヤジを報道するマスコミもマスコミです。ヤジを報道するマスコミがいるから、それを狙ってヤジを飛ばしているわけです。
望月記者「ウソつき、やめろ」「政府の受け止めを」
このヤジを6月24日午前の菅官房長官記者会見で、東京新聞の望月衣塑子記者が取り上げました。
6月24日 午前 pic.twitter.com/UZNjdjmHq2
— 宇宙人ちゃん™ (@uchujin6) 2019年6月24日
望月衣塑子記者「東京望月です、すいません。昨日の全戦没者追悼式で安倍首相が挨拶で基地負担軽減に取り組む姿勢を示す中、ウソつき、やめろ、など怒号、怒声が響いておりました。県民投票の結果をやはり一顧だにしていない政府への反発と怒りが、やはり県民の中に今も強くあると思いますが、政府の受け止めをお聞かせください」
菅長官「いずれにしろ、そうした式典の中でありますから、心から哀悼の意を表する、そういう場所であると思っています」
(6月24日午前 菅官房長官記者会見)
東京新聞望月記者の「ウソつき、やめろ、など怒号、怒声が響いておりました」「政府の受け止めをお聞かせください」というのは、質問なんでしょうか?
望月記者が、どういう回答を期待しているのか理解に苦しみます。
個人的な感想ですが、沖縄で「ウソつき、やめろ」というヤジがあったと、官房長官記者会見の生放送で流して印象づけて拡散したいだけのような気がしてしまいます。政治利用そのものです。
主催は沖縄県 後援は沖縄タイムス、琉球新報
令和元年沖縄全戦没者追悼式の主催は、沖縄県、沖縄県議会です。
主催 沖縄県、沖縄県議会
共催 一般財団法人沖縄県遺族連合会
公益財団法人沖縄県平和祈念財団
公益財団法人沖縄協会
後援 市町村
株式会社沖縄タイムス 株式会社琉球新報
NHK沖縄放送局 琉球放送株式会社
沖縄テレビ放送株式会社 琉球朝日放送株式会社
株式会社ラジオ沖縄 株式会社エフエム沖縄
式典を後援をしている琉球新報は、安倍総理を批判する声だけを集めて、次のように報道しています。
神谷真美さん(38)=豊見城市=は「県民投票の結果を無視する政府のやり方は、県民の意見を軽視している」と語り、首相のあいさつを冷ややかに受け止めた。沖縄大1年の粟国悠理さん(18)=浦添市=は首相のあいさつについて「心に響かなかった。沖縄に来たこと自体が演出に感じる」(琉球新報)
参列者「心に響かない」 沖縄全戦没者追悼式・首相あいさつhttps://t.co/NLh3yV8y4Y
— 琉球新報 (@ryukyushimpo) 2019年6月23日
総理大臣は招かれ、国民の代表として、あいさつをしているのでしょう。「帰れ」というのも失礼な話です。
マスクやサングラスで顔を隠した「市民」ら数十人
一方、産経新聞は、そのヤジを発している人たちの正体に切り込むような報道をしています。
公園入り口には首相の到着を待ち構えるようにマスクやサングラスで顔を隠した「市民」ら数十人が陣取った。それに反発する団体との間でやじの応酬が続いたが、首相は既に別の入り口から会場入りを済ませていた。
式典会場では、県職員らがプラカード掲示などの示威行為の禁止を呼びかけ、目を光らせたためか、中盤まで静かに進行した。ただ、首相があいさつを始めると、「帰れ!」「恥知らず!」「辺野古を止めてから言え!」などのやじが相次いだ。(産経新聞)
【沖縄「慰霊の日」続く政治利用 「祈りの場なのに…」 】
悲しい事実を知らせる記事。昨年は河野外相が海外出張だった為、佐藤正久が代理で参加したが、昨年も安倍総理の演説中にもヤジがあったが、今年も、同じ光景が繰り返された、残念だ。静かな祈りを捧げる場なのに。 https://t.co/vuws9kgmUi— 佐藤まさひさ(正久) (@SatoMasahisa) 2019年6月23日
産経新聞では、「やじを飛ばすと、会場の人がやじに耳を傾けてしまう。亡くなられた方々に祈りをささげる場所なので、おかしい」という高校1年の女子生徒(15)の正論も記事で紹介していますが、この記事にはツイッターで「すげーな、このクソシンブン社」「相変わらずの偏見に満ちたクソ記事だなぁ」などという中傷のコメントも付けられています。