鉄は15トン15万円ではない なにを根拠に川内博史議員はトン1万円としたのか考えてみました

立憲民主党の川内博史衆院議員の 「鉄1㌧1万円。オスプレイは15㌧、つまりオスプレイは実質15万円なのになぜ200億で買うのか」発言が話題です。

「オスプレイが全部、鉄でできているわけがない」という指摘はもっともですが、金属みたいな硬いものは全部「鉄」という解釈なのでしょう。コンビニは全部、セブンイレブンと思っている人と同じと考えれば理解はできます。

それは目をつぶるとして、「そもそも鉄1トンは1万円では買えない、根本から間違っているのではないのか」という声が多数です。



 

動画では、「オーストラリアで鉄1トン買うと1万円です」と発言しています。

鉄の価格が安かった昔の話をしているわけではないようです。オーストラリアでの価格の話です。

しかし、オーストラリアは鉄鉱石の輸出で有名ですが、鉄の輸出は聞いたことがありません。

オーストラリアの主要貿易品目

輸出
(1)鉄鉱石(16.3%) (2)石炭(12.8%) (3)教育関連旅行サービス(6.6%)
輸入
(1)個人旅行サービス(8.3%) (2)乗用車(6.4%) (3)精製油(4.3%)

(2016年暦年、財・サービス 出典:外務貿易省統計)

鉄鉱石の価格を調べてみます。

鉄鉱石の先物価格は87ドルです。

1ドル112円として、計算をすると、87×112=9744(円)

約1万円です。

どうやら、川内博史議員は、鉄のさらに原料である鉄鉱石の価格を調べて、原材料として1トン1万円と考えたのではないか、という推測ができます。

「オーストラリアで鉄1トン買うと1万円です」は、「オーストラリアで鉄の原材料の鉄鉱石1トン買うと1万円です」だったのではないか、と思います。



しかし、ここで新たな謎が生まれてきました。

鉄1トンは鉄鉱石1トンだけでは作れないのです。

銑鉄1トンを生産するためには、大体「鉄鉱石1.5~1.7トン、石炭0.8~1.0トン、石灰石0.2~0.3トン、電力10~80KWh、水30~60トン」が必要(大和久重雄著『鋼のおはなし』)

オーストラリアの鉄鉱石の価格が、1トン1万円だとしても、15トンの鉄の塊を15万円で作ることはやはりできないのです。

広告