ネットには、さまざまなフェイクが流れてきます。ツイッターなどの情報をすぐに信じてしまうのは危険です。特に意見が対立しているような問題については、できるだけ自分で確認をして調べてみることがとても重要です。
「視聴者に誤った事実認識を拡散させることになりかねない。正確な事実を踏まえた質問を改めてお願いする」
東京新聞記者の質問に「事実誤認」 官邸報道室が再発防止を要請https://t.co/INvtjO4MWr
→官邸報道室「明らかに事実に反する」「正確な事実を踏まえた質問を改めてお願いする」
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2018年12月28日
首相官邸報道室は28日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜(ぎ)野(の)湾(わん)市)の名護市辺野古移設をめぐり、菅(すが)義偉(よしひで)官房長官の26日の記者会見で東京新聞記者がした質問に事実誤認があったとして、内閣記者会に書面で再発防止を求めた。
記者は質問で、埋め立て工事用の土砂が仕様書に適合しているかについて「発注者の国が事実確認をしない」などと主張した。
官邸報道室は「仕様書どおりの材料であることを確認しており、明らかに事実に反する」と反論。記者会見がインターネットで配信されていることを踏まえ「視聴者に誤った事実認識を拡散させることになりかねない。正確な事実を踏まえた質問を改めてお願いする」とした。(産経ニュース 2018年12月28日)
東京新聞の主張「埋め立ての現場では今 赤土が広がっております」
問題となっている12月26日の質問は次のようなものです。
琉球セメントは県の調査を拒否してまして、沖縄防衛局は実態把握できていないとしております。
埋め立てが適法に進んでいるか確認ができておりません。
これに政府としてどう対処するおつもりなんでしょうか?
粘土分を含む赤土の可能性が、これ指摘されているにもかかわらず、発注者である、この国が事実確認をしないのは行政の不作為にあたるのではないでしょうか?
沖縄県赤土等流出防止条例とは?
沖縄県には赤土等流出防止条例があります。
しかし、この条例は、赤土の川や海への広範囲な流出を防止しなさいというもので、固定化される埋め立てに赤土が含まれている土を禁止しているものではないようです。
「埋め立て区域の外へ赤土が流出するのを防ぐための措置を実施しなさい」、という条例ではないでしょうか。
- 赤土等の流出防止義務(第3条)
切土や盛土等によって土地の形を変えるような行為(事業行為)を行う場合には、事業行為を行う者に、事業現場から赤土等が流出しないように防止措置を講ずる努力義務が課せられています。
これを、意図的に「赤土の禁止」とミスリードしている疑惑があります。ご飯論法でしょうか?
しんぶん赤旗のミスリード
こちらのしんぶん赤旗の記事も巧妙にミスリードしようとしています。
「桟橋に雨ざらしの状態で赤土を置く行為は同条例に抵触する」と書いていますが、埋め立てに赤土を含んだ土砂を使用するのは違法だということではないようです。
辺野古埋め立てに赤土/元土木技術者「条例に違反」 https://t.co/tVTwj3AByZ(しんぶん赤旗)
— しんぶん赤旗 (@akahata_news) 2018年12月9日
「那覇空港滑走路埋め立て」の土砂との違いは?
辺野古と那覇空港の土砂の違いがわからない、なぜ辺野古だけ問題視されるのか、という意見もあります。
辺野古がダメならどうして那覇空港は良いんだ?というウイグル話法の赤土版です。
左の写真は那覇空港滑走路埋め立ての写真で、「黒石岩ズリ 転圧状況」です。
右は「白石岩ズリ_敷き均し」
私には特に今の辺野古土砂と変わらないように見えますがね。 pic.twitter.com/b8eRnVi26B
— 吉田 哲@赤土問題 (@tetsu__yoshida) 2018年12月26日
画像の着色(強調)疑惑
「赤色」といえば、真っ先に連想されるのは、2010年にアカデミー賞を受賞した和歌山県太地町のイルカ漁批判映画『ザ・コーヴ』です。『ザ・コーヴ』では、海面が一面、血の色で染まる衝撃的なシーンがありますが、画像の着色加工が疑われています。
今回の赤土も、「印象操作の為の着色」という指摘があります。
辺野古の埋め立て用の土砂は赤土ではありません、琉球新報の印象操作の為の着色です。東京新聞社望月さんは菅官房長官に意味不明な質問をして時間潰しているだけです。答えらるもの、答えられないものはあるはずです、執拗に聞くのがジャーナリズムですか?
— 神田 雅章 (@6cab2251d8b6418) 2018年12月28日
そう言われてみれば、発色が不自然な写真が散見されます。
琉球新報ではありませんが、沖縄タイムスの2018年12月21日の記事「埋め立てられる“民意” 辺野古の土砂投入から1週間 反対よそに国は工事加速」に使われている写真をあらためて確認してみると、写真の発色に不自然な部分があることがわかりました。
写真の一部を5倍に拡大してみます。

確かに、土砂は赤みがかっていますが、なぜか作業員も赤みがかっています。トラックの色も違和感があります。青も赤も発色が不自然です。これはいったいなんでしょうか?
辺野古大浦湾 が赤土で染まる?
2016年の無関係なゴルフコースからの赤土流出の記事を、「辺野古の海が赤土で染まっている」とツイートしている辺野古反対派のものと思われるツイートも見つけました。時間軸詐欺ですね。
★晋三よどこが負担の軽減か湾は泣いてる血を流してる
海が泣いている… 名護 #辺野古 #大浦湾 が #赤土 で染まるhttps://t.co/xyGUqvmVx6
— 中嶋寛兵衛 (@noraneko_kambei) 2018年12月28日
北部保健所によると、ゴルフコースでは建物の建設工事が今年3月まで予定され、県赤土等流出防止条例に基づく届け出があった。保健所は「流出元を確認し、必要なら指導したい」とした。(海が泣いている… 名護・大浦湾が赤土で染まる 沖縄タイムス2016年6月14日)
2016年の記事で赤土はカヌチャのゴルフ場が原因のものを持って来て、あたかも今回の埋立とこじつけるあたりが姑息ですね。#辺野古 #大浦湾 #埋立 #赤土
— peachpine (@peachpine8) 2018年12月28日
この2016年のニュースをネタにしたツイートは28日のものですが、似たようなツイートを繰り返している疑いがあります。
「琉球セメントを無期限の営業停止に」東京新聞記者はツイッターで抗議のリツイートか?
これに対して東京新聞 望月衣塑子記者は「菅は官房長官を辞任すべきだ」「画像着色が疑われる写真」「琉球セメントを無期限の営業停止に」「セメントはアジア諸国から輸入すべき」などのツイートを選んで、自身のツイッターでリツイート拡散を繰り返して安倍政権を批判しています。
【新刊】望月衣塑子記者が安倍政権のファクトチェックを行っています。
ファクトチェック とは情報の正確性・妥当性を検証する行為です。
本書では、正しければ○、部分的に正しくても誇張があったり本質からずれていたりすれば△、間違いは×の3段階で評価を加えているようです。
おまけ
リンク先の沖縄タイムスにあった写真とイソ子がリツイートしてる写真の色が随分違うなぁ(棒) pic.twitter.com/H28jjVlzOY
— 塩蔵(オチルナイフ・ダイスキー) (@enzoumekabu) 2018年12月28日