(画像はイメージです。「食い違い」というテーマを表現しているだけで記事内容とは関係ありません)
週刊朝日AERA dot. (アエラドット) が12月14日、辺野古へ土砂投入を強行 「住民らの激しい抗議に警察と米兵がライフル銃で威嚇」と住民 、というタイトルの記事を配信しました。
結論から先にいうと、これは明らかなフェイクニュースです。
週刊朝日AERA dot.のフェイクニュース
この記事はヤフーニュースでも流され、多くの注目を集めています。
この記事で、ぱっと目につくのは「警察と米兵がライフル銃で威嚇」というタイトルです。
タイトルは、内容に見合ったものでなければいけません。詐欺見出しはご法度です。タイトルしか読まない人もたくさんいます。
「警察と米兵が共謀して、市民にライフル銃を向けて威嚇した」とタイトルから連想する人もいるでしょう。
このタイトル部分に相当する記事部分を探してみました。が、見つかりません。記事本文に書かれているのはこれだけです。
「本当に沖縄を馬鹿にしたやり方だ。シュワブの3カ所のゲートでは、市民の激しい抗議に警察だけでは手に負えないと考えたのか、米軍の警備兵たちがライフル銃を持って立っています」
(アエラドット 亀井洋志)
これの、どこが「警察と米兵がライフル銃で威嚇」なんですか?
「(米軍の警備兵たちが)立っている」としか書かれていません。
警察は関係ないじゃないですか。
しかも「」で囲っていて、誰かの発言のようです。発言をそのまま垂れ流したのでしょうか?
フェイクニュースの匂いがします。
亀井洋志さん
亀井洋志さんって、この著者の亀井洋志さんでしょうか?
それとも同姓同名の別人?
冤罪事件を綿密な取材で追及している亀井洋志さんの記事だとしたら、がっかりです。こんなフェイクタイトルでいいんでしょうか?
ちなみにこの亀井洋志さんは「野村義男さんに似ている」ともニコ生ではコメントされています。
市民活動家が止めた軍事車両から通常装備の兵士が降りてきただけ
ちょっと悪いけどさ。朝日新聞は信用出来ないんで、そのライフル銃で威嚇という米兵の姿の動画を見せてくれませんか。話はそれから。
辺野古へ土砂投入を強行 「住民らの激しい抗議に警察と米兵がライフル銃で威嚇」と住民〈週刊朝日〉(AERA dot.) – Yahoo!ニュース https://t.co/vg3fdZm26I
— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) 2018年12月15日
とツイートしたところ、大袈裟太郎さんの大げさな発言が記事ソースらしいということがわかりました。
キャンプシュワブ前で反基地派がゲートで立ち塞がって米軍車両の通行を妨害した為、車両から降りて様子を見ている兵士を住民を銃で威嚇したと大袈裟太郎がデマを流し、それをAERAや朝日新聞がデマ記事にしたのです#大袈裟太郎 pic.twitter.com/VpIQkrwBhd
— 猫ポチ☆ (@yowaineko) 2018年12月15日
米軍のキャンプ・シュワブから出ようとした米軍の軍事車両をゲート前で市民活動家が封鎖して長時間止めていたので、その軍事車両に乗っていた通常装備の米軍兵士が様子を見るために車から降りて、困って立っているだけのようです。
それを大袈裟太郎さんが「米兵がカービン銃を出して市民に対して威嚇した」と騒ぎ、それを週刊朝日が確認もせずに伝聞の形で記事にして、フェイクタイトルを付けた、という流れでしょうか。
米軍兵士の車を自分たちで止めておいて、兵士が困って降りてきたら、ライフル銃で威嚇されたと騒ぐ。
なんでもありですね。
ライフル銃論法とは
「ご飯論法」というのを流行らそうとしているようですが、このフェイク手法に名前を付けるとしたら、「ライフル銃論法」になるのでしょうね。
住民「米兵にライフル銃で威嚇された」
記者「ライフル銃を向けられた?」
住民「ライフル銃を持って(肩から下げて)いたので怖かったのです。だから威嚇です」
記者「なるほど、それはライフル銃による威嚇ですね」ライフル銃論法と名付けていいですか?
— -龍神- (@ryujin_rider) 2018年12月15日
市民「米兵にライフル銃で威嚇されました」(市民が止めた軍事車両から通常装備の兵士が困って降りてきただけ)
記者「ライフル銃を向けられた?」
市民「ライフル銃を持って(肩から下げて)いたので怖かったのです。だから威嚇です」
記者「なるほど、それはライフル銃による威嚇ですね」
週刊朝日「警察と米兵がライフル銃で威嚇」
「ライフル銃論法」とは、伝聞を元に、第三者の発言という形で責任逃れを講じて、読者を騙すフェイクニュースを流す手法のことです。